S706Mマリンマン4 シーホース新製品紹介


マリンマン3(S601M)の発売からずいぶんたちましたがマリンマンシリーズとして久しぶりの新製品の紹介です。

マリンマン4 シーホースS706Mはケンテックスとして本格的潜水防水仕様の永久定番モデルを開発したいという強い思いから始まりました。
基本スペックの高さに加えてデザイン的にはベーシックな部分(飽きが来ない)と、そうはいってもどこにでもあるようなものではなくオリジナリティも持つ、まさに私自身が欲しくなる魅力ある時計を目指しました。

昨年から構想に入りデザインから構造開発までずいぶん時間をかけて手がけてきましたがようやく年末の新製品発売に至ることができました。

本格潜水防水とはISO6425(ダイバーズウォッチ国際規格)に準拠した品質を言いますが当初よりこの基準をクリアーすることが大命題です。
製造スタッフにも始めからこの品質を徹底するよう社内、工場への説明、指示からスタートしました。
実際に人間がそこまで潜れるわけではないですが200M潜水防水とは基本的に200M潜水に耐える品質といっていいと思います。

このモデルを開発するに当たりケンテックスマリンマンシリーズの顔としてどうしても確保したいスペックがありました。
以下がそのこだわりです。

こだわりのスペックとは

1.セラミックベゼル
→一般のアルミべゼルは容易に傷がつきますがこれに比べてサファイアと同じ硬度のセラミックは傷がつかずいつまでもベゼルの表面文字が消えずその判読性を保つことができます。

2.サファイアクリスタル(スモールレンズ付き)
サファイアはほとんど傷がつかないのでいつまでも文字板の視認性もよくきれいな状態を保つことができます。またスモールレンズをつけることでカレンダーの判読性が格段に上がります。

3.ISO6425準拠200M潜水防水
→ISO規格をクリアーする本格潜水防水仕様にすることでより安心、信頼できる潜水防水モデルとなります。


4.深い型打ち模様つきケースバック
→実際の現場では極めて製造が困難なため有名ブランドでも尻込みするプレスによる深い型打ち模様を実現することで高級時計としてのこだわりを目指しました。
その模様はドラゴンの年にちなんだタツノオトシゴ(SEAHORSE)をデザインに落とし込んだものです。

5.純白の強蓄光

白色の明るい蓄光は本来技術的には難しいものです。これをスイス製のSLCというスーパーホワイトルミナスを採用することでほぼ純白に近い色の強蓄光を針と文字板のインデックスに採用しました。
明るいところでは純白、暗いところでは薄グリーンのかなり明るい発光をします。


6.ムーブメントは信頼性の高い日本製の三針デイトタイプの21600ビート自動巻き(秒針規制つき)を搭載しています。
リューズで秒針の補正ができる秒針規制つきです。
ダイバーのため裏スケルトンにはなっていませんがローターにはKENTEXのロゴが入っています。

7.ベーシックながら研ぎ澄まされた外装
ケースは視認性の観点から大きな見切り径(文字板径)となおかつベゼルの文字を大きく見やすいものにするために設計検討を重ねた結果44.8ミリの大ぶりなケース径としました。見た目にも迫力がありダイバーモデルとしても強度の高いケースになります。
また200M防水でありながら優れたフィット性と重さを考慮してできるだけケース厚を薄くすることにこだわりました。
一般のダイバーモデルは回転するベゼルがケースのガラス取り付け部の上面エッジにかぶさった構造をとるのが普通ですがその場合ケース総厚がかなり大きくなってしまいます。
このモデルはエッジを露出させる構造と強度の高いサファイアを採用することで総厚みをかなり薄くすることに成功しています。
その結果200M防水で12.8ミリと通常防水レベルのケース厚みになっています。

またケースのデザイン特徴として柔らかい曲線で構成されたケース側面とすることにし3時、9時側に底面から上部にかけて柔らかいカーブを入れることにこだわりました。
(スケッチ参照)


時計を見るとそのケースの柔らかい曲面が見えますがそれはこのケースのデザイン上のこだわりとなっています。
私自身が試作段階で何度もやすりを入れカーブ具合には随分こだわりました。
最終的には心地よいカーブ具合になっていると思います。


ベルトは316L材の三列無垢で中央部は型うちの斜面を取り入れたデザインを採用しました。
エクステンションつきのバックルは両面プシュの操作しやすいものとなっています。

日本組立てのメイドインジャパンで文字板と裏ぶたにMade In Japanのマークが入ります。

モデルのバラエティはSSケース/SSベルトに黒ダイアル(01)のほかにSSケース/SSベルトにグリーンダイアル(02)とオールブラック(03)の2モデルが各188個の限定(シリアルナンバー入り)となっています。


オールブラックモデルはダイアルリングに鮮烈なレッドを入れ精悍な個性を主張しました。

これだけのスペックですが価格はかなり抑えて52500円からの設定です。

有名ブランドではこの仕様で10万円をくだることはないでしょうからかなりリーズナブルな価格設定といっていいでしょう。

01(ブラックダイアル)    52500円(税込)
02(グリーンダイアル)限定品  54600円(税込)
03(オールブラック)限定品   63000円(税込)


03の限定品はラバーベルトが交換用スペアベルトとして標準付属され特製プラスティック防水ボックスの特別パッケージとなっています。

確かな品質でいいものを、リーズナブルな価格で提供することでできるだけ多くの人に腕に付けてもらいと考えています。

ぜひ一度手に取ってご覧になってみてください。
その迫力と魅力が伝わってくるはずです。