『きみはサヨナラ族か』

読書

『きみはサヨナラ族か』

きみはさよならぞくか

森忠明の長編童話。1976年、金の星社から出版。翌年、NHKの少年ドラマシリーズの一作としてTV放映された。(2月14日〜3月3日)

内容

小学6年生の森幸男は悩んでいた。自分のルックスがパッとしないし、勉強も得意ではない、どもりも少しあって、クラスメートからは「ドモリデブン」というニックネームでからかわれることが多い。が、絵画の才能はとびぬけており、入選した作品が校内に飾ってあるのを眺めている時だけは心が和んだ。しかし、ある日その絵が撤去され行方不明に。また、遠足に行った先で、男子が投げた石が頭を直撃して、気絶。そうしたことがきっかけになり、息苦しい学校や家から離れて、自分一人で生きていこうと固く決意。しかし、小学生が雇ってもらえるはずもなく、ついにある作戦を遂行する。それは仮病を使って病院に入院し続けると言うものだった……。その遂行中に、訪れるかけがえのない出会いと別れ、そのことが幸男をどう変えていくのか……。

現在絶版中。

図書館か、古本屋でしか見つかりません。でも、十代前半の人たちに是非読んでもらいたい一冊です。学校だけが全てじゃない。生きることの意味は、今ここに自分があるという1回性の、取り返しのつかないことなんだ、という真実が強く胸に迫ってきます。