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2015-06-07

マルセイユ

| マルセイユを含むブックマーク

3月の下旬マルセイユに滞在しました。一週間にも満たない滞在でしたが、以下に書きます通り、公私ともに充実していたと言えると思います。欧州を訪れたことは一度も無く、もう少しワクワクしながらの渡仏に本来ならなるはずでしたが、後述した理由も含め、事前の準備に追われて直前はかなりグロッキーでした。僕は肝が小さいので、直前のジャーマンウイングス航空事故も旅のモチベーションに暗い影を落としました。マルセイユ人口ではフランス第2位の都市で、プロヴァンス地方の中核都市の一つです。地中海に面した港町で、北アフリカへの玄関口なのだそうです。以下では、街の様子と治安、言語観光、食事について書きますが、僕の体験が元になっており、且つ、専門家でないため、それらの内容は誤認が多分に含まれます。

マルセイユまでの道のり

マルセイユまではエールフランス航空(内装がやや古いボーイング777)を使い、シャルル・ド・ゴール空港を経由しておよそ15時間位かかりました。勿論、エコノミークラスです。海外への移動時間としては長い部類に入りますし、やはり欧州は遠いですね。一番近い欧州と言われるヘルシンキでも9時間程度と聞いたことがあります。機内食では、さすがエールフランスシャンパンをはじめ、ワインの色に関係なく選択でき、余っていればおかわりも出来ました。途中、飲み物でなくて棒アイスクリーム差し入れられた時は驚きました。以前アメリカに渡った際のデルタ航空比較して、エールフランス機内食が美味しいと感じました。乗った時間帯のせいか、食事の提供のタイミングは悪かったです。往路は空席が目立ち、僕がいた席を含めて近くの3列シートは1人ずつしか乗客がいない状態でした。すごく暇だろうと文庫本を2冊持ち込みましたが開きもせず、ワインばかり飲んで3列シートを独り占めして寝ていました。マルセイユ空港に着いたのは夜でしたが、マルセイユ市街とは24時近くまでバスで結ばれており、スムーズホテルまで行くことが出来ました。このバスは10ユーロ位で20分に1本の割合で出ているので便利です。特に危険なこともないと感じました。それなりに遅かったので、その日はすぐにホテルチェックインして寝てしまいました。

街の様子と治安

出発前に日本マルセイユの治安について調べると、良くないとか悪いとか、具体的な事件を含めてネガティブな側面ばかり強調されていて、職場の方々にも頻繁に脅されるし(多分、からかわれているのでしょうけれど)、今回の旅が心底嫌になった記憶があります。実際、外務省海外安全ホームページでは、アフリカからの移民の多くが貧困層に相当し、彼らの犯罪が多いなどとそれなりに危険であることを仄めかしています。今改めて冷静にそれらを眺めると海外旅行の安全における一般論がその大部分であり、旅行以前は過剰に怯えて、恐らく神経質になっていたのでしょう。ここでは、実際に歩いて感じたマルセイユ雰囲気を記したく思います。はじめに断っておきますが、この記事から例え安全そうな匂いがしたとしても実際の安全を保証するものではありません。今回、幸いにしてトラブルに巻き込まれませんでしたが、身の安全には常に十分に気を配るべきです。

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3月下旬は暖かく、午後8時頃までは陽もあり、路地大通りどちらを歩いていても特に危険を感じることはありませんでした。道のところどころがゴミで汚れていましたが、同行者によればパリよりもずっと綺麗なんだそうです。パトカーサイレンを鳴らしてしばしばどこかに急行していたのが若干気になりました。僕はシャツジャケットジーンズという格好で、ジャケットの下の肩掛け、若しくは手提げトートバッグに荷物を入れて持ち歩きましたが、後をつけられたり、スリに遭ったりはなかったです。同じような格好の観光客と思しき方々も随所で頻繁に見かけました。旧港に向かって右側にはかつて治安のよろしくないエリアがあったらしい(現在はわかりません)のですが、昼間に何も知らずに歩きまわってしまいましたが、何事もなかったです。特に旧港(左写真)やサン・シャルル駅(右写真)の周りは人通りも多く賑やかですが、いきなり喧嘩が始まるなどのイベントにも遭遇しませんでした。画像クリックすると拡大図が見られます。以下でも同様です。数名出会ったユーロコインをせがむ物乞いもしつこくなかったです。観覧車のある旧港の広場で港の縁に腰を下ろして、海を眺めたりスマートフォンを見たりして休憩していても声をかけられることもありませんでした。

一方で、午後9時頃になると完全に日が沈み、やや寒いと感じました。この時間になると徐々に人通りも疎らになります。酔っぱらいが大声で喚いていたり、昼間には見かけなかった怪しげな人も見かけたりしました。夕食後の22時頃に大通りを徒歩でホテルに帰る生活でしたが、その時間くらいまでなら大丈夫なのかもしれません。

言語

当然ですが、マルセイユで普段使われているのはフランス語です。訛りが強いなどと言われるらしいですが、それを話さない僕に違いは全くわかりません。現地での発音は「マルセイユ」ではなく「マッセル」や「マッセール」の様に聞こえました。空港職員やホテルの受け付けの方、駅員さんには英語が通じた一方で、レストラン雑貨屋デパート美術館博物館では英単語の幾つかは分かってもらえました。しかしながら、僕の英語力が貧弱であることも要因の一つでしょうが、その程度にしか役に立ちませんでした。英語の案内表示も非常に少ないです。「ボンジュール(ボンソワ)!」などと調子に乗って挨拶をすると(これそのもの大切なことと思います)、皆さんたくさんフランス語で話しかけて下さいまして、困りました。通じていないと分かるとジェスチャーや絵を使ってなんとかしようと親切にして頂きました。特に困ったのは数字です。これがフランス語だと会計時に料金や商品の個数が理解できないため、あちこちで困りました。しかし、慣れていらっしゃると見えて、数字はすぐに英語に言い換えてもらえました。この短期間の滞在中に覚えたものは上記を含め、会話らしいものは「メルシー(ボークー)(ありがとう)」「オーボア(さようなら)」「セトゥ(以上です)」「シルブブレ(お願いします)」「ジュプ?(可能ですか?)」のみです。単語は「ミュージー(博物館美術館)」「ポワソン(魚)」「サボン(石鹸)」位でしょうか。他にもあるかもしれませんが、数えるほどです。単語は何とかなったとしても、文法はさっぱりです。

全体的に言えることですが、フランス語は勿論ですが、英語が使えないことに関して存外に寛容だと感じました。英語を話さない方の割合が相当高いからでしょうか。日本人と判断されたり名乗ったりすると、自分たち日本語は分からないし話せないから、お互い様という旨のことを言われました。海外に行くと英語くらい出来ないと恥ずかしいと個人的には思うのですが、それは一種の偏見で、実際にはもっと大らかな気持ちでも差し支えないことをこの旅で学んだ気がします。無論、英語勉強継続しますが...

観光

時間の関係で観光地らしい場所には行かなかったため、以下の内容は観光よりも街歩きという方が正しい表現のような気がします。真っ当な観光情報は他のサイトで得て頂くとして、ここでは僕が見たものを載せます。

旧港付近

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サン・シャルル駅から旧港周辺までは路地を歩かず、大通りだけを通って遠回りしても15分から20分くらいの距離でした。大通りには人が溢れていましたが、路地には昼間でも縦列に隙間なく駐車されている自動車の方が多いくらい人通りがなかったです。僕は結果的に無事でしたが、気になる方は避けられた方が無難でしょう。建物はほとんどが石造りで、その様式はいちいち異国情緒に溢れていたので、この間にもたくさんの写真を撮りました。何の変哲もない建物や通りを切り取っていた僕の姿は相当浮いていたと思います。旧港に向かって最初に出会うのは大きな観覧車のある広場です。何故こんなところに観覧車があるのか不明ですが、きちんと動いていて乗っている方もいました。冷たくはないものの、強さによってはミストラルと呼ばれる海風で大きく揺れるゴンドラに乗る勇気高所恐怖症の僕にはありません。ここに載せた写真は右側(サン・ジャン要塞側)に少し進んだところから、小高い丘の上にあるノートルダム・ド・ラ・ギャルド寺院(上写真中央)を撮ったものです。今回は行きませんでしたが、マルセイユ観光の拠点の一つだそうです。この右側の通りに面して飲食店がズラリと並んでおり、散歩しているだけでも結構楽しいです。名物の一つである石鹸を売っているお店もありました。1階(フランス感覚で言うと0階)が飲食店で、その上階層マンションのようになっている建物が幾つかありました。すごく陽の高いアフターファイブ(?)を海に面したそのベランダで優雅に過ごしている方々を見るにつけ、日本とのあまりの違いに頭がくらくらする気分でした。これが南仏の雰囲気なんでしょうか...

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真ん中の写真はその一つを裏側にある公園(公共のスペースという方が正確かもしれません)から撮ったものです。左側や正面に見えるのがそのマンションです。右側に巨大な植木鉢のようなものが幾つか見えますが、撮れていないだけで、同じものがもっとたくさん整然と並んでいました。下の写真をご覧になると雰囲気は伝わるかと思いますが、高さが120センチメートル位の植木鉢には松のような樹が生えていたので、さながら大きな盆栽のようでした。これだけ大きく、且つ、数があると盆栽的な趣は全然ありません。特になんの説明もなく突如現れるので驚きますし、奇抜な空間デザインとも感じますが、地元の人には普通のスペースのようでした。どういう理由があるのか全くわからないところが魅力です。ベンチもあるので、訪問の際にはぜひ立ち寄って欲しいポイントです。

この辺りから10分くらいのんびり歩くと港の突端であるサン・ジャン要塞にたどり着きます。マルセイユ紀元前に遡れるほど非常に歴史のある街であり、この要塞一つを取り上げてもきっと興味深いのでしょうけれども、その辺りを予習しなかったことをここに来て初めて少し後悔しました。要塞の一部は現在博物館として使われているようですが、来た時間が遅かったので外から眺めるに留めました。ミストラルが常に吹いていて、人生で初めて肉眼で見た地中海は荒れていました。空が真夏でもないのに気味が悪いくらい真っ青で、その対比が強く印象に残っています。地中海を眺めているだけでも、確かに日本じゃない感覚を肌で感じられて、個人的に気に入り、滞在中に数回来てしまいました。近くにはカフェを併設した外見が大人しくない感じの美術館(最上階にはレストランもあるそうです)もあり、散歩のついでに遊んで帰ることも出来ると思います。

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旧港の突端行くと写真に示したような非常に立派な建物が目に飛び込んできます。僕のように何も調べないで散歩しているなら、ほぼ確実にあれは何だろうと思い、近づいてみたくなるはずです。これはローマカトリック教会マルセイユ大聖堂で、フランス国定史跡の一つなんだそうです。定休日(?)を除けば、中に入ることも可能です。僕は興味をそそられながらも、接近しただけで今回は遂に足を踏み入れませんでした。経験代替できるとは思いませんが、Googleストリートビュー大聖堂の内部を観ることは出来ます。やはり、多少無理してでも入っておけば良かったかなと思わなくもありません。

美術館博物館など

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マルセイユには美術館博物館がたくさんあると感じました。どう表現すればいいのか分かりませんが、街の歴史の深さだけが原因でもない気がします。この旅では美術館博物館(下写真)にそれぞれ一つずつ行きました。右の写真美術館付近を撮ったもので、サン・ジャン要塞のすぐそばです。肝心の美術館の外観は写真に収め忘れました。受付のマダムに入場料を払うとき、どこから来たのか訊かれたので「ジャポン」だと答えると、その日は日本人は三人目だったようで、今日日本の日だと喜んでいました。ニコニコしてハイテンションのままお話くださるのは結構なのですが、フランス語混じりの英語なので、これだけのことを理解するのも相当骨が折れました。この美術館にはマルセイユゆかり芸術家の作品を含め、かつての旧港を描いた油絵が展示されており、時代とともに旧港の姿がどのように変遷していったのかを知ることが出来ました。石造りの街並みなので、大昔から現在風景を保存しているように誤解していました。絵の良し悪しは分かりませんが、旧港の歴史の一端に触れることが出来て、想像以上に有意義時間になりました。恐らく、この展示は常設なので一年中観ることが出来ます。説明が付いている絵もありますが、フランス語なので全然読めません。段々、フランス語が出来ない自分が恨めしくなってきます。併設されているカフェで休憩を取ることも出来ます。

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博物館では、受付のマダムに「Your nationality?」とまず初めに訊かれました。開口一番、国籍を尋ねられるとは想定しておらず、かなり驚いたのを覚えています。ジャポンと言うと、5ユーロくらい要求されたので、国籍によって入館料が変わるのかもしれません(そんな馬鹿な)。この博物館は右側と左側の二つのエリアから成っていて、それぞれに入館料が必要です。左側は絵画・映像系の展示があるそうです。今回、僕は右側に入りました。動物剥製や骨格の標本、化石鉱物など幅広く、且つ、多数展示されてますが、内容は小中学生向けのものが大半を占めています。休日にお父さんがお子さんを連れてくる、そんなイメージです。展示面積が広いので、よく見て回っていると相当時間がかかります。一時間位滞在する予定が、結局二時間近く見学してしまいました。英語パンフレットを頂けたので、展示の内容はざっくりと理解出来ました。写真に示した通り、この博物館の外観はギリシャ神殿の様な作りになっていて、一見の価値があります。カメラを取り出しなくもなるでしょう。高台に位置していて、上に登るとマルセイユの街を一望できます。この奥は公園になっていて、子供たちが走り回ったり、サッカーをやったりしていました。

鉄道

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マルセイユにはtrumという現代的な路面電車が走っていました。今回は乗る用件は無かったのですが、大通りを街歩きをしていると頻繁に(10分に一回は)trumに出会うので、やがて一度くらい(用もないのに)乗車してみたくなるのが人情です。乗降を観察していると、皆さんSuikaの様なものを乗った直後に車内で所定の場所にタッチしています。しかし、サン・シャルル駅で駅員さんに尋ねたところ、英語が通じるにも関わらず正しく伝わらず、TGV乗り場に案内される始末でした。同行者に話すと、地下鉄の駅で売っているチケットでも乗ることが出来るとのことでした(trumの駅でも買えたようです)。二枚チケットを購入し、ホテルの近所から博物館に行くのに使いました。信用乗降のため買ったチケットは一度も改札されませんでしたが、抜き打ちでチェックが行われるそうです。走行が静かで滑らかだと感じましたが、それ以外は何の変哲もない路面電車です。乗っている時間は短かったものの、旅行している気分を存分に満喫できました。

食事

口にあわないなと思うことはあまりありませんでした。ミネラルウォーターを買うようにしていましたので、お腹を壊すこともありませんでした。飲食店の数は多く、困ることはないと思います。通りに椅子を並べた店もたくさんありますが、地元のおじさまで溢れている喫茶店には入りづらいと感じました。雰囲気が悪いのではなくて、表に料金表やメニューがないと些か心細くなるためです。そこでは皆様陽の光を浴びながら昼夜を問わずアルコールをあおっておられました。メニューとその料金がオープンになっているバルのような店は朝から開店していますが、いつか何処かで小耳に挟んだ通り、マルセイユ(フランス全土?)の人々は朝食として小さなクロワッサン砂糖をたくさん入れたエスプレッソだけを召し上がるようでした。朝のカフェは本当にコーヒー(しかもエスプレッソ)を飲むだけの場所で、日本人想像する朝食は頂けません。加えて、大抵は15時頃から20時頃までの間は閉店です。

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旧港に向かって左側に裁判所観光客向けにスープドポワソン(ブイヤベース前菜)を出す店が並んだ通りがあります。確か、この通りの一番奥のレストランに入ったと記憶しています。正式なブイヤベースはそれなりのお値段ですし、聞くところによれば食べきれない程の量があるとのことで、今回は写真のように前菜だけを頂きました。サフランの香りのする黄色味がかったややドロッとした具のない魚介系のスープでした。日本では魚で出汁を取ることは常ですし、親しみを持てる味わいです。そのせいか思わず女将を呼ぶ程美味しいとは感じませんでした。パンなどを浸して食べることもあるそうです。このお店は日本人観光客が多いのか、ギャルソンに「魚」「肉」それに「美味しい」が日本語で通じました。

おまけ

エールフランス機内の安全に関するムービーを紹介します。実際に目の当たりにして、僕は度肝を抜かれました。その目的と照らしあわせて考えると、とてもカジュアル、且つポップです。

D

エールフランスの意気込みを感じられて個人的にはすごく好きですが、きっとあるであろういくつかの審査をこんな内容でよく通過できたものです。例えば、ANAやJALで似た企画を立ち上げると仮定して、日本ではどこまで可能でしょう。さすがに全編アニメは厳しいでしょうから、それ以外で日本らしさを出すなら、着物コスプレあたりでしょうか。アイドルの出演も一つの手かも知れません。

参考にした記事

2015-04-18

新聞テレビ欄等における北海道放送の番組『H大好きっ!』の適切な省略表現の提案

| 新聞テレビ欄等における北海道放送の番組『H大好きっ!』の適切な省略表現の提案を含むブックマーク

要旨

適切な命名、及びその省略表現は被命名者の正しい理解に大きく寄与し、社会的認知の速度を向上させるなどの重要役割がある。北海道放送放送されていた深夜番組『H大好きっ!』は極端に不適切な省略表現の一つである。本稿では、その改善目的として「北海道(放送)大好き」の4文字、3文字、2文字への省略表現を網羅的、且つ系統的検討した。その結果、4文字と3文字への短縮について複数の候補を提案した。

1. 緒言

銘名はその対象存在認知などに深く関わる行為であり、生物・無生物、考え方や概念などに対して非常に広汎に行われている。与えられる名前実態を必ず表さなければならない決まりはないが、適切な命名はそれらの正しい理解へ大きく寄与し、社会的認知の速度を向上させる、ミスリーディング回避を可能にするなどの極めて重要な側面を持っている。加えて、適切な名付けが行われたが多用するには長い場合は、慣用名を用いるほかに、しばしば省略した表現も用いられる。例えば「文部科学省」は「文科省」、或いはアルファベットを用いた「MEXT」などが使用されている。この例に見られるように、省略法には省略前に含まれている文字を抽出する方法や、英語表現した場合単語の頭文字を繋げる方法などがある。こうした省略表現も同様に、誤解を招きにくい適切な名前が望まれる。省略表現とそのスペルアウトを一意的に対応させる取り組みもある(学術雑誌の短縮名[1]、IUPAC命名法[2]など)。

『H大好きっ!』は北海道放送放送されていた深夜番組(ミニ番組)である[3][4]。HBCラジオ番組放送している最中の様子をテレビ放送していた。この番組名前に含まれるHは北海道放送(Hokkaido Television Broadcasting, HTB[3])、或いは単に北海道のHと解釈されている。放送時間帯が深夜であること、尚且つ、一見すると過激な性的表現を含む様に取れることから北海道では新聞テレビ欄等でこの番組を知った視聴者がその内容について誤解に至るケースはよく知られている[5-7]。つまり、「北海道(放送)大好きっ!」に対して採用されている省略表現「H大好きっ!」の不適切性を示唆している。本稿では、網羅的、且つ系統的方法を用いて「北海道(放送)大好きっ!」の妥当な省略表現模索し、最も適切な略称を提案することを目標とする。その省略表現商業的な魅力については、本稿の範疇や著者の能力を超えているため議論しない。尚、我々の調査によれば、本稿は「北海道(放送)大好きっ!」の略称を網羅的に検討した最初の報告である

2. 方法

本稿では、以下の方法で省略表現模索した。

  1. 北海道(放送)大好きっ!」を構成している文字のうち、「北」「海」「道」「放」「送」「大」「好」「き」の8文字から選び、略称はこの順で並べて作る (抽出法)
  2. 北海道(放送)」や「大好きっ!」をアルファベットで短縮させ、抽出法と組み合わせて省略表現を作る (部分的英字抽出法)

リナックスシステムでしばしば採用されている母音脱落は本稿では部分的しか行われなかった。「北海道(放送)大好きっ!」を完全に英訳し、それの略語から作ることも可能であるが、B.で十分である判断した。新聞テレビ欄等での用途考慮し、省略表現に表れるアルファベットは全角を使用した。

3. 省略表現模索議論

  1. 4文字に短縮する場合
  2. まず、A.抽出法による省略表現を考えたい。このケースでは
    {¥displaystyle _8C_4 = ¥frac{8¥times7¥times¥6¥times¥5}{4¥times¥3¥times2¥times1}=70} (通り)
    の省略表現を作ることが可能である。この中で「北」、「海」、及び「道」のいずれも含まない5通り(「放送大好」「放送大き」「放送好き」「放大好き」「送大好き」[8])は北海道の要素を全く含まないので除外できる。同様に「大」「好」「き」を一つも含まない5通りについては「北海道放送」の略称検討等価であるため、除外できる。加えて「き」は「好」とともに抽出されない場合作成された省略表現から元の意味を再現するのが著しく困難になるため、「き」を含む場合は必ず「好」を要する。つまり、「き」以外の3文字を「北」「海」「道」「放」「送」「大」の6文字から選んだケース
    {¥displaystyle _6C_3 -1 = ¥frac{6¥times5¥times¥4}{3¥times¥2¥times1} -1 = 19} (通り)
    を更に除外できる。1が引かれているのは「放送大き」の重複を避けるためである。同様に、元の意味殆ど失われしまうため、「大」は「好」とともに抽出されなければならない。例えばこの中には「北海道大」[9]や「北放送大」が含まれているが、いずれも不適切である。よって、「大」以外の3文字を「北」「海」「道」「放」「送」の5文字から選んだケース
    {¥displaystyle _5C_3 = ¥frac{5¥times4¥times¥3}{3¥times¥2¥times1} = 10} (通り)
    も除外できる。ここまでで生き残っているのは70-5-5-19-10=31通りである。それらを次の表に示す。
    • 「北」を含むもの(15通り)
    北海道
    北海放好 北海送好 北海大好 北海好き
    北道放好 北道送好 北道大好 北道好き
    放送 放大 北放好き
    北送大好 北送好き
    北大好き
    • 「北」は含まないが「海」を含むもの (10通り)
    海道放好 海道送好 海道大好 海道好き
    放送 放大 海放好き
    海送大好 海送好き
    海大好き
    • 「北」も「海」も含まないが「道」を含むもの (6通り)
    放送 放大 道放好き
    道送大好 道送好き
    道大好き
    「北」を含む13通りを見ると、「送」が含まれる場合に元の意味が他に比べ想像しにくくなっている。加えて、「北海道」の省略表現として「北海」や「北道」は適切ではない。前者は油田などで知られる北海[10]を意味してしまい、後者から北海道復元するのは難しい。一方で、北海道放送略語として「北放」を採用するのはありえないほど不自然なことではない。この13通りからは「北海道好」「北放大好」「北放好き」「北大好き」を候補として残せる。最後の候補は議論しなかったが、大きく不適切な点はない。「北」を含まず「海」を含む場合(10通り)では、上述のように「送」が含まれると元の意味復元しにくい傾向にある。北海道北海道放送略語としてそれぞれ「海道」や「海放」には無理があり、「海大好き」に至っては最早異なる番組想像させるという点で「H大好きっ!」と本質的に同じである。この10通りからは候補を残すことは出来ない。この結果は北海道を想起させる重要な文字が「北」であることを示唆している。最後に「北」も「海」も含まないが「道」を含む (6通り)を議論する。絞り込み方はこれまでと同様のため詳細は省き、候補を述べるに留める。このグループからは「道放大好」及び「道放好き」が残る。「北」ほど強くはないものの、「道」にも北海道連想させる能力があることを示唆している。
    最終的にふるいを通り抜けた6通り(「北海道好」「北放大好」「北放好き」「北大好き」「道放大好」「道放好き」)は相対的に適切な省略表現と言うことが出来る。わかりやすさの観点からは「大好」よりも「好き」の方が好ましい。以上より、「H大好きっ!」を「北海道大好きっ!」と解釈する場合は「北海道好」或いは「北大好き」[13]が、「北海道放送大好きっ!」と解釈する場合は「北放好き」または「道放好き」が、それそれ適切な省略表現である
    次に、B.部分的英字抽出法による省略表現模索したい。初めに「北海道(放送)」の英語表記における短縮を考える。一つのアルファベットを用いる場合、それのローマ字表記に含まれる母音よりも子音が適している。つまり、「H」「K」「D」の3つである。Hを選択するとHTB採用している「H大好き」となる。これはミスリーディングの原因となっているため、本稿では採用しない。その他の候補であるKまたはDから北海道放送」を想像することを期待するのは現実的でない。完全に英訳すると上述のように「Hokkaido Television Broadcasting」となる。ここからTやBを採用しても結果は同じである
    次に「北海道」を2つのアルファベットで表すことを考える。この場合、続く文字は「好き」或いは「放好」が意味の明瞭さから適当である。「北海道」のローマ字表記Hokkaidoから2つのアルファベットを選ぶと、重複しているアルファベットのため、50通りの省略表現が作られる。次の2つの規則(1)母音と組み合わせる場合はHはoと、kはaとdはoとだけこの順序で選ばれる、(2)必ず子音を含むを課して絞り込むと、生き残るのは「HO」「HK」「HD」「KK」「KA」「KD」「DO」の7通りである。ここにTやBを加えて議論してもこの状況に変化はない。この中で「北海道」と結び付きが相対的に強いのは、AIR DO[11]などにも使われている「DO」であるAIR DO北海道内の空港東京を結ぶ航路を主力路線とする航空会社である。DOは北海道の道(どう)と英語の(助)動詞do(ドゥ)をかけたもの[12]であり、「北海道」の省略表現の一つとしてそれが認知されうることを示している。最後に「北海道(放送)」を3文字に表すことを考える。「北海道放送」の場合は、広汎に用いられている「HTB」が最も適している。「北海道」では、前述の議論に沿って「HKD」が最良である。続く文字は「好」の他にはないので、「HTB好」「HKD好」となる。
    以上より、「H大好きっ!」が「北海道大好きっ!」ならば「DO好き」「HKD好」、「北海道放送大好きっ!」ならば「DO放好」「HTB好」と省略するのが適切である。完全に日本語を使う場合に比べ、わかりやすさと復元性は劇的に失われている。

  3. 3文字に短縮する場合
  4. 初めに、A.抽出法による省略表現を考える。上記と同様の手続きを取ると8文字の中から3文字を選ぶので、
    {¥displaystyle _8C_3 = ¥frac{8¥times7¥times¥6}{3¥times2¥times1}=56} (通り)
    の可能な省略表現から適切なものを絞り込むことになる。ふるいのかけ方も同様なので省略し、結果を以下の表にまとめた。
    北海 北道好 北放好 北送好 北大 北好き
    海道 海放好 海送好 海大好 海好き
    道放好 道送好 道大好 道好き
    この表に示されるように、15通りになる。4文字の場合に比べて明らかに復元性が悪くなっており、3文字への短縮は避けたほうが良いのかもしれない。上述の議論に沿って、更なる絞り込みを行う。上段の「北」を含む6通りからは「北放好」「北大好」「北好き」が選ばれる。中段の「北」を含まず「海」が入った表現では、北海道を印象づける文字である「北」が含まれないため適切なものは見当たらない[14]。下段からは「道放好」が選ばれる。3文字の場合も「大好」よりも「好き」の方が意味がわかりやすい。これらより、(「北海道放送大好きっ!」に対して)「北放好」「道放好」(「北海道大好きっ!」に対して)「北好き」を適切な省略表現として提案する。
    B.部分的英字抽出法による省略表現模索する場合、上の議論に従うと「DO」を2文字に数えて使用するため、残り1文字を「放」「送」「大」「好」「き」から選ぶことになるが、その5通りの中で意味が取れるものは「DO好」のみであるしかしながら、それから元の意味想像することは容易でない。

  5. 2文字に短縮する場合
  6. この節の目的は、適切な省略表現模索するところからは最早離れており、意義はそれほどない。しかしながら、網羅的且つ系統的に省略表現を追求した場合、どのような結論が導き出されるかという試みそのものには意味があるだろう。まず、A.抽出法を取り扱う。すべての候補は8文字から2文字を選ぶので、
    {¥displaystyle _8C_2 = ¥frac{8¥times7}{2¥times1}=28} (通り)
    である。より現実的には「北海道(放送)」から一文字、「大好き」から一文字をそれぞれ選ぶ必要があるので、候補は少なくなる(最大で15通り)。「北海道からは「海」だけが不適切であり、「大好き」からは「好」のみが適当なので、残るのは結局「北好」「道好」の2つであるしかしながら、これらは復元性の観点から省略表現として不適切である
    次に、B.部分的英字抽出法による表現を考える。北海道を2つのアルファベット表現したとき、上述の議論から「DO」が得られたが、この2文字だけで「北海道(放送)大好きっ!」を想像することは困難である。また、2文字のうち後半に「好」を置くと、「北海道(放送)」を一つのアルファベット表現しなければならないため、適切な省略表現と言えるものはない。

4. 結論

本稿では、北海道放送番組タイトル『H大好きっ!』がその内容に対して表現として適当でない問題を解決するために、その元々のタイトルである北海道(放送)大好きっ!」の省略表現の適切な候補を提案することを目的として、その可能な省略表現を網羅的、且つ系統的検討した。抽出法と部分的英字抽出法を用いて、4文字、3文字、2文字、それぞれへの短縮を検討した。「北海道からつの文字を選ぶ場合、「北」、「道」、「海」の順で復元性が失われることがわかった。特に「道」と「海」の隔たりは大きい。この議論から北海道放送」の短縮には「北放」或いは「道放」を使うことが提案された。「北海道(放送)」をアルファベットで表す場合は「HTB」が最適であり、その他にも「DO」や「HKD」が相対的に適している。これらの検討の結果、「北海道大好きっ!」と解釈する場合には北海道好」「北大好き」「DO好き」「HKD好」(4文字)、「北好き」(3文字)が提案された。一方で「北放好き」「道放好き」「HTB好」「DO放好」(4文字)、「北放好」「道放好」(3文字)が「北海道放送大好きっ!」の省略表現として提案された。

謝辞

本稿の意義を理解し、原稿添削、注意深く実りあるコメント議論積極的に行ってくれたYKに深く感謝する。

注釈と参考記事

  1. CAplus Core Journal Coverage
  2. Wikipedia IUPAC命名法
  3. Wikipedia 北海道放送
  4. Wikipedia もくなび
  5. 「H大好き」被害者の会 | mixiコミュニティ
  6. H大好きっ! by ノノルッキー その他/動画 - ニコニコ動画
  7. 「H大好き」という番組は実在しますか?
  8. 略称としては第一に不適切であるが、「放送好き」には非常に好感が持たれる。
  9. 例えば北大受験のため初めて1人で宿泊をした受験生ホテルなどの新聞でこの省略表現発見し、気になって眠れなくなり、放送を見てしま事態の発生が非常に危惧される。不合格の遠因になる可能性はゼロとは言い切れない。
  10. Wikipedia 北海
  11. Air DO
  12. Wikipedia AIR DO
  13. "北海道大学が大好き"と解釈することもできるので最良とはいえないが、新聞テレビ欄に書いてあった場合に"北大"と読む場合は少ないと判断した。
  14. 北海道(放送)大好き」を適切に省略する課題に対して、「海好き」と答えるセンスは注目に値する。もしそれが即答なら、ただならぬ才を感じさせる。

道民道民 2015/09/05 21:32 H大好きっ!はHTBじゃなくてHBCなんだが

2015-03-14

ビブリア古書堂の事件手帖1

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もうずいぶん前ですけれども、この「ビブリア古書堂の事件手帖」を読破しました。本を読むなど何の変哲もない事ですが、当時の僕にとっては、たかが一冊の内容の難しくない文庫本を数時間のうちに読み終えることは稀で、そう表現すべき出来事だと思います。ちょうど新幹線移動する直前で、しかも長い道中暇になるため、ライトノベルか何かを探していた時にたまたま見つけたんだと思います。それまでの旅のお供は、ファミ通文庫“文学少女”シリーズでしたが、ちょうどその時は新刊が出ていなかったか、完結していたかのどちらかです。こちらも沢山の既刊本がありますが、刊行順に一冊につき丸一日や二日間くらいかけて読んでいました。これは面白く無いという意味ではなくて、単に僕のテキストを読むスピードが遅いだけです。楽しみながら読んでいたのは間違いありません。

この本は確か、京都駅の地下にある三省堂書店で買いました。ここで買わなかったとしても、いずれ何処かで買ったでしょう。何故なら、ご想像に難くないと思いますが、表紙買いからです。丁寧に選んでいる時間もなくて、しかライトノベルのコーナーにはなんだか酷くタイトルの長い作品ばかり並んでいて、尚且つ、長い割には名は体を表わしていない感じのものが多くて、どうも手が出なかったのです。とは言え、全く中身を読まないで買う勇気もなかったので、数ページ捲ってみたところ、本を読みたいけれども読めない「体質」の青年が、古本屋の女主人と事件を解決していく話の様でした。前半部分に妙に親近感を覚えたので、そのまま購入しました。もう一度言いますが、ミステリーに興味があったとか、レーベル原作者作品が好きだったからなどの理由ではなく、ほとんど表紙買いです。

本書は人の死なないミステリーである日常の謎、及び本を題材にしているビブリオミステリというジャンルに分類されているようです。後のシリーズでは違ってきますが、この巻では安楽椅子探偵ものの側面が強く出ていますヒロインの篠川栞子が店主をつとめる鎌倉ビブリア古書堂舞台に、主人公である五浦大輔の一人称物語は語られており、プロローグエピローグ別にして、4つのから成っています一冊の本を軸に一つのストーリーが書かれる形式で、第一話は夏目漱石著『漱石全集新書版』(岩波書店)、第二章は小山清著『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)、第三話はヴィノグラードフ・クジミン著『論理学入門』(青木文庫)、第四話は太宰治著『晩年』(砂小屋書房)です。各話の最初のページには人物が描かれた白黒の挿絵がありますが、後のシリーズでは幾何学的な模様の挿絵なので、この巻だけの特徴です。

ちょっと面白そうだなくらいの気持ちで購入しましたが、あっという間に読んでしまいました。とても面白いです。その後も何度か繰り返して読みました。僕は古書店のことも、舞台である鎌倉のことも、取り上げられている書籍のことも、全く詳しくありませんでしたが、それらはこの本を楽しむ障壁にはなりませんし、丁寧に解説されており、勉強になることが多かったですね。全体を通して一つの大きな問題に迫っていく構成も、つい引き込まれます。短時間読破できたもう一つの要因は明確で、登場人物が多くはないことです。読み方が器用でないので、登場人物が数えられなくなってくると、行ったり戻ったりしながら読み進むので、時間がかかる上、理解も妨げられがちになります登場人物がそもそも少なければ、如何に小さな僕のワーキングメモリーと言えども対応できます。比べることそのものが変ですが、親しんでいる専門書のように、新たな変数関数(登場人物に相当)が出てきたら、まず定義し、その性質物理的に意味するところを時には長丁場になっても丁寧に理解して先に進んでいく形式を小説では取らないので、その人が脇役であれ、重要な役どころであれ、十分に記述されないまま話が進むと、忘れてしまうのです。ミステリーにおいてそれは、種を明らかにして手品をするのと同義ですから絶対に行われないのです。その人がどんな性格で、いかなる経歴を持ち、どのような動機でそこに登場しているか想像を巡らすのが、こうした小説の楽しみ方の一つなのかも知れません。出来ているかどうかは別にして、これはその後の読書でも大いに役立っています

もしもアニメーションになり、栞子さんと坂口しのぶの声をそれぞれ、小清水亜美さんと伊藤美紀さんが担当なさるなら、僕にとってこんなに幸せなことはありません。

以下では、本書の内容に言及していますので、これからお読みになる予定の方はご注意下さい。

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Biblia kosyodo no jiken tetyo 1

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(This is an attempt to improve my ability to write English articles. If you find an incorrect phase or wrong sentence in the articles in term of English usage, please point them out and please tell me their appropriate expression by your comment. ("コメントを書く" in the bottom of entry means "post a comment".))

A few years ago, I have read the book "Biblia kosyodo no jiken tetyo 1" (if directly translated into English, it means "the notebook to remember mysteries in Biblia kosyodo secondhand bookstore"). Reading books is quite usual for almost all people, but at that time for me it was rare to finish reading an easy book for a few hours. I unexpectedly found this book when I was looking for a novel to kill time just before taking the Shinkansen train. Until that time, I had enjoyed the book series of "bungaku syojo" (directly translated, "a bookworm girl") in traveling. But, either the series had been ended or the latest book had not been published at that time. There are a lot of already published books in the series. I had read along the publication order by consuming one or two days per 1 book. Of course, this does not mean that the series bored me. Simply, my reading speed was remarkably slow compared with ordinary readers. I can say that the series bring me a lot of pleasures.

Probably, I bought this book at Sanseido bookstore in Kyoto station. Even if I did not buy it there, anyway, it must come to me. The readers can readily guess the reason. This is because the illustration on its cover decided me to purchase it. At that time, I did not have a sufficient time to look for an appropriate book to kill time. In addition, in the young-adult novel corner of the bookstore there were many books given a meaninglessly long title not to express the content, which was enough to hesitate their purchase. However, my chicken heart could not allow to buy the book without reading a few pages. Then, I read first two or three pages. They told me that a young man who wanted to read a book but could not with his certain constitution met the proprietress of the secondhand bookstore and solved various mysteries with her corporation. I somehow attracted his constitution slightly similar to me. But, I say again, the main reason to buy the book is the cover illustration.

This book might be categorized into the bibliomystery novels in the novels to treat mysteries not to contain murders and to be called "mysteries in daily life". Different from the series published later, in this novel there is strong taste of an armchair detective. Except for the prologue and epilogue stories, this book consists of four stories centered upon Biblia koshodo secondhand bookstore of which the proprietress is Miss. Shioriko Shinokawa who is the heroine of this series. The story teller is the young man and the hero, Mr. Daisuke Goura. A novel is focused on in each story; "Soseki Zenshu" written by Soseki Natsume, Iwanami Shoten, Publishers (the first story), "The Gleaners・St. Andersen" written by Kiyoshi Koyama, SHINCHO BUNKO (the second), "Ronri gaku nyumon (Lohika)" written by S. N. Vinogradov and A. F.Kuzmin, translated by H. Nishimuta and Y. Nomura, Aoki Bunko (the third) and "Bannen" written by Osamu Dazai, Sunakoya Shobo (the forth). The readers can see the monochrome illustration of the first page of each story in which the key person is depicted. But, there is no such illustration in the series published later because in the later series a geometrical figure is provided in the corresponding page.

When I bought this book, my expectation for it was not so much. But, I had finished reading it without resting. How fun it was! After that, the book has been read again and again. To understand the content, the readers are not required to be familiar with a secondhand bookstore, Kamakura city and the novels to be highlighted. On the contrary, I could often learn them throughout reading the book because they were well-explained. The four stories were constructed by approaching the certain mystery to reach its climax and strongly attracted the readers. An alternative reason to allow me a smooth reading is clearly the small number of the characters. If there are many characters to enter the stage in a novel, due to my poor reading, they make me confuse and prevent me from the smooth reading and from understanding the content. But, if there is a few characters in a story like this book, my small working memory can sufficiently follow the content. Although this comparison might not be proper, a scientific book which I often read defines a new valuable or amount (characters in novel) when they first appear in the book and explain their detail of mathematic nature and physical meanings. Sometimes it is not easy and is not simply. However, the format is not employed in a novel to keep the mystery unsolved. So, I do not understand some characters and sometimes forget them in reading the novel even if they are a key parson. It might be a way to enjoy a mystery novel to guess character's personality, the personal history and the motivation to appear in the scene. Although I do not think that I can completely do it, the way is very useful for my reading life.

If the animation series are realized, I wish the voice actress of Miss S. Shinokawa and Mrs. S. Sakaguchi are Ami Koshimizu and Miki Ito, respectively.

Please be careful. The following paragraphs involve the content of this book.

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2015-02-08

これまでとこれから

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これまでの記事(2005/02/09-2008/03/06)を本にし、webから削除しました。製本にはMybooks.jpとの連携サービスを利用しました。*1 年月の長さの割には500エントリ程でしたので、それほど多くの文量は無いつもりでしたが、デフォルトでは1600頁を超えており、予算内に収めるために細かい編集作業が必要でした。削れるところは削り、尚且つ、印刷モノクロですが、諭吉さんが一枚何処かに行ってしまいました。編集に関して不満を述べるなら、本のタイトル20文字に制限されていることです。このためにタイトル略語にした上、ナンバリングもローマ数字を使いたかったのですが、1, 2, 3とせざるを得ませんでした。

先日、3冊にまとまった画像の通りの実物が送られてきました。これでも全体で1000頁程度もあり、手にとってみるとずっしり重く、3冊積み上げると厚みは5cm以上あります。捲ってみてもweb上に書いてあることしか載っていないのですが、本人は満足しています。放置しっぱなしがずっと引っかかっていたので、その支えも取れました。Mに読むのかと訊かれましたが、恐らくwebに放ったらかしより見る機会は増えると感じています。知り合いで見たい方がいればお見せ致しますが、あまり持ち歩きたくはない重量です...

今後は生存報告活動記録の意味で、ぼちぼち更新していくつもりでいます。書き残しておかないと(忙しい時期は特に)、その日その時に何をしていたのか思い出せなくなることが多々あることも理由です。とは言え、固い決意というより努力目標ですね。

My old and future entries

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The old articles in this blog have been deleted and have been compiled in the books through the compiling service of Mybooks.jp associating with the Hatena.blog. They involve about 500 entries which are less than my assumption but the total number of pages is over 1,600 that is, of course, beyond my imagination. It forces me to carefully edit the entries to reduce the pages and to be within the estimated cost. Although the work was performed as well as possible and the page colors were only white and black, a bill which Yukichi Fukuzawa is depicted in said goodbye to me to go to Mybooks.jp. In the edit environment given the users in Mybooks.jp website, we cannot use the book title longer than 20 alphabets including space. Due to the restriction, I had to abbreviate my book title and had to use 1, 2 and 3 instead of I, II and III to count my books. I do not satisfy these points and want Mybooks.jp to improve them.

Recently, the three books edited by me have been delivered as shown in the two photos. Their total pages are about 1,000 and their weight is more heavy than my guess. The three books involve only the contents which had been written in this blog, but I quite satisfy the situation because my old entries remain untouched for a long time. When M asked me whether I read the books or not, I said "Sure. Yes, I do" because I felt that the frequency to read undoubtedly increased before. Probably, my friends can read the books if I know whether the heavy weight allows me to carry the books to them...

From this time, this blog will present that I am alive and report various activities for my hobbies, travels, favorites and so on although the update may not be frequently performed. I often forget my activities, especially ones during busy days. So, I want to write the activities into this blog. This decision is not definite but is an aim to achieve with my faithful efforts.

*1:後から判明したことですが、連携サービス利用しなくても、MT形式ダウンロードしてMybooks.jpに持ち込むことで同様のことが可能です。

kobokobo 2015/02/21 09:12 おかあさんですよ。健ちゃん元気そうでよかったです。

kentarok205kentarok205 2015/03/07 20:40 嘘は良くないし、余計なことはしなくてよろしい。

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