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見たいもん ☆ 録りたいもん

2016-02-03

見たいもん 録りたいもん(36)  お城へ行こう

NHKEテレ(旧 教育テレビ)では、毎週月曜日から水曜日の、午後9時30分から、「趣味どきっ!」という30分ほどの番組を放送しています。

月曜放送シリーズ、火曜放送シリーズ、水曜放送シリーズの三つに分け、各曜日ごと数回にわたって、さまざまなテーマを取り上げています。

NHKでは、この番組を補足するかたちで、毎回、そのテーマに関連した冊子を発行しています。電子版もあります。テレビ番組と同時に、この冊子を読めば、より理解しやすく、また楽しめるというものです。

この手法は、NHK-Eテレの他の番組でもたくさんありますね。テレビ番組プラス書籍は、通信講座や公開講座などを利用するよりも、はるかに手軽で安価ですみます。番組の再放送も結構ありますし、NHK-Eテレの素晴らしい部分ですね。

NHK教育テレビと呼ばれていたひと昔前の時代の番組は、わりと かたぐるしい、いかにも教育番組というスタイルの番組が多かったですが、今は、教育のテーマだけでなく、身近に役立つテーマや、趣味、実用、思想など幅広い分野で、非常にソフトな番組づくりが多くなっています。

昔と違い、一般の大人たちにも、非常に身近なチャンネルになっています。とにかく、Eテレは、即戦力として私たちの役に立つ番組も多いです。きっと、あなたの趣味に関する番組もあると思います。

近年、NHKEテレには、有名タレントさんもたくさん登場するようになりました。民放ではあまり見られないような上品でスマートな姿を見せてくれるタレントさんも、ときどき見られます?タレントの姿としては、バラエティ番組で大笑いしながら盛り上がっているよりも、こちらのほうが好感が持てることが多いですね。

漫才コンビのサンドウィッチマンが「NHK通信高校講座」で講師をして大好評でしたね。私も一度だけ、その番組を見ましたが、とてもよかったです。お笑いを少し盛り込み、楽しい雰囲気を作りながらも、きちんと教育の視点で番組が作られていました。少しかたぐるしい学習科目でも、飽きさせないテクニックは、さすがでした。学生たちが、普段、先生の話しを聞こうとしなくても、この番組なら喜んで見るのもわかる気がします。今でも、いろいろなタレントさんがたくさん登場されているようですよ。

さて、そんなNHKEテレですが、今年の2月2日火曜日から、新しい「火曜放送シリーズ」が始まりました。タイトルは「お城へ行こう」です。8回にわたって放送されるようです。

日本のお城について、初歩から少しお勉強しましょうという「お城入門」番組です。

小学生はもちろん、大人でも、これまでお城に興味はなかったが、姫路城に初めて行って、お城の魅力にはまってしまったという方も、やさしい内容からお城の知識を得ることができるという番組です。

この番組も、かたぐるしい学習番組ではありません。でもバラエティ番組でも、旅番組でもありません。Eテレならではのソフトな教育番組です。

お城通なら知らない人はいないであろう、日本の城郭研究の第一人者で奈良大学学長の、千田嘉博(せんだよしひろ)さんが講師です。生徒役は、お笑いタレント松村邦洋さん、タレントの夏江紘実さんです。

松村さんは、大の大河ドラマファンとして有名ですね。俳優 津川雅彦さんの演じた徳川家康のものまねは絶品です。この番組でも、津川“家康”、堺“幸村”のものまねが炸裂しています。

身体が重いのか、歩く姿はたいへんそうですが、楽しい雰囲気の番組です。千田先生も、普段の少し高尚な歴史番組のときよりも、かなりやさしい表現で解説していますから、初心者や小学生にも、十分わかりやすいと思います。年季の入ったお城通には、少し物足りないですが、そこはそれ 入門番組ですから…。

NHKの番組サイトを見るかぎり、紹介される お城は、上田城松代城ツツジヶ崎館、古宮城小田原城山中城安土城姫路城名古屋城大阪城真田丸と書かれていました。

現在放送中の大河ドラマ真田丸」に関連したお城も多く取り上げられていますね。

このブログでも、歴史の話しやお城の話しが、何度となく登場していますので、お気づきかと思いますが、私も大のお城ファンです。千田先生と松村さんの出演ということで、楽しみにしていました。

前述のお城の中で、戦国時代に、実際にその城が戦場となった例はちょっと少ないかもしれません。上田城松代城は戦闘時の様相とはだいぶ変わってしまっていますし、真田丸は、若干の爪痕が残っているくらいで、ほぼ残っていません。もちろん安土城ツツジヶ崎館も当時の建物は残っていません。

名古屋城天守閣も戦時中に焼失し、現在のものは再建された城型ビルのような建物です。先ごろ、木造で忠実に名古屋城天守閣を再建するという案が出されると、市民から賛否の声が上がっているとニュースで見ました。

費用や資材の問題など、たいへんなこともあるかと思いますが、お城ファンとしては「尾張名古屋は城でもつ」と言われた名古屋城天守閣の本物の姿を見てみたい気もします。

ちなみに、戦争で焼失した、あの名古屋城本丸御殿は、現在、忠実に木造再建中で、2018年には完成すると聞いています。段階的に、公開はしているようです。完成したら、全国のお城ファンは絶対に一度は見に行くでしょうね。お城ファンにとっては、熊本城本丸御殿再建以来の一大イベントです。私も、名古屋への旅行はそれまで待っています。

番組では、他に、姫路城…これはまあ、仕方ないですね。

この中で、ちょっとマニアックなのが、古宮城山中城。いずれも山の奥深くにあるお城です。もちろん建物は残っていません。ほぼ土塁だけです。山中城の土塁は見事です。古宮城は行ったことがありませんが、写真を見る限り、非常にそそられます。

お城ファンでない方々は、天守閣などの建物のないお城を巡って、何が面白い?とおっしゃるかもしれませんね。

私も、駆け出しのお城ファンだった頃は、豪壮な天守閣や、立派な石垣に魅了されたものですが、数十年経って、今となっては、山深い場所の城跡の土塁を見て感激しています。

土塁とは、石垣のような堅牢さはありませんが、土を盛った防御壁や土台のようなものです。古い時代のお城では、弱小の武将たちは、土塁で館や櫓(やぐら)などを守りました。

あるいは、城自体が戦闘場所となる場合に備え、戦闘用のさまざまな仕掛けが、土塁を使って施されました。複雑な構造の土塁も多くあります。まさに知恵の防塁そのものです。

各地の土塁は、近年 非常に整備され、土というよりも、緑の芝生のきれいな土手というイメージのものもあります。

たとえば、今は皇居ですが、かつての江戸城半蔵門あたりから桜田門あたりの土塁の美しさは見事です。日本人も、外国人も、見とれてしまう美しさです。

厳密に言うと、これは、土塁と石垣の組み合わせです。土塁の下側、水をたたえたお堀と接する部分に少しの石垣がついています。これを「腰巻石垣(こしまき いしがき)」といいます。

土塁の上にも、石垣がついています。この石垣は「鉢巻石垣(はちまき いしがき)」といいます。結構、見たままの安易なネーミングですね。今は、松の木が多すぎて、この鉢巻石垣があまり見えなくなってしまっていますが、少し残念です。

現代は、江戸城に限らず、日本中のお城に、樹木が多すぎですね。城跡の敷地に役所のビルを建てるよりはマシですが、桜の名所にしようと、意図的に樹木を植えすぎです。ろくに伐採管理もしないで、放りっぱなしの木も多いですね。

樹木が多すぎて、お堀の外側や、街の中から、せっかくの美しい天守閣石垣が見えないお城も現代では多すぎですね。街からお城が見えないのでは、観光で街おこしもあったもんじゃないです。

お城が現役だったころの、樹木の本数に近づけてほしいと、個人的には思っています。お城の樹木は、非常用の食糧や燃料、美観や威厳に使われたものですので、史実再現してほしい気がします。

さて、今回の番組「お城へ行こう」のシリーズでは、信長の城、秀吉の城、家康の城、信玄の城、真田の城、北条の城…と、みなそれぞれの武将の特徴がよくあらわれています。おそらく、そのあたりの説明も番組内であるでしょう。とにかく、お城のでき具合は、一族郎党や領民の生死がかかっていますから、考えに考え抜いてお城は作られています。それを感じてほしいですね。

お城には、「縄張り(なわばり)」という、お城の見取り図といいますか、配置図面があります。

どの場所にお城を作るかから始まって、門をどこに配置するのかとか、石垣やお堀をどのような形状でどこに配置するのかとか、天守閣や櫓をどこに配置するのかなどの配置図面です。

戦闘用の罠を仕掛けたり、鉄壁の防御柵を作ったり、騎馬軍団をどこに待機させ、どこから出陣させるのかとか、鉄砲隊をどこに潜ませたらいいのかとか、この縄張りの善し悪しが、城での戦いの勝敗を決めたといっていいですね。

今回の放送では出てきませんが、滋賀県小谷城という城があります。浅井長政織田信長がこの城を舞台に戦い、信長が勝利しましたが、この城も縄張りの弱点を上手く突かれたそうです。

縄張りは、その土地の自然条件を上手に利用することも大切で、気候はもちろん、川や谷を上手に利用したり、その土壌を上手く利用したりもしました。

大阪城に関する本当かどうか定かではないエピソードをひとつご紹介します。秀吉が存命の頃に、「秀吉様がこの大阪城を落とすとしたらどう攻撃されますか」と聞かれ、「ちょっと攻撃して、和睦し、そのときにお堀をすべて埋める。そして城を落とす。」と言ったそうです。ようするに、鉄壁の縄張りを壊すということですね。

彼の死後、家康は、その通りの方法で大阪城を落としますね。大阪城を作った秀吉が、もし本当にそう言ったのであれば、何たる大失言。死んでも死にきれませんね。

ここで、もうひとつだけ、別のテレビ番組を紹介します。

これは、年に1回か2回、フジテレビで不定期に放送するお城関連の番組です。

お笑い芸人ロンブー敦さんが司会する「おしろツアーズ」です。気まぐれに放送されるような番組ですが、お城ファンには必見の番組です。

敦さんが、クイズを出しながら、ゲストと一緒にお城を巡るバラエティ番組です。

ロンブー敦さんも、大のお城好きで有名ですよね。敦さんは、愛知県犬山城がお好きなようで、たしか犬山観光大使をされていたと思います。

この番組の見せ場は、何といっても、ドローンを使ったお城への接近撮影です。

お城ファンなら、各地の城のたいがいの方向からの写真映像は見ていると思います。ですが、このドローンでの映像は、ほぼ見たことがないと思います。今まで撮影できなかった空中からの接近映像ですので、それは斬新です。お城ファンなら、クイズは横に置いておいて、何度も繰り返し見たくなる迫力の映像です。

年に1回くらいしか放送しませんが、楽しみにしている番組のひとつです。

今回のNHK-Eテレの「お城へ行こう」でも、きっとドローン映像が登場すると期待していましたが、第一回を見る限り登場しませんでした。NHKは、山番組などで、ドローン撮影技術をしっかり持っていますので、期待していたのですが、ちょっと残念です。

昨年、一般市民が、勝手にドローンを飛ばして、姫路城の屋根を破壊しましたが、それが影響しているのでしょうか。

ロンブー敦さん以外に、落語家春風亭昇太さんも、大の城好きで、「城あるきのススメ」という本も出していますね。

昨年亡くなられました歌舞伎役者の坂東三津五郎さんも、城好きで有名でしたね。お城のテレビ番組の進行役でも活躍されました。お城を前に、あのうれしそうな顔が思い出されます。

好きの度合いはいろいろありますが、地方に行くと、そこのお城を見に出かけるという有名人もたくさんいますね。日本人の感性を刺激する何かが、お城の中には、たくさん詰まっていますね。

先ほど、私は山城ファンですと書きましたが、実は、立派な天守閣や城郭のファンだった人が、だんだん古い時代のシンプルな山城のファンに移行していくことはよくあります。どんな趣味も、突きつめていくと、シンプルな方向に向かうことが多くありますが、お城もそうかもしれません。

お城ファンの周辺には、石垣専門のファン、土塁専門のファン、戦の戦術専門のファンもいます。もちろん武将専門のファンや、鎧や兜などの甲冑ファン、刀剣ファン、幕末ファンなどもいます。もちろん重複しているファンもたくさんいます。鉄道ファンの中に、さまざまな専門分野のファンがいるのと同じですね。

実は、私は子供ころに、本物の山城が遊び場でした。当時は、文化遺跡としてまだ整備されず、ほぼ ほったらかし状態でした。土まみれで駆け回ったものです。ですが、そこは山城、手足4本を使わないと登れないほどの山でした。今思うと、楽しい思い出です。今では絶対にさせてくれません。

山城とは、古い時代のお城の形式で、山の頂上付近に造られ、戦場そのものになることも多かった城です。ですから、天守閣はもちろん、たいした建物など そうはありませんでした。せいぜい2階建てくらいの大きめの小屋がせきの山でした。

強力な武将が登場してくると、お城はだんだん立派になり、街の平地に降りてきます。お城自体での戦闘も少なくなります。戦場はもっぱら原野になります。

山城は、まさに戦場そのものの匂いがします。でも、今の私たちが、実際の山城の戦いを想像することはなかなかできません。今残っている、山城のお堀や土塁は、崩れている場合が多く、お堀も半分以下の深さが大半です。それでも、長野県愛知県など、そこそこ大きなお堀や土塁が残っているお城も少なくありません。

実際に、兵士がその土塁を駆け登ることができるのか、ほんとうに、この山城を落とすには、どこをどのように攻めたらいいのか、いつも不思議に思います。ドラマでの戦闘シーンは作りものです。

ためしに、現代の強靭な若者を20〜30人くらい使って、土塁を駆け登らせたり、攻撃ルートを探ったりしてもらえると、とてもうれしいです。本当は、どのくらい たいへんなものなのか知りたいです。

NHKさん、ぜひそんな番組をつくってほしいです。NHKには、「タイムスクープ ハンター」という、時代をさかのぼる 面白いタイムマシーン番組がありますが、その手法を使って、ドラマではない、山城の戦闘を再現してほしいです。

昔、お笑い番組でしたが、「風雲たけし城」というヒット番組がありました。台本のない、城攻撃の面白さがありました。外国でも好評だったそうですね。これの、本物の城バージョンです。今、一部の大人のあいだでは、原野を走りながらモデルガンなどを実際に撃ちあって遊ぶ戦闘ゲームが流行っていますね。彼らで再現してもらってもいいですね。これも、お城の面白さを伝える、ひとつの手法かと思います。

許可がたいへんかもしれませんが、街おこしの一環で、どこかの山城で実証再現してほしいですね。

NHK-Eテレの「お城へ行こう」をきっかけに、あなたの知らなかった、お城の楽しみ方、そしてお城の趣味の近くにある別の楽しみも見つけてもらえたらうれしいですね。お城ファンがもっと増えれば、さらにうれしいです。

そして、私の住む東京にも、いつか江戸城天守閣の姿を見てみたいですね。必ず東京観光の中心になりますね。

それよりなにより、その巨大さは、現存する他の日本の城では絶対に感じることができないものでしょう。私たちが持つ城の大きさの概念を超えるのでは…?

最後に、「日本中の子供たち!君たちの街の近くにも、必ずお城があるはずです。小さな小さなお城かもしれません。ちょっとしか残っていないかもしれません。山の奥深くで眠っているかもしれません。でも、機会があったら、縄張り図を見つけてみてください。きっとそれは大きな秘密基地のように見えるはず…さあ、お城へ行こう。」

( jiho )

見たいもん☆録りたいもん 目次

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