「どうしたんですか。」

第28課「どうしたんですか」

高職院の教科書は「文型シラバス」。もっとも、その提示順序は日本で通常考えられるものと違うこともあり、とまどいますが。その「1.基本表現から始めましょう」には、つぎの3つが提示されています。

    1. 説明を求める「疑問詞〜んですか」(例)どうしたんですか。
    2. 理由説明の「〜んです」(例)お金を入れましたが、ジュースが出てこないんです。
    3. 前置きの「〜んですが、〜」(例)寒いんですが、窓を閉めてもいいですか。

うーん、どういうときに「〜んです」文型を使うのがいいのか、またはいけないのか、わかりにくいですよね。こんなとき役に立つのが、アルクの「日本語教科書の落とし穴」。今回も頼りにしております。それによると、・・・目の前にある光景が前提となって、「〜んですか」が導かれる。または、会話の流れの中で、その前の発話が前提となって「〜んです」が導かれる。この「前提」をどう説明しようかと思ったけど、中国語の「前提qianti」で理解してもらえたようです。例えば、先生がお腹を押さえています。それを見た学生はなんと言いますか。・・・「先生、どうしたんですか。」「先生、お腹が痛いんですか。」・・・これは、先生がお腹を押さえているという光景を見ているということが「前提」。授業中、先生が教室を出て行くのを見たら(それが前提)、「先生、どこへ行くんですか」。なんか、みんな頷いているから、理解出来たみたいです。

どんなときに使う?

「〜んですか?」は、もともと「〜のですか?」なので、話し言葉で親しい人には「〜の?」と言うこともある(特に女性が使うことが多い)という話も。そうしたら、休み時間に、超真面目な刁diaoさんが、超真剣な顔でやってきて、「友だちに『何か楽しいことがあったの?』と言ったら失礼になりますか」と訊く。もちろん、失礼じゃないし、正しい使い方ですよね。なんで、そんなこと聞くのかな?と思って、思い当たりました。その発話の前に「前提」があったのかな? 友だちがなにかルンルン(死語か?)してたら、「何か楽しいことあったの?」と訊くのは自然だけど、なんでもない会話で「昨日は、何か楽しいことありましたか?」と訊く場面で、「昨日、何か楽しいことあったんですか?」と訊いたら、訊かれた方は「えっ?」と変な顔するかもしれない。先週、留学生のみなさんが来てくれて、彼女もその何人かとチャットしたりしているようなので、その中で、そんな場面があったのかもしれないと思いました。彼女は、それで、失礼なことを言ってしまったのかなと思ったのかもしれません。「日本語を使う」場面があってこその質問だったのでしょう。教科書を暗誦しているだけではできない「学び」ですね。

聂くんブログ

今日は、彼は一番後ろの席で、半分立ちあがって授業を受けてました。午後、その彼からのメール。「今日の授業は すきです。先生の授業は たぶん90%分かりました。」とのこと。「すきです」は「喜欢」の直訳ですね。こちらこそ、ありがとう。彼も、この「はてなブログ」始めたようです。
今日の授業 - kalvinslove????ӛ

蜂蜜手撕麻花Fengmi shousi mahua


高職院の帰りに、通り道にある大润发超市Darunfa chaoshi(スーパー大潤発)の前で降ろしてもらい、買い物。ここにも、駅前のスーパー泰纳龙Tainalong同様、「六品香」という店が入っていて、この麻花を売ってました。ここは店頭で麻花を揚げてる。それを手でちぎって(手撕)、蜂蜜とココナッツミルクシュガーをまぶしたものがこれ。値段は一斤(500g)7.8元。冬休みにお土産で買って帰ったら、評判よかった物です。普通の麻花は、一本2元。これは、小市場xiaoshichang(路上の朝市)だと一本0.8元で売ってる。使ってる油とか違うのかもしれませんが。もちろん、日本で売ってるような、カリカリの麻花も売ってます。どちらも、それぞれにおいしいです。12月にも写真をアップしましたが、あらためてご紹介・・・。