岩出山にて

 21日(金)〜24日(月)まで、宮城県大崎市岩出山の山中に住む友人宅に行ってきました。岩出山といえば、中学高校時代、陸羽東線のSLを追った日々が懐かしいところです。中3の秋、聖光祭の代休を利用して初めて行ったとき、最初に撮ったのが無人駅の「西岩出山(当時・・・現在は『上野目』に改名)」駅近くの「江合川(えあいがわ)鉄橋」を朝日を浴びて白煙をなびかせて渡って来るC58。何事も第一印象って大事。ちなみに、後に山陰本線にはまったのも「五十猛」の白砂青松をバックに走るS57の姿に感動したからだし・・・。その後、何回来たかもちゃんと思い出せない陸羽東線鳴子峡中山平堺田も思い出深いけど、最初の一枚の印象はやっぱり特別。七ヶ浜で被災した友人が3月に岩出山の山中の一軒家を買って引っ越したのも、「岩出山」という名の響きと無関係ではないと、勝手に思っているのだけど・・・。
 3000坪の敷地は荒れ放題で、門から家が見えなかったというくらい。仕事をしながらの9ヶ月の苅り払いの成果で、今はご覧のとおり。この間何度も手伝いに行っている友人に誘われて、初めて行ってみました。山仕事はちょっと手伝っただけで腰も腕もバリバリになってしまったけど、気分はスッキリするって言うのは本当でした。土曜はみぞれ交じりの中、びしょぬれになって働きましたが、薪ストーブのおかげで芯から暖まります。これは重たい鋳物でなくて実用的。小樽の新保製作所というところのだそうです。
 日曜日はいいお天気で、西側の杉林の下草刈りを友人二人がやり、僕は下枝を切ってくれと言われたんだけど、見上げると早くも緑の葉っぱの先端がオレンジ色に。どうりで目がかゆくて鼻がグズグズすると思った。花粉症暦35年の僕としては直ちに退散して、
家の近くで切り倒した木の枝を片付ける仕事でお茶を濁すことにしました。日曜は夕方から冷え込むと思ったら、夜から雪。月曜の朝は一面の雪景色となりました。
月曜日は、亘理町荒浜の鳥乃海まで「ほっき飯」食べに行き、そのあと駅まで送って帰ってきました。海面より低くなってしまった川からポンプで排水している光景を見て、復興といっても気の遠くなる生業なのだとあらためて感じました。それにしても、この店の名前がなぜ「フラミンゴ」なのかは謎のままでしたが、包装紙の左下には50円「割引券」付き。また行かなくては・・・。