漢字で書くと「閾値」。
「閾値」は正しくは「いきち」と読み、元々は間違った読み方であった。ただし、大辞林には「しきいち」という読み方でも掲載されているので、現在では別の読み方として認められてきていると言える。
「識閾値(しきいきち)」という言葉もあることや、「閾」は「しきみ」とも読むこと、「閾=敷居」という意味・音声上の類似があることなどが、このような混乱を生じた原因と思われる。
誤用であることが気になる人、厳密に表現したい人は、漢字を当てずに「しきい値」と書くのがよい。本来は誤用なので、漢字変換できずに平仮名になっている例も多いと思われる。
ちなみに、2005年12月29日現在、Google検索では「閾値」より「しきい値」の方がヒット数が多い。(閾値:約297000件、しきい値:約311000件)