しばらく前に読んだ。
- 作者: スティーヴ・ハミルトン,越前敏弥
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/12/09
- メディア: 文庫
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けろやん。メモ:佐村河内守:幽冥界の物語
ハンディキャップについて。これについては別稿の[感想文]tagsで真面目に書きます。
いろいろと書こうとして構成を考えていた。くすくす独りで笑いながら。
1.書誌(日本における受容史)
2.自分語り
3.小説についての感想文
3.が難しくて書けない。
簡単に書く。主人公は言葉を発することが出来ない。失語症である。ハンディキャップと書くと本質的に違うかもしれない。とりあえずハンディキャップの物語であるとしておこう。そして、瓦礫的に書くならばハンディキャップ故に正統派のハードボイルド小説(物語ではない)を超えている。
日本文学における気色悪い私小説としてとしての文学か?というとまったく異なる。次。書けない。
−−−
2.自分語り
私は単発的な失語症だ。家族の問題もあったと思う。小学校5年生のときにはいじめられながらも言葉を発することが出来なかった。社会見学のサントリー工場でも何もできなかった。
「小学生は喧嘩してはだめだよ」となんかで言われたか考えたのか。中学生になって、彼らをプールサイドに呼び出して、1人ずつヘドロが浮いた水に蹴り落とした。サイドに帰ってきて手をかけた人の手を踏んづけて再び泳がせた。イシハラくん。
その後もやっぱり単発的に言葉を発することができなかった。言葉は出ないけど思いは悔しくて激しくて頭に詰め込まれていた。やっぱり暴力で対応した。授業中に教室を対角線上に横断してぶん殴ったり、生徒会のど真ん中でどかどかやって、先生に口に手を入れられて血を流しながり引分けになったり。ダーティー。
と、書いていると「おれは昔は悪かったんだよ」になっちゃうしなっちゃう。でも高校一年生の時にぼこぼこにされそうになりながらも、逆転の気配はありながらも、力はでなかったりした。暴力的な失語。
大学生のときに2年ごと(4年の半分だよ)に失語症になった。二十歳を超えて、とかではなくて暴力もありえるはずもなかったし、ありえなかったし。とっても辛かったなあ、って思うけれども記憶があんまりない。幸せ?
社会人になって発症した。逃げ道がなかったな。単発的に発症してなんだかんだした。いまでも失語症というと、本格的な症状の人に失礼だけど、失語的なものがある。思いはたくさんある(と思う)のだけど伝えることができないし伝えられない。いやだなあ、を通り越して本質的ではなくていやだ。
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私がそんな風に感じて染みた本なので、紹介した本をみんなに読んで欲しいな。