長崎県の島原半島に伝わる郷土料理。紅藻類の海藻であるイギスを煮て溶かし、人参や魚、ピーナッツなどの具を小さく切って練りこみ、羊羹状に固めたものである。地元では冠婚葬祭の席などで食べられている。島原の乱後に島原半島に移住してきた四国の人達の影響で、現在の愛媛県今治市あたりのいぎす豆腐が原型であると言われている。 名称の由来は原材料の「イギス」がなまったもの言われている。
オランダ国王ウィレム2世の開国勧告(1844年) ☆12代将軍徳川家慶 のときです。 近来英吉利(いぎりす)王より支那国帝に対し、兵を出して烈しく戦争(アヘン戦争のこと)せし本末は、我国の舶、毎年長崎に至りて呈する風説書にて既に知り給ふべし。威武盛りなる支那国帝も久く戦ひて利あらず …貴国歴代の法に異国人と交を結ぶ事を厳禁し給ひしは、欧羅巴(よーろっぱ)洲にて遍(あま)く知る所なり。これ殿下に丁寧に忠告する所なり。今貴国の幸福なる地をして兵乱の為に荒廃せざらしめんと欲せば、異国人を厳禁する法(鎖国のこと)を弛ゆるめ給ふべし。