はてなキーワードの登録基準の1つ「第三者言及可能性」を象徴する言葉の1つ(「はてな」の正式な用語ではない)。
ペットの名前など私的な言葉は、第三者言及可能性が乏しいためキーワードとして不適切、というもの。
個人運営のウェブサイトの名前はキーワードとして認められるか、という議論に対するはてな側の見解で使われた例えに由来します。
たとえば近藤淳也がキーワード化されていますが、我が家の飼い犬「しなもん」をキーワード化することは認められないと考えます。あるいは、多数のユーザーが自分の氏名をキーワード化するといった状態も不適切だと考えます。
(中略)
ここには、そのキーワードと直接的に関係を持たない複数の第三者が、そのキーワードをもってその言葉が指す実体について言及する可能性があるか
といった基準を考えて頂ければと思います。
(中略)
我が家の家族や知人以外が「しなもん」という言葉を使ってうちの犬について言及する事はまず考えられません。
この後にはてなダイアリーヘルプに追加された、第三者言及可能性に関する説明で使われた例えが「粟田町」であり、「粟田町ルール」はそれに由来します。
「しなもんルール」と「粟田町ルール」は由来もほぼ同じで、どちらも「第三者言及可能性に乏しい言葉はキーワードとして不適切」というルールを指して使われますが、
と使い分けられることもあります。
現在のキーワード登録基準は以下のようになっています。
キーワードには、どんな言葉でも登録できるわけではありません。キーワードに登録できるのは「キーワードに適した言葉」だけです。
キーワードの存在意義は、主に以下の2つです。
- 同じキーワードを使っている日記を探しだすことができる(自動リンクシステム的側面)
- キーワードについての有益な情報を得ることができる(辞書・百科事典的側面)
これらの存在意義を満たす言葉が「キーワードに適した言葉」です。意味不明な言葉や、自分だけしか意味が分からないような言葉を登録するのはやめましょう。
「同じキーワードを使っている日記を探しだすことができる」ということは、すなわち第三者言及可能性があるということであり、「自分だけしか意味が分からないような言葉を登録するのはやめましょう」という文言からも、「しなもんルール」は今でも意味を持つものと言えるでしょう。
上で引用したはてな側の見解で例えに出された「しなもん」という言葉は、今ではキーワードになっています。
これは見解発表の後に、しなもんが「はてなのマスコット犬」としてユーザー間で有名となったからです。
(追記「しなもん」はその後はてな内での認知度が上がりましたので、不適切について撤回いたします)