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唐沢俊一検証blog

2011-06-29

『スコ怖』は出ていなかった。

00:51

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karasawagasepakuri@yahoo.co.jp


 唐沢俊一の新刊『スコ怖スポット・東京日帰り旅行ガイド』ごま書房新社VM)の発売日がAmazonでは6月29日になっていたので、新宿神保町の書店をいくつかまわってみたのだが、何処にも見かけなかった。店内の検索機で調べてみると、『スコ怖』のデータは見つかるものの「在庫なし」という表記だったので、おそらく発売日が遅れたものと思われるが、猛暑日の中を歩き回るのはキツかった…。Amazonでは既にランキングが動いていて、2万位〜3万位台に落ちたと思ったら1万位台に戻るという動きを繰り返している。売れてるのかなあ。


 ピーター・フォークの「追討」については、藤岡真さんと岸田裁月さんが既にツッコミを入れているが、やはりコロンボ日本人説」は突飛すぎる。イタリア系っぽくない」→「日本人のイメージに重なる」のあたりで強引過ぎてついていけなくなった。…そんな見方をしている人が他にいるのだろうか? 思いつきだとしてももう少し根拠のある話をしてほしい。『猿の惑星』と当時の時代背景については、町山智浩さんの『<映画の見方>がわかる本』(洋泉社)で詳しく書かれているのでそちらを参照していただきたい。アメリカにおける日本人のイメージの変化ももう少し丹念に追うべきなのではないか。戦時中の反日プロパガンダアニメに出てくる「出っ歯にメガネ」の日本人からコロンボへと本当につながるのだろうか。

 『ピーター・フォーク自伝』(東邦出版)(原題は“Just one more thing”)にあった話を紹介しておくと、昭和天皇が訪米した際に陛下からコロンボに会いたい」という要望が出たもののフォークのスケジュールの都合で面会は実現しなかったという。…なんだかすごい話だ。その後、大平正芳首相が訪米した際の晩餐会にフォーク夫妻は招待され、こちらには出席している。このエピソードなんか「コロンボ日本人説」を補強するいい材料だと思ったものだが。

 ただし、それとは逆に、『自伝』にはフォークが『バイブス秘宝の謎』のロケでエクアドルに行った時、現地の子供たちが「コロンボが来た!」と大喜びしたという話も載っていた。それから、『東亜日報』には『コロンボ韓国版の声優のインタビューもあって、なかなか鋭い分析をしている。…結局、『刑事コロンボ』というドラマの面白さ、そしてコロンボ警部というキャラクターの持つ魅力は普遍的なものだった、ということなんじゃないかと思うのだが。わざわざ複雑に考える必要もない。

 故人を偲ぶときにわざわざこういう話をする唐沢俊一の心理には興味があるので、コロンボ警部のように粘り強く追及していきたいところである。

スコ怖スポット―東京日帰り旅行ガイド

スコ怖スポット―東京日帰り旅行ガイド

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おおくぼおおくぼ 2011/06/30 01:14 唐沢俊一さんは、洋書を毎月たくさん買って読んでいるそうだけど、外国人の追悼を書くのにウイキペディアの英語版ぐらい確認しないのだろうか?

>The character of Columbo was created by William Link, who claimed that Columbo was partially inspired by Crime and Punishment character Porfiry Petrovich as well as G. K. Chesterton's humble clerical detective Father Brown.

アントンサービスアントンサービス 2011/06/30 06:37 コロンボが日本人ぽいって、そりゃ日本語吹き替え版だからでしょ。原語版で観ると
語り口も声も、全くイメージが違うのは、よく知られてます。もしかして唐沢氏は原語版で観なおしたことが
ないのかも。

藤岡真藤岡真 2011/06/30 07:56 唐沢って子は、餓鬼の頃から、規定演技もできないくせに自由演技で3回転ジャンプをする子供だったんでしょうね。当然のように失敗するけど、目立ったからよしとする。

おおくぼおおくぼ 2011/06/30 13:55 唐沢俊一さんのインタビューから引用

http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/05/15/karasawa/001.html

>「吹き替え文化というのは、日本とアメリカでまったく違ってですね、アメリカにも吹き替え文化ってあるんですけれども、ほとんどがコメディアンであるとかね、日本で新劇の役者さんを起用したりするのとは大きく違う」

――なるほど。

「広川太一郎さんや山田康雄さんの業績ばかりをデータにして、それで日本の吹き替え文化が分かった、とするのは大きな間違いだと思うんですよ」

――はい。

「アメリカの吹き替え文化を研究して、日米の吹き替え文化の違いを明確にしたうえで、なぜこういう違いができたのか、っていうことを研究する必要がある」

――そこまで必要なんですね。

「なおかつ、役者さんと翻訳の方の間の関係とか、そういうことまでやって初めて、なぜ日本の吹き替え文化は、ここまで質が高くなったのかを語ることができると思うんですよ」

kensyouhankensyouhan 2011/06/30 15:54 コメントありがとうございます。

>おおくぼさん
Wikipediaを参照すると“Fullmetal jacket”を誤訳するのでやめておいた方が無難。

>アントンサービスさん
字幕版を見ても「コロンボ日本人説」は揺らがないのかどうか。

>藤岡さん
もはや癖なんでしょうね。「知識がなくても総論を言っていればもっともらしく見える」ということもあるのでしょうけど。

NNTNNT 2011/06/30 16:42 >「アメリカの吹き替え文化を研究して、日米の吹き替え文化の違いを明確にしたうえで、なぜこういう違いができたのか、っていうことを研究する必要がある」

コメディアンって?唐沢氏の発言が何を元にしているのとかわからないけど、
アメリカでは映像にしても舞台にしても、それに出演する人間は必ず演技の訓練を新人ベテラン問わず常に受けています。
コメディアンって思われている人だって、演技の勉強をしています。
日本の新劇の役者さん達とどう違うというのでしょう?

サウスパークの作者が手掛けたミュージカルの主演男優の一人、トニー賞の主演男優賞をノミネートされた
アンドリュー・ラネルズは、これまでは日本のアニメの吹き替え仕事が多かった人ですけど、
だからといって役者じゃないというわけでもないし。

唐沢氏には是非研究をしてもらいたいと思います。

岸田裁月岸田裁月 2011/06/30 23:38 コロンボに関して記憶違いがあったので、この場を借りて訂正致します。パクリじゃないかと騒がれたのはキンダーマンの方ではなくコロンボの方でした。小説『エクソシスト』の出版が『刑事コロンボ』シリーズの放映よりも4ケ月早かったからです。

しかし、舞台の『殺人処方箋』が上演されたのは1962年、TVドラマ化されたのは1968年のことなので、盗作疑惑はすぐに払拭されたとのことです。ガセネタを垂れ流してしまって誠に申し訳ありませんでした。

kensyouhankensyouhan 2011/07/01 23:42 コメントありがとうございます。

>岸田さん
ミスにはお互い気をつけるようにしましょう。

栃尾ジョー栃尾ジョー 2011/07/02 11:53 >町山智浩さんの『<映画の見方>がわかる本』(洋泉社)

町山氏が「サイゾー」で連載中のエッセイで「知ったかぶりの馬鹿」のミークなる人物が開拓団のガイドを務めたことが原因で開拓団が全滅するというストーリーの映画を取り上げていたけど、
「知ったかぶりの馬鹿」ミークがガセを垂れ流す原因が優秀な弟へのコンプレックスというのはどこかで聞いたハナシだなあ。

おおくぼおおくぼ 2011/07/04 22:38 唐沢俊一さんの・・・

>50年代までのアメリカ人はハリウッド的価値観に支配されてきた。
>アメリカ的なものこそが世界の基準だった。
>しかし、その自信は60年代半ばに始まったベトナム戦争の泥沼化でもろくも崩れ、日本や中東といった異文化の価値観の侵入を許すことになっていった。
>その状況に対する潜在的恐怖感が、『猿の惑星』などのシリーズを生み出した。
>実は『刑事コロンボ』も、同じ潜在意識下の強迫観念(何か嫌な奴らが自分たちの平穏だった生活をおびやかしはじめている)が生み出したヒットシリーズではなかったかと思うのである。

『猿の惑星』の原作者はフランス人のピエール・ブールで、『戦場にかける橋』の原作者でもあり、『戦場にかける橋』はピエール・ブールの体験を元に書いたと言われています。
第二次大戦で日本軍とは関係があったみたいですし、日本人をテーマにした小説も書いています。
でも捕虜になったのはヴィシー政権軍なので、『猿の惑星』の猿=日本人説はどうなんだろうと思います。
あと連想で思いついたのは、スピルバーグ監督作品『太陽の帝国』の原作者イギリス人のJGバラードです。
上海で日本軍の捕虜になったことがあり、他の作品にも日本人の影響が大きいと言われています。
どちらも第二次大戦中なので、1960年〜1970年代とは関係ありませんけど。
ベトナム戦争の影響なら、『猿の惑星』の猿=ベトナム人という説を思いつかないのか不思議です。
『刑事コロンボ』の舞台であるサンフランシスコをウイキペディアで調べると、中国系移民が1970年代から急増したと書いてあります。