けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 ラーメン屋の月光

昨日は、頭を刈りに町に出て、ギターの弦を買いにちょっと遠くの町に出かけた。弦店には、楽譜や教則本も置いてあり、先日ジュンク堂で発見できなかった2冊のうちの1冊が置いてあり、熟読気味に流し読む。うーむ、ちょっと難しくてついていけなかった。

結局、横に置いてあった、別の音楽理論書を購入する。ただし、これはキーボードを念頭に置いたコード理論の本であり、ギターで実践するのには、一捻りが必要。ただし、捻ることにより理解が深まりそうな気がする・・・。

なんか歩きたくなったので、古本屋とラーメン屋が混在する通りをテクテクと歩く。汚い古本屋の横に真新しいラーメン屋が出来ていたり、この間は別の名前のラーメン屋だったのが、屋号が変わっていたり、客が行列を作っている店もあれば、閑古鳥も鳴いていなさそうな泣ける店もあったり、強弱盛衰が激しい。

古本屋は、変わらず古本屋であり、探している本が何冊かあったので、適当に覗く。探しているわけではないが、会ったら読みたいなあ、と思っていた奥野健男坂口安吾」を見つけたけど、1500円という値段と、ハードカバーということで、迷いながら購入しなかった。同じ著者の「太宰治」と「三島由紀夫伝説」は、そこらじゅうに置いてあったな。高橋和巳全集(10冊揃い)も3000円。梅原猛全集?もボデンと置いてあり、恐るべし古本屋街。

結局三冊購入した。

  1. 菱沼勇「日本の自然神」
  2. 早川書房編集部編「ディック・フランシス読本」
  3. 壇一雄「太宰と安吾*1

1.は本編よりも、結構ページを割いている「付録」が面白い。少し引用。

暦のまだなかった日本の古代においては、月の形を見て、農作業の進行を図ってきたのである。(中略)月の形を読むばかりではなく、月を賞美・崇拝して、月のためにお供物を献じ、作物の豊饒をいのり、あるいはよき収穫に感謝したもののように思われる。

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駅まで歩き、電車で帰途に就く。夜道を歩きながら月明かりを見上げたけど、眩い町の明かりのせいか、悲しく曇っていた。

*1:「太宰と坂口」でも「治と安吾」でもないのが面白いといえば面白いなあ。