さりげに

一般

さりげに

さりげに

若者言葉。スラング。一般に「さりげない」の誤用とされる。

『さりげない』の省略誤用説

「さありげ」の音変化であり、「さりげ(然りげ)」に打消しの「ない」が付いたもの。

「さりげなく」と同じ意味なので、否定する意図を持った表現としてのみ使える。

「そうである」という真実を隠して、真意を否定する積極的な意図がある表現。

  • 『さり』の表現例
    • 「さりとて」:そうだからといって。そうかといって。
    • 「さりとては」:そうであっても。そうはいっても。
    • 「さりとても」:そうであっても。それにしても。
    • 「さりとは」:そうとは。そういうこととは。
    • 「さりとも」: そうであっても。それでも。
    • 「さりながら」:そうではあるが。しかしながら。

『去りげ+に』の後付説

「然りげに」の表記で解釈すると、実際の用例の意味と全く違うために後付された説。

「さりげに」の用例に見られる意味は、「そのような様子で」ではなく、「そのような様子が消えて」という意味。

打消しの「ない」が無関係な表現なので、真意を否定する意図を汲み取ることはできない。

「中心から遠ざけてかすかに気づかせる状態」と解釈すれば、意図の有無に関わらず万能に使える。

気の引けた「去り気味」な状況。気づきにくい位置づけ。堂々とした雰囲気は持たない消極的な態度。

「〇〇ありげに」や「〇〇なさげに」があるので、そのようであるかないかの意味はもはや必要がない。

「さりげに」は、意図のあるなしではなく、作為や構成の度合いがどれだけ消極的にあるかを意味する。

目立つことを抑えた意図が伝わることまでは想定していない、ただ消極的な姿が伝わればいい表現。

理由や根拠はなくても相対性があればよく、とりあえず消極的な態度を示す託調表現でもある。

中核的な意図から遠ざけられてふるまう消極的な主体の作為状況。

知覚対象が、中心的な意図から離れている消極的な位置にある構成。

意味

1意図的にそう感じさせないようにふるまう主体状態を表現する副詞。「控えめに」「こっそり」

2知覚対象が持つ目立たせないような存在感を表現する副詞。「ほのかに」

用例

「さりげにごまかす」

「さりげに笑っている」

「さりげに光ってる」

「さりげに思う」

「さりげにこだわってる」