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唐沢俊一検証blog

2009-10-15

プロかねぇ。

11:00

紅雀の丹ファン。


 唐沢俊一「裏モノ日記」10月12日江畑謙介の訃報を取り上げている。

ベッドで携帯のニュースを見てたら江畑謙介氏、10日に

死去との報。まだ60歳。

10日、呼吸不全のために死去。享年60。

 なぜ享年を2度書いているのかと思ったら、産経ニュースコピペしたようだ。

江畑謙介氏(えばた・けんすけ=軍事評論家)10日、呼吸不全のため死去、60歳。


湾岸戦争で一番印象に残っているのはパトリオットでも

スカッドAでもなく、それらの解説を行う彼の髪形だった。

民放がそればかり話題にするのに激怒してNHK以外の局には

出演しなくなったという噂があるが、実際、あの髪形は

どこの店でヘアカットしているのか、どうしても知りたくなって

しまうのが、まさに湾岸戦争

「映像時代の戦争」

と彼が分析したように、映像時代というものの恐さなのだろう。

兵器の性能と運用の熟知から来る彼の戦争分析はお見事の一言で、

これくらい外見でソンをしている人はいなかった。

 江畑謙介の分析がどのように見事だったのか唐沢に説明してほしいところではあるが、ウィキペディア要出典とされている話を取り上げるのはどうなのか。「噂」と書いておけばいいのだろうか。江畑謙介が外見で損しているのなら、唐沢俊一だって損しているんじゃないかなあ。知り合いの女の子たちが唐沢の写真を見た時のリアクションを考えてもそう思う。どのようなリアクションだったかを具体的に書くのは気の毒なのでやめておく。

 

しかし、実生活にはあの髪形も何等影響を及ぼさなかったようで、

それまで一介の軍事オタクとして“当然“独身のまま、女性との

つきあいもなく(そう当時雑誌に紹介されていた)世界の兵器や

軍事情勢研究にいそしんでいた彼が、湾岸戦争報道で一躍スターに

なった翌年の92年に15歳(だったか)年下の女性と結婚。

夫人は軍女(軍事オタク女子)だそうで、趣味が呼び合う

縁だったようだ。そのアツアツぶりは有名で、

「ゆみちゃん」「センセイ!」

と呼び合って周囲をアテまくっていたとか。

 髪型にしか興味がないのか、とウンザリしてしまうが、このくだりは「吹浦忠正(ユーラシア21研究所理事長)の新・徒然草」から持ってきたエピソードである。

先日、モスクワにごいっしょした江畑謙介さん(軍事評論家)は、結婚14年目だが、まるで新婚のようなおアツアツぶり。互いに夫は妻を「ゆみちゃん」と呼び、妻は夫をなんと「先生」と呼ぶのです。裕美子夫人は、夫に「勝るとも劣らない」と言わせる、軍事問題の専門家。まさに「ゆみちゃん」あっての「先生」なんです。何でも「質問状をいろいろ出しているうち結婚することになっちゃった」のだそうです。人生、一瞬先は明るいこともあるんですね。

 「軍事問題の専門家」を「軍女(軍事オタク女子)」としてしまうのは乱暴だ。そもそも「軍女」という呼び方があるのかなあ。冬目景『ACONY』(講談社)に牧野美里という軍事オタク(ミリタリーオタク)の女の子(だから名前が「みり」)が出てくるのを冬目ファンとして思わず連想。


奥様がさぞ、お嘆きのことだろうが、嘆きは私たちも同じである。

北をめぐる状況、世間がアフガニスタンにどんどこ軍を送っている

大統領ノーベル平和賞を送るというボケぶりを見せているなか、

彼の分析力がいまこそ求められているところだった。

哀惜の念を込めて黙祷を捧げたい。

 「世間が」が頭についているせいで変な文章になっている。オバマ政権内でもアフガニスタンへ軍を追加で増派するかをめぐって意見が分かれている(産経ニュースを参照)ので「どんどこ軍を送っている」というのは疑問(ノーベル平和賞を受賞したので増派をやりづらくなるという見方もあるようだ)。それにこの文章だと、唐沢俊一米軍アフガニスタンで作戦活動しているのを平和に反するものだと考えているようだが、そう単純に考えていいものなのだろうか。自衛隊インド洋で活動しているのもNGなのかなあ。

 

 以前にも書いたことがあるが、故人のことをよく知らないのなら訃報を取り上げない方がいい。江畑謙介の髪型には興味があるんだろうけど。まあ、今回は唐沢より首藤信彦の方が鬼畜なのだが。


 同じ日の日記には、

根を詰めて仕事したので、夕方になった、少し横になって休む。

たまたま手にとった半藤一利『決定版・日本のいちばん長い日』

読んだら止まらなくなる。大学生の頃、古本屋で買った、まだ

大宅壮一編になっていたこの文庫版、むさ苦しい下宿で興奮しながら

一気呵成に三回、読み返したのを思いだす。

とあるが、「一気呵成」というのは、仕事をやりとげる時に使われる言葉なので、本を読むときには使わない言葉なのではないか。


 さらに。「裏モノ日記」10月11日より。

入浴、日記つけ、原稿など。

あわただしく用意して、1時、新宿へ。小田急でお茶のセットを

買い、手土産代わりにする。小田急線急行成城学園前

駅が1,2年来ないうちに改装されて、ちょっととまどう。

駅前の喫茶『アルプス』、いかにも成城の高級喫茶という

感じなのは変わらず。早めに入って、インタビュー案を練って

いたら梶田興治監督が来られ、久闊を辞す。

奥様を亡くされたそうだが、耳が多少お悪くなっていらっしゃる

他はお元気で、スタイリストなことも変わらず。

 「スタイリスト」というのは「おしゃれな人」という意味で使っているのかもしれないが、「久闊を辞す」は明らかに誤用。正しくは「久闊を叙する」。「挨拶した」でいいのに。なお、「裏モノ日記」を検索してみたところ、唐沢俊一は久闊を辞したり叙したりしている。…うろ覚えで使っているんだなあ。

 わざわざ難しい言葉を使ったうえでの誤用というのは一番みっともないので、よい子のみんなはマネしないように。


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藤岡真藤岡真 2009/10/15 12:25 >民放がそればかり話題にするのに激怒してNHK以外の局には
>出演しなくなったという噂がある

 そんな噂聞いたこともありません。それよりなにより、民放の戦争特集の番組で「ところで、先生、その髪型はなんというものなんですか」なんて話題になるかどうか、考えなくても分ると思うんですが。

SawaharaSawahara 2009/10/15 14:41 …吹浦忠正みたいな人を「博覧強記」っつーわけですが。

>スタイリスト
「スタイリッシュ」ですよね。

yonocoyonoco 2009/10/15 15:52 とりあえず前の日記とあわせて、「人様に頼んで書いてもらったからて清書やら確認くらい自分でしましょうよ(文字になったのを読んでますよね?)」「べつに難しい言葉使わなくても一気にとかカッコイイとか平易な言葉でわかるのを無理して難しい(しかも誤用)言葉で言うのはどんなんだろう?」という事ですよね

>今回は唐沢より首藤信彦の方が鬼畜なのだが。
件の方、よっぽどな事書いてるんでしょうね…(~_~;)

通りすがり通りすがり 2009/10/15 17:33 >民放がそればかり話題にするのに激怒してNHK以外の局には
>出演しなくなったという噂がある

ビートたけしの北野ファンクラブネタのです。
何度も出演依頼したのだが、理解してもらえず仕方なくビートたけしがあの髪型のかつらをかぶってそう言ってました、本当かどうかもわかりません。フジテレビは岡部いさく氏、日本テレビは神浦彰氏と棲み分けがあるようです。
江畑氏は湾岸戦争のころはテレビ朝日のニュース解説にも出演されていました。イラク戦争のとき米軍のバスラ戦の解説でもテレビ朝日のお昼のニュース番組に出演されていました。視聴率の高い夜のニュース番組ではNHKが多かったですけどね。

tochicatochica 2009/10/15 17:52 江畑氏が湾岸戦争のことを「映像時代の戦争」と分析したというのは本当でしょうか。

当時は報道映像についてベトナム戦争の「リアル」と湾岸戦争の「ヴァーチャル」を対比したり、戦場の“実態”を見せない報道規制などについて取り沙汰されていた記憶がありますけど、「映像時代の戦争」などという大ざっぱな括りで語っていた人を知りません。

また、唐沢氏は江畑氏が外見で損をしたと決めつけていますが、あの頃、その髪型を笑う人はいても、髪型で軍事評論家としての実力を測る人はいなかったでしょう。むしろ、一種凄みのある痩身の風貌とクールな佇まいで多くの人々から一目置かれていた部分もあると思います。

discussaodiscussao 2009/10/15 21:17 いしかわじゅん『秘密の手帳』「暗黒面を見たか」には、サリン事件の頃「毒ガス評論家」としてモザイク・コメントしていた唐沢俊一の記述が出てきます(ホントなのか?)。江畑氏とは関係ないですが、なんか思い出してしまいました。

gryphongryphon 2009/10/15 22:48 モザイク・コメントしていた唐沢俊一の記述が出てきます(ホントなのか?)<なをき氏との共著(唐沢商会名義)「ガラダマ天国」で、後ろ姿を映す形で出演しサリン事件について語ったという記述もありますから、そういう出演の仕方をしたのはたぶん事実だと思います。

個人投資家個人投資家 2009/10/15 22:53 >アフガニスタンにどんどこ軍を送っている
>大統領にノーベル平和賞を送るというボケぶりを見せているなか、

 やれやれ、ろくにニュースもチェックしていないのか。
 アフガン駐留米軍のマクリスタル司令官(前任者をクビにしてオバマが据えた司令官)が「あと4万には増派が必要」と報告して、ベトナム化しつつあるのでオバマ政権としては「えーっ」と増派を渋っている事を知らないのだろか?
 
 オバマのノーベル平和賞に味噌をつけようとして、世間並みの批判「まだ核廃絶の実績をあげていないの、期待だけで授与したらだめだろう」をしておけばいいのに、無理に捻ろうとして、無知を露呈してしまっただけですね。

ertitertit 2009/10/16 02:13 首藤氏のブログでの発言も正直そこまででも、という気がしますけどね。
唐沢氏にありがちなはなっから悼む気がない文章ってわけでもないですし。

まあそれはそうと… ノーベル平和賞が実績で与える例と期待(ありていに言えば釘刺し)で与える例があるのは昔からですしねえ。
「雑学王」を名乗るなら、過去の期待で与えたものの失敗した例でも挙げればまとまったでしょうに……

kensyouhankensyouhan 2009/10/21 23:37 コメントありがとうございます。

>藤岡さん
通りすがりさんのコメントにある『北野ファンクラブ』でのネタがいつしか「そういう噂がある」ということになっていったのかもしれません。

>Sawaharaさん
2ちゃん唐沢スレがその話題でだいぶ荒れましたw

>yonocoさん
文章ならともかく、しゃべりで誤用をやらかした日にはどうすればいいのか。

>通りすがり さん
なるほど。まあ、たけしのネタを真に受けるのは危険ですが。

>tochicaさん
小林信彦が当時そういうことを言ってたような。

>discussao さん
>gryphonさん
薬学に詳しい(?)からといってサリンのことを語れるのかどうか。常石敬一が忙しかったから代役をしたとか。
そういえば、唐沢はかつて「青少年とドラッグについて」という講演もしていたようですね。ヒロポンを褒めちぎっている人とは思えませんが。

>個人投資家さん
イラク戦争以降のアメリカの変化を考えても「どんどこ軍を送っている」というのはどうか?と思いそうなものですが。

>ertitさん
まあ、首藤信彦については、故人に失礼な箇所があるので叩かれるのも仕方ないと思います。謝っておけばよかったと思いますが。
どうせならノーベル平和賞の存在自体に疑問を投げかけた方がよかったかもしれません。

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