唐沢俊一検証blog

唐沢俊一氏の検証をしてきたブログ(更新は終了しました)

お知らせ&ちょこっと検証。

タコシェ冬コミの新刊「唐沢俊一検証本VOL.4」の通販を受け付けています。また、既刊『唐沢俊一検証本VOL.1』『唐沢俊一検証本VOL.2』『トンデモない「昭和ニッポン怪人伝」の世界』『唐沢俊一検証本VOL.3』『唐沢俊一検証本VOL.0』も通販受付中です。タコシェの店頭でも販売しています。
・初めての方は「唐沢俊一まとめwiki」「唐沢俊一P&G博覧会」をごらんになることをおすすめします。
・1970年代後半に札幌でアニメ関係のサークルに入って活動されていた方、唐沢俊一に関連したイベントに興味のある方は下のメールアドレスまでご連絡をお願いします。

karasawagasepakuri@yahoo


明日13時30分から日本テレビ『半径3mの解体新書』が放送されるのでみんなで見よう! 明日は東京電力の管内では計画停電が行われないそうですよ。


唐沢俊一自身のサイトで「劇団あぁルナティックシアター」の4月公演を紹介している。

この数年、毎回出演、あるいは作・演出で関わってきたルナですが、
残念ながら今回は私は参加しておりません。今年は、と学会20周年
記念の年でもあり、4月には前々月祭(大賞選考会)もあるため、
そちらに全力を注がせてほしい、と座長にお願いしました。

まことに惜しいとは思いますが、致し方ありません。久しぶりに
一観客として、橋沢進一お得意のナンセンスを楽しもうと思います。
観客席でお会いしましょう!

 参加しない理由はこういうことらしい。しかし、2009年6月には、


日本トンデモ本大賞に参加→急病で入院→「ルナティックシアター」の公演に出演


 というハードスケジュールをこなしていたのだけど。まあ、今回の「トンデモ本大賞前夜祭」にはそれだけ力を入れているんでしょうね。
 それから、唐沢は何故か「ちょっとトリビア!」というコーナーも更新しているが、いっそのこと日記を再開すればいいのに、と何度目になるのか分からないがそう思った。


グリフォン書店twitterより。

今日は新宿にて唐沢俊一先生と打ち合わせ。地震の影響はとくになかったそうです。よかったー。ご自宅には本が山と積まれているでしょうから危険です。

 グリフォン書店は電子書籍ストアらしいので、唐沢も著書をそこから出すのだろうか。もしかすると絶版になった旧著を電子化するのかも。「唐沢俊一検証本」シリーズも電子書籍として出してみようかなあ。



・途中で止まってしまっている『ブンカザツロン』エンターブレイン)の検証も少しやっておこう。同書P.121に収録されている唐沢俊一のコラム「唐沢的メルクマールFILES」では「一九七五年は冷中元年である」として「全日本冷し中華愛好会」の話が出てくる。このコラムは既に藤岡真さんが検証されているので詳しいことはそちらを参照していただくことにして、自分からは一点だけ。

 オタク的思想を表明するものに二通りあり、一派は自分たちのやっていることに過剰なまでに意味を求めるもの。もう一派は、意味をそこにもたせることを極端に嫌うものだ。私はもちろんのこと後者であり、たとえば、かの『エヴァンゲリオン』ブームも、この、『全冷中』と大して違わないものだと思っている。エヴァが父性の問題を扱った作品だ、いや、人間の関係性を描いたものだ、などといいオトナが口角アワを飛ばして論じあうのは、全冷中の、冷やし中華のナルトは銀河の渦巻きを表している、いや古代バビロニアにその起源が求められる、というようなやりとりと、まったく違いはないようにしか思えない。冷やし中華であれば、いかにマットウに論じても、まさか誰も本気にする者はいないが、『エヴァンゲリオン』の場合は、それをマジに信じこんでしまった者が(それも多数)いた、というところが問題でなのである。

 なるほどね、『エヴァ』に意味を見出だすこと自体が間違い、というわけか。まさか議論についていけないから議論自体を無効にしようとしたわけでもないんだろうけど。考えようによっては、『ぴあ』の「ガンダム論争」(「唐沢俊一検証本VOL.0」を参照)でもヤング唐沢俊一は「『ガンダム』に意味なんてないんだ!」と否定しようとしていたのかもしれないけど、あの懸命さからは「意味をそこにもたせることを極端に嫌う」こと自体に「意味」を見出していたのかも、とも思える。なかなか複雑な話ではある。
 その後、唐沢が「『ゴジラ』は祟り神信仰の映画」などと特撮映画に「過剰なまでに意味を求め」ていることからも、唐沢自身「意味」からは自由ではないように見えてしまう。それに最近の唐沢は、ある作品を語るときに作品と時代背景との間に「過剰なまでに意味を求め」る論法ばかりやってるしなあ。つまり、『エヴァ』を大真面目に論じることを否定してしまうと、唐沢俊一がこれまでやってきた仕事の多くを否定することにもなりかねないわけなのだが、本人はそれをわかっているのかどうか。


ブンカザツロン (ファミ通Books)

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空飛ぶ冷し中華 (1977年)

空飛ぶ冷し中華 (1977年)