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2010-01-05 【本】デジタルサイネージ革命

【本】デジタルサイネージ革命

デジタルサイネージ革命
デジタルサイネージ革命
朝日新聞出版 2009-06-05
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starデジタルサイネージはひょっとすると日本がトップをとれるかもしれない
star今、立ち上がりそうな新しいコミュニケーション手段。。。
starデジタルサイネージ事例集としても有用

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ほとんどの業種で広告費が削減され、大手広告代理店赤字を計上するこのご時世。唯一伸びているのは、ネット関連とデジタルサイネージだ。結構前に読んだ本だけど、気になったところを備忘録的にピックアップ。


おっ、こんなところにテレビが。

街なかに液晶ディスプレイが急速に増えている。電子看板デジタルサイネージ」だ。

屋外や店頭、公共空間や交通機関などあらゆる場所で、さまざまな大きさの画面を通信ネットワークでつないで、情報を届けるシステム。テレビとネットの間をつなぐ、第三のメディア

クロスメディア広告

  • 広告=広く告げる。だが、これからは、「狭く接する」ことが大事。「きめ細かく応じる」ことが大事。「広告」ならぬ、「狭接」や「細応」がポイントとなる。そのために、デジタルサイネージなどの技術を使って注意と興味を引き、ネットやケータイなどの技術を使って調べたり共有したりさせる。

◇サイネージ広告の実態

  • 渋谷や新宿の大型広告:15秒、1日50〜60回、1週間 → 50万〜100万円
  • JR東日本「トレインチャンネル」:1分(17分ごとのリピート放送)、1週間 → 300万円
  • 羽田空港の女子トイレ:15秒(2分ごとのリピート放送)、1ヶ月? → 450万円

◇企業のサイネージ戦略

  • ネット対応は広告手段だけでなく、営業の中心である。店舗や販売窓口であり、財務会計部門であり、雇用・人事の現場である。担当部局も、広報部・営業部、経営企画部などすべてにまたがる。
  • テレビ広告からネットでのマーケティングにシフトしている会社は多い。
  • ホンダは自社サイトの魅力を最大限に高め、そこに集客力を持たせる。その方がマスコミ系のサイトやポータルを利用するよりも競争力がある。
  • コカコーラマクドナルドは100万人にも及ぶケータイユーザの連絡先を持っており、ダイレクトにアクセスできる。日経新聞300万部に広告を打つよりダイレクトで強い情報発信ができる。
  • デジタルメディアによって、マスメディアでの広告から、ダイレクトな販売促進へと移行する。
  • 店内でのデジタルサイネージでは、その商品の購入や消費の過程において楽しく心に残る経験を共有する事を主眼に置いたカスタマーエクスペリエンスを表出するのがキーになる。

広告メディアだと思い込んでいた。

ところが、ここ数年、国内の、海外の、いろいろなデジタルサイネージを見て、聞いて足を運んで点検してみると、どうやら違うぞ、ということに気がついた。情報の中身も、ディスプレイも、配置される場所も、何でもどこでもアリ。産業としても、文化としても、ずいぶん深みのあるジャンルだ。

デジタルサイネージ革命

2010-01-04 【NHK】新春TV放談2010

【NHK】新春TV放談2010

昨年に引き続き日本のTVの今後を占う番組。オンデマンドで視聴した。司会は昨年と同じく、千原ジュニアと塚原愛アナウンサー。出演者はテリー伊藤、森達也箭内道彦、鈴木おさむ、眞鍋かをり。

正直、民放はほとんど観ていないので、ドラマやバラエティ番組などの具体的な番組名が出てきても、聞いたことがある程度の知識しかないけれど、エッセンスとして心に残った箇所をメモとして残したいと思います。

  • 1)ドラマこの一年
  • 2)バラエティこの一年
  • 3)テレビMVP
  • 4)ノンフィクションこの一年
  • 5)今年のテレビここに注目!

1)ドラマこの一年

■”硬派”がウケる時代
  • 鈴木おさむ
    • 腹筋をもっと出せ。イケメンの上半身裸が視聴率に反映する。
  • 眞鍋かをり
    • 30くらいの女性は仕事が一番になっているから、リアルな恋愛ドラマは観たくない。そこで手っ取り早く若い男の裸で癒されたい。
  • 森達也
    • 若い人はあまりドラマを見なくなったのかもしれない。その結果、30代以上などがコアターゲットになってきたことで、恋愛物などではなく、硬派なドラマが増えてきたのだと思う。
  • 箭内道彦
    • 医療×歴史であったり、介護×極道であったり、スタンダードな物を2つ掛け合わせたら誰もやってないことが出来上がる。何も考えずにくっつけて、じゃあそれをどう辻褄合わせようかと考えるくらいの方が面白い物が生まれる。
■2010年ドラマはどうなる?
  • 箭内道彦
    • キーワード『他人事から自分事になる』。例えば「龍馬伝」を見て、自分の中にも龍馬みたいなところはあるかも!と思って日本が元気になったら良いなと思う。ただの鑑賞物ではなく、そこに自分を見られるようなドラマが欲しい。
  • 森達也
    • 報道系やジャーナリズムがどうしてもスポットを当たられないような領域。例えば被害者と加害者が居たら加害者の側であるなど、報道では扱い辛いスレスレの所をドラマで表現することができるのではないか。ノンフィクションでは出来ない領域をドラマで見せて欲しい。

2)バラエティこの一年

■芸人トーク番組が大躍進
  • 箭内道彦
    • 家電芸人のように、ベースの芸の他にプラスアルファ何かもう一つ才能を持っていないと仕事が来ない。
  • 鈴木おさむ
    • ひとつの番組収録の前に芸人はかなりの量のアンケートを書かされる。それを見て打ち合わせ時に「こいつ性格悪い」などと言っているのだ。
    • 芸人が集まってしゃべるだけのトーク番組でも、ほとんど全ての台本が用意されている。本当にしゃべっているのは2、3本だけ。
■トーク番組のウラおもて
  • 鈴木おさむ
    • 予算が少ない等の制限がある方が作り甲斐がある。予算が少ないということはスポンサーが少ないと言うこと。故に商品名などをズバリ出せたり、どっかに穴が空くから、制作する上では自由が増す部分がある。
  • 森達也
    • かつて深夜のドキュメンタリーを担当していた時は好きなことができた。それは局の偉い人が見ていないから。予算は少ないなど様々な制限があるなかでも、それを逆手に取った試行錯誤ができるはずだ。面白い物はその中から生まれる。
  • テリー伊藤
    • トークだけではつまらない。例えば今日日本に来たアジアやアフリカの人が、寂しくてテレビを付けた時に面白いと感じられる番組というのも大切だ。ワニに追いかけられていたり、トカゲとキスしていたり。下半身も熱くなるような物も必要だ。

3)テレビMVP

  • 千原ジュニア
    • オードリーの春日は、言っていることを文字で見ても面白いことをひとつも言っていないけれど面白い。それを俺は『おもしろ仕上げ』と呼んでいる。
  • 鈴木おさむ
    • 番組打ち合わせでは、芸人の『燃費』が良い・悪いという話が出る。例えば漫才コンビは2人で出てきて決まった時間の中で確実にウケるので燃費が良い。不景気だからコストパフォーマンスで考えるということ。
  • 森達也
    • 江頭2:50が司会をする番組を観てみたい。

4)ノンフィクションこの一年

■このドキュメンタリーがスゴイ!
  • NHK「追跡!AtoZ」暴力団を追い出せるか
    • 圧倒的迫力。NHKは紳士に番組を作っている。
    • 少し民放の良さが入っていた。
  • NHKスペシャル「ヤノマミ」
    • アマゾンの部族ヤノマミを密着取材。被写体との人間関係も損なわない取材力はもちろんだが、これを放送する決断こそが素晴らしい。異文化とは言え子殺しの映像を流すことで倫理やモラルの抗議がくることが予想できたであろうに、それでも放送するという決断。これを素直に賞賛したい。

5)今年のテレビここに注目!

■こんなテレビがあったらいいなあ
  • 眞鍋かをり
    • 墓参りに行きたくなる番組…今は楽しいことや未来のことばかりで、過去のことを振り返って実感する瞬間がないと感じるから。こういう歴史があって私が居ると感じられるような番組がみてみたい。
  • 箭内道彦
    • 行動の元…面白いでも感動したでも良いけれど、テレビを見終わった後にまたまるっきり普段と同じ生活だったらつまらない。このテレビを見たことで何かを始めたり、昨日よりちょっと優しくなったり、昨日よりちょっと社会に対して怒るようになったり、そういうことをもう一度与えてくれるテレビであって欲しい。
  • 森達也
    • 非客観性…ノンフィクションはもっとディレクターの思いを全面に出すような作りをすることで面白くなってゆく。

以上

今年はこの辺に注目しながら、まあまあテレビを観てみたいと思います。

2009-09-09

【本】コトの本質(松井孝典)

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「モノを見る人」から「コトの見える人」に!

自然科学の学者として突出した存在、松井孝典教授。本書はひとつの分野を突き抜けた人だからこそ説得力を持つ「コトの本質」について、著者自身の生い立ちとともに語られる。どちらかというとライトな本なので、力まずサラッと読むのが吉。キーワードとして『人間圏』と『レンタルの思想』が出てくる。

「生きること」について、ちょっと引用。

生きるとは、内部モデルをつくること。
入ってきた情報を、その瞬間ごとに内部モデルとして構築し、時々刻々修正しているのが、生きていくということ。

他と接することによっておのれを知る。
外界と接し、境界を拡大することによって、自らを知る。
新しい事象に接することで、その境界が広がっていく。

コトの本質

2009-08-23 【本】アイの物語(山本 弘)

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アイの物語 (角川文庫)
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人工知能との共存を描く近未来SF小説

僕のために書かれた小説?と思わせるくらい僕のツボにはまりまくった作品。著者はテーブルトークRPGの伝道師ともいえる「グループSNE」の起ち上げメンバーだった人。まさにTRPGで鍛えた妄想力は伊達じゃない。ひとつの長編作品でありながらその中に短編物語を織り込む、物語in物語の形式を採用している珍しい作品。テーマは一貫して『人工知能』と『仮想現実』。それが最後の物語に向かって集約してゆくという構成。

物語in物語のひとつ「第六話 詩音が来た日」の一部をちょっと引用。

すべてのヒトは認知症なのです

介護ロボットとして配属された人工知能詩音が、施設で数ヶ月の実地訓練を行った中で到達した結論は『すべてのヒトは認知症』という驚くべきものだった。

「すべてのヒトは認知症なのです」
「………」
「神原さん?」
「いや、ごめん。それ、どういう意味かわからない」
「文字通りの意味です。あなたたちは認知症のヒトとそうでないヒトがいると思っていますが、それは間違いです。すべてのヒトは認知症で、症状に程度の差があるだけなのです。認知症のヒトの多くは、自分が認知症であるという認識を持たないものですから」
「……どこからそんなこと思いついたの?」
「論理的帰結です。ヒトは正しく思考することができません。自分が何をしているのか、何をすべきなのかを、すぐに見失います。事実に反することを事実と思いこみます。他人から間違いを指摘されると攻撃的になります。しばしば被害妄想にも陥ります。これらはすべて認知症の症状です。」

あなたの全てを許容します

しかし認知症という帰結から、人工知能はさらに発展して考える。

「俺は悪党だぞ? 俺のような悪党でも救うというのか?」
「はい。あなたはたくさんの間違ったことをしましたが、それを非難しようとは思いません。間違いを犯すのはヒトの本質ですから。あなたを肯定できませんが、否定もしません」
彼女は優しく、しかし確信をこめた口調で言った。
「正しい部分も悪い部分も含めて、あなたのすべてを許容します」

ターミネーターマトリックスやイーグルアイ等々、人工知能が人類の驚異になる物語は数多く描かれてきた。しかし本作は違う。人工知能とヒトが共存する未来が描かれている。作中でも云われているとおり、ロボットと人間の争いを描いた物語がこんなにも世に多いのは、自分たちの姿に似た機械に、自分たちの本性を投影しているからではないか。鏡に映る自らの姿におびえていたのではないか。

憎しみよりも愛の方が、不寛容よりも寛容の方が、争いよりも協調の方が好ましいということをヒトは見失ってしまう。しかし、差別をしたり蔑んだりしないロボットならば、純粋に理解できることなのかもしれない。真にヒトと解り合うことは無いにしろ、どこまでも寛容な心を持つロボット。未来も捨てた物ではなさそうだ。

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2009-07-08

大谷由里子氏セミナー『人のこころのつかみ方』

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本日、大谷由里子氏のセミナーに参加した。元気をもらったので僕なりにまとめてみました。

良い場をつくる

根っからの関西人である大谷氏のハイテンションに聴衆は一瞬ひるむも、その満面の笑顔と良い意味での図々しさによって皆を引きずり回す楽しいセミナーだった。一方的な講演形式ではなく、軽いワークショップ的なエクササイズを取り入れた内容で、聴衆の大部分を占めているおじさま達は「まいったなあ」という顔をしながら、ぎこちなく参加していた事がおかしい。(僕もその一人かもしれないですけど。)例えば「イエーイと言いながら拍手をせよ!」とか、「周りの人3人以上とハイタッチせよ」等というクエストを言い渡される。そこで渋々どこかの部長とおぼしき人とハイタッチを執り行う。隣の制服姿のおじさんとも仲良くハイタッチ。するとどうだ。その行動をとった瞬間に笑顔になったではないか!見渡すと250人いる会場全体が漏れなく笑顔になっている。そう、このエクササイズで言いたいことは『盛り上がっているときの行動をとると、人は自然に笑顔になる』という法則である。つまり『良い場をつくる』『良い環境をつくる』ということが、何よりも大切だということを身をもって体験することができた。『良い場』には自然と活気が出てきて、良い人が集まるようになるということだ。

実は先進的な企業はこれを日常業務に取り入れている。例えばリクルートは毎日「24時間以内にあったハッピーな出来事を一人ずついってからミーティングに入る」ということを実践している。あるいは「仕事が一本決まるたびに、そのフロアにいる全員が周りの人とハイタッチをする」ということを実践している企業もある。

思いやりの気持ち

大谷氏は新卒で吉本興業に入り、あの「横山やすし」のマネージャーを1年目から務めることになる。吉本興業には新人マネージャーは売れっ子タレントの元に付くという伝統があるからだ。売れっ子タレントはほっておいても仕事が入るため、その間に仕事を覚え、人脈を広げることができるという理由。実に理にかなっている。吉本興業は意外にも戦略と戦術を重んじる会社だったのだ。そんな新人時代に揉まれることで打たれ強くなると同時に、マネージャーとしての基本を身につけてゆく。といっても、付いたのが「横山やすし」だから一筋縄ではいかない。こんなエピソードがあったそうだ。待ち合わせ場所にだいぶ遅れてやってきた横山やすしは、なんと目の前の寿司屋からでてきて「ボーッと待ってるんやなく寿司屋くらい覗け!」と怒る。後日また待ち合わせに遅れた横山やすしを探すために寿司屋を覗いたりしながら待っていると今度は「オレが寿司ばっかり食ってるわけないやろ!」と今度はうどん屋から出てきて怒鳴る。そんなある日横山やすしは「オレの行動くらい読め、それが思いやりっちゅうもんちゃうんか!」と理不尽に怒鳴られる。しかし、そのときは理不尽に思えても、彼なりに『思いやり』の大切さを教えたかったのだと思う。それが彼の大西氏に対する思いやりだったと。

その思いやりに関してもエクササイズがあった。『両隣の人と手をつないだ状態』で、両手を上げて、両手を下げて、右足を上げて、右足を下げて、首を上げて、首を下げて、前を向いて、右手を上げて(?!)、お気づきになっただろうか?両隣の人と手をつないだ状態で右手を上げるということの矛盾。自分が右手を上げると右隣の人の左手もつられて上がってしまう。つまり、隣の人への思いやりがあるのなら右手を上げてはいけないのだ。まるで意地悪問題みたいな物でもあるけれど、そういう実体験で思いやりのエクササイズができるとは思わなかった。

コミュニケーションを活発にする言葉

初対面の人とコミュニケーションをとる場合には、話のきっかけとなる話題が必要になる。それをまとめたのが以下の言葉。

き・ど・に・た・ち・か・け・し・衣・食・住

順番に説明すると、(き)季節、(ど)道楽、(に)ニュース、(た)旅、(ち)知人、(か)家族、(け)健康、(し)仕事、(衣)衣装、(食)食事、(住)住まい、ということだ。この話題を振りながら、共通点を探し出して膨らませる。そうすることでコミュニケーションを深めることができる。

未来は『今』の延長線上にある。『今が未来を創る』

今回のセミナーを通じて改めて学ぶきっかけをつかむことができた。最後まで笑顔が絶えなかった大西氏の忙しいセミナーだったが、彼女は14年前の阪神淡路大震災を経験している人間のひとりでもある。一瞬にして多くの人が命を落とした悲惨な現実を目の当たりにしたことで、今までの価値観がガラッと変わったという。過去に囚われず、目の前の事を悔いの無いように精一杯やろうと決めたという。その心意気はビリビリ感じたし、活力を目一杯もらった気がする。

コミュニケーションの役割、それは『相手の心を開かせる』ためにある。細かなテクニック云々も必要かもしれないが、基本は、自分が心を開いているかということに尽きるのかもしれない。

大谷由里子氏プロフィール
(有)志縁塾 代表取締役 人材活性プロデューサー
1963年奈良県生まれ。85年ノートルダム女子大学卒業後、吉本興業(株)に入社。故横山やすしのマネージャーを勤めた後、宮川大助・花子、若井こづえ・みどりを世に出す。退職後、大丸・三越などの販売促進、吉本興業とジョイントで「よしもとリーダーズカレッジ」を立ち上げる。現在は地域活性・人材活性・企業活性のプロデューサーを務める傍ら、マネージャー時代の経験をもとに講演やコーチング研修をこなす。