簡易HTTPなCoAP(Constrained Application Protocol)プロトコル

CoAP(Constrained Application Protocol)は現在標準化策定中の、
機械同士の通信であるM2M(machine-to-machine)用プロトコル。

http://wbb.forum.impressrd.jp/files/images/100706/ietf-rep02_fig01_l.jpg

スマートグリッドのベース技術はIPである。
スマートグリッド構想の一部である家庭内センサーネットワーク(ホームネットワーク)のプロトコルとして
HTTPとXMLの利用が考えられていたが、TCPの通信やオーバーヘッドなどから
ネットワークの遅延などが問題となっていた。

そこで簡易的HTTPとしてCoAPというプロトコルが登場している。

特徴はこんなところ。
• 非同期通信のサポート(パケットごとにTransactionIDを持つ)
• パケットヘッダの簡略化(32bit=4byte)
• HTTPと同様の応答マッピング
UDP(User Datagram Protocol)


UDPなのでHTTPと比較して、TCPの3way handshakeや再送制御が無いためレスポンスが非常にシンプル。
またHTTPヘッダは50byte以上あるが、CoAPはなんと4byte。
したがって無線環境や輻輳のおきやすいネットワークにおいてはCoAPを利用するメリットが大きいだろう。

CoAPのヘッダはこちら。

0 1 2 3
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
|Ver| T | OC | Code | Transaction ID |
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
| Options (if any) ...
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+
| Payload (if any) ...
+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+


ちなみにHTTPとCoAPのシーケンスの比較がこちら。
シーケンス図はネット上で見つけたこの論文から引用させていただいた。

参考:
draft-ietf-core-coap-03 - The Constrained Application Protocol (CoAP)
http://wbb.forum.impressrd.jp/feature/20100730/806

M2M―あらゆるモノを通信で繋ぎ競争力に差をつける!

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スマートグリッド教科書 (インプレス標準教科書シリーズ)

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Catalyst2960シリーズのLAN Base とLAN Liteの主な違い

2012.5.22追記。良い記事を見つけたので。http://blogs.cisco.com/borderless/cisco-ios-software-licenses-what%E2%80%99s-what-for-layer-2-and-layer-3-switching-%E2%80%93-part-1/


Catalyst2960シリーズにはLAN Baseと LAN Liteの2つのIOSイメージがある。
LAN LiteはLAN Baseから機能を絞った廉価版という扱いだ。

Cat2960の機能のうち、LAN Liteで対応している機能はレイヤ2の基本機能という扱い。
代表的なものは以下の通り。

  • 802.1Q trunking, (M)STP, STP extensions, CDP, DTP, UDLD, VTPv2, PAGP/LACP, and LLDP.
  • セキュリティ:TACACS+, RADIUS, port security, 802.1X and DHCP snooping.
  • ※シンプルなレイヤ3ルーティング機能、Dynamic ARP Inspectionのようなアドバンストなセキュリティ機能、高度なQoS機能はない。

Cat2960の機能のうち、LAN Baseのみ対応している代表的な機能は以下の通り。

  • ハードウェア: FlexStack(2960-Sの場合), いくつかのSFPインターフェイス(ZX,BX等), RPS2300
  • VLAN数:255 (LAN Lite=64)
  • IPv6機能:Host=ping, traceroute等, MLDスヌーピング
  • レイヤ2機能:Flex Link, VTPv3, Link State Tracking, MVR(マルチキャストVLANレジストレーション)
  • レイヤ3ルーティング(static route)
  • セキュリティ機能:レイヤ2−4 ACL,時間ベースACL,DHCPスヌーピング, NAC連携, いくつかの802.1X機能(Wake-on-LANなど), Web認証,Flexible Auth, Radius Change of Authorization(CoA)
  • QoS機能:Ingress Policing, Class Map & Policy Map, DSCP mapping, AutoQoS,Trust Boundary, キューのweight/バッファ/thresholds設定
  • 管理機能:LLDP-MED, RSPAN, MVR, DHCP option82, IPSLA(レスポンダ),幅広いMIB対応


詳細はこちらを参照。

なおCatalystについては詳しく学ぶには、少し古いがこの本がバイブル。
ソフトウェアの機能だけでなく、ハードウェアのアーキテクチャーについても詳しいし、
日本人が書いているため非常に分かりやすい。おすすめ。

改訂新版 Cisco Catalyst LANスイッチ教科書

改訂新版 Cisco Catalyst LANスイッチ教科書

スイッチやルータの設定方法については、こちらの本が新しい。
スイッチやルータだけじゃなく、FirewallやWirelessアクセスポイントについても
基本的な設定方法が教科書チックに書かれている。

Ciscoネットワーク構築教科書[設定編]

Ciscoネットワーク構築教科書[設定編]

だしの黄金比

こちらのサイトが話題なので、メモ。
恵比寿の予約が取れないお店として有名な「賛否両論」の笠原将弘料理長のレシピらしい。
誰でも簡単プロの味!これだけは覚えておきたい笠原流レシピ | Linomy[リノミー]

使いそうな順にまとめると、以下の通り。

  • 【煮物(肉じゃが、かぼちゃの煮つけなど)】出汁、醤油、みりん=10:1:1
  • 鍋物(おでん、寄せ鍋など)】出汁、醤油、みりん=20:1:1
  • きんぴらごぼう、しょうが焼き、照り焼き】酒、醤油、砂糖=3:2:1
  • 【丼物(牛丼、親子丼など)】出汁、醤油、みりん=4:1:1
  • 【照り焼き】酒、みりん、醤油=5:5:2
  • 【サバのみそ煮】水、酒、みりん=3:2:1 , 味噌、砂糖、醤油=3:2:1
  • 西京味噌】味噌、酒、砂糖=4:1:1

今度やってみよう。

笠原将弘の 30分で和定食 (旬の料理はこの人から。)

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「賛否両論」笠原将弘のごはんの友110

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