はしご酒(Aくんのアトリエ) その十五 「イチャモンナンテモンハ ナンボデモツケラレマッセ」② するとAくん、ようやく思い出せたのか、「あ~、あのときね」、と。 批判する、と、いちゃもんをつける、との、その違いについて、論戦を繰り広げているうちに、三人とも少し熱くなってきた、そのときの、彼の、「いちゃもんなんてもんは、つけようと思たら、正義の名の下、なんぼでもつけられまっせ~」だった、と、振り返る。 そしてAくん、「たしか、彼が言うには、いちゃもんは、いちゃもんをつける、そのこと自体が目的となってしまっているわけで、そのもう一方の、真実を求めて、筋道を立てて論破することを信条とするところの、批…