おまえも俺もそうだったよ。

 今夜、我が家はささやかながら近所の居酒屋で忘年会をした。隣席で赤ん坊が泣いていた。うちの長男(中1)が、うるさそうに両耳を指で耳をふさいでいるのを目にして、「こら、失礼だからそれはやめろ」と諭した。おまえもあぁだったんだぞ、と。あまりに月並みだね、これでは。

続きを読む

彰義隊と日本赤軍(というか、若者と時代と政治とか)

過激派的外傷あるいは義人とその受難 | 遠方からの手紙 - 楽天ブログ
↑これを読んでいたら、ふと、
2007-05-15
↑これを思い出した。杉浦日向子作品の名作。

祝杯

 さきほど旧知に久しぶりに電話したら、昨日、お母さんになったとのこと。寝ぼけ声だったので、「おめでとう」もそこそこに電話を切った。先週、何年かぶりに、ふと電話した時には先方の都合が悪く、折り返し彼女が電話してきたときには私は既に寝かぶっていた。で、今夜、電話したのだが、そうか、先週のあのときには出産直前だったのか。昨日、産まれたのか。お母さんになったのか。娘さんだそうだ。そうか。

続きを読む

映画『ツォツィ』のR-15指定の周辺で。

 とか題名をつけたけど、私はまだ見てないので、この作品の批評ではない。だけど、ふと思うこと。南アを舞台とした映画と言えば、アパルトヘイトを扱った『遠い夜明け』があった。その後、アパルトヘイトは撤廃され、白人の独裁政治にも終止符が打たれ、マジョリティである黒人の政権になった。ただし、白人追放と黒人どうしの内戦といった、先行して誕生した近隣諸国で起きた国家運営の破綻も念頭にあっただろう、なにしろ南アの白人はそれら各国よりは人口比もはるかに多いし、また、もはや先祖代々この国に住んできた人たちであるというこの国の事情から、極力、人種間融和が説かれた。その中で、黒人の生活環境が劇的に改善されているわけでもない。一部には有力者となり裕福な層もできてはいるのだろうけど、貧困のさなかにいるままの人たちも多い。映画『ツォツィ』は、そうした「現在の南ア」の大きな現実を背景にしたうえで、日常的に殺傷行為を犯している少年を主人公にした映画であるようだ。

続きを読む

ハローワークでの水際作戦(発達障害の周知について)

 先日のNHKの番組で発達障害の若者が何名か出て語っていましたが、みなさん、「自分の障害を知らずに苦悩していたこと」「就業面での困難だったこと」などを異口同音に語っておられました。自分の障害をそれと知ったからといって困難が解決されるものでもなく、就職できたら安泰というわけではないのはもちろんですが、「自分が何者であるか知ったことは大きい」とか「先々の自立した生活に不安があるままでは困難はより大きい」というのも一致した意見のようでした。

続きを読む