黒の試走車【電子書籍】[ 梶山季之 ]価格: 880 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 タイガー自動車の課長、朝比奈豊は、同期で親友の柴山が事故死したため、その後任になることになったが、その仕事は産業スパイだった。柴山が事故死する直前は、タイガー自動車の新車のデザインが盗まれ、踏切事故を起こして欠陥車と告発をされていた。これらが何物かの工作ではないかと調べていた矢先の事故死だった。そして一連の事件を探ると、ライバルの不二自動車の影が見え隠れしていた。 【感想】 経済小説の古典的傑作。そして企業を舞台として見事な産業スパイ小説にもなっている。当時トヨタと日産に規模の差は余りなく、苛烈な競争を繰り…