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たかの友梨ビューティクリニック

(サイエンス)
たかのゆりびゅーてぃくりにっく
たかの友梨ビューティクリニックを経営する人物、「たかの友梨(高野友梨)」氏の詳細や、他に手がける事業などについては、
関連キーワード:たかの友梨をご覧ください。


日本のエステティックサロンチェーン。運営会社は株式会社不二ビューティ。1978年創業。
エステデミロードが倒産した際、同社会員への無償サービスを行った。

『ブラック企業』? たかの友梨の労働問題

残業代未払い、マタニティハラスメント、たかの友梨(高野友梨)社長のパワーハラスメントなど

有給の不当差し引きと、内部告発への社長パワハラ、そして『ブラック企業大賞』受賞
  • 仙台店が、従業員の残業代から有給休暇取得分の給与を不当に差し引いたとして、仙台労働基準監督署に是正勧告を受けた。*1他に、従業員代表の名前を勝手に使って協定書を作ったり、有給休暇を取らせないこともあったという。*2
  • その際、2014年8月21日に仙台店の全従業員(15人)や店長を集めた食事会で、労働組合『エステユニオン』に加入して労働基準監督署に内部告発を行った女性従業員に対し高野友梨代表自ら叱責した。*3

「労働基準法にぴったり沿ったら絶対成り立たないんだな」
「みんな暴き出したりなんかして、やっぱりあなた居た会社潰しても良いの?」
「みんな各店うやむやだよ」

などと発言したほか、

「正義という名を借りて、自分の要求をしてきます。また、長年勤務してくれていたベテランセラピストが、職場にいながら会社に矢を向けています。勤勉で、心あると思っていた社員が、いきなり会社誹謗の反旗を掲げる。創業36年、初めてのことです。」
「会社を誹謗することは、自分のこれまで頑張ってきた道を汚すことだと私は思います。」

などとする、高野代表が全店にFAXした文章を管理職の女性が読み上げる音声データが記者会見で公開され、話題となった。*4(←※ネットニュースサイト『withnews』で聞くことができます。)

  • この結果、『ブラック企業大賞2014』に、株式会社不二ビューティが追加ノミネートされ、ウェブ投票1049票を獲得して業界賞(エステ業界)を受賞した。
  • 不二ビューティは後の2014年9月11日、『ブラック企業対策ユニオン』に対して「深くおわびする」「労働基準法の順守に全力を尽くす」とする回答を出した。なお、高野社長の行為について同社の担当者は「(女性従業員が救済申し立てを行った宮城県の)労働委員会から文書も来ておらず、社内調査もしていない」と話した。*5

    また、2014年10月4日、高野代表が仙台店を訪れ、「労働コンプライアンスに対する知識や意識が未熟だったからであると深く反省しております」「二度とこのような言動を取らないことを約束します」と謝罪した。労働基準法違反を容認したり、組合活動に圧力をかける気持ちは無かったという。*6
    しかしながら、この謝罪の場に"パワハラ"を受けた女性従業員本人は居らず(再び威圧的な対応をされると思い、出社できない状態が続いていた)、所属していた労働組合(エステ・ユニオン)の組合員もいなかった。
    エステ・ユニオンは「会社から謝罪の通知があったのは2日前の夜。代理人の出席も認めず、一方的な謝罪だ」と批判。労組との団体交渉を通じ、組合員の名誉回復をはかることを求めた。*7
  • なお、この"パワハラ"を受けた女性従業員は労働組合を通じて、宮城県労働委員会に不当労働行為の救済を申し立てていたが、2014年11月17日にこれを取り下げた。
    組合は「取り下げの理由は労使協議の上で発表したい」としている。*8
残業代未払いで提訴される

同じく仙台店で、長時間の時間外労働を強いられながら残業代が支払われなかったとして、20代の女性従業員と、30代の女性元従業員の2人が2014年10月29日、運営会社「不二ビューティ」に対して、未払いの賃金約1015万円を求める訴訟を仙台地裁に起こした。
訴えによると、従業員は2007年、元従業員は2009年からエステティシャンとして勤務。労働時間は平日と土曜が1日10時間、日曜と祝日は1日8時間と決められていた。法定の週40時間を超えることから、調整のため4日に1日程度、3時間早く終業にするなどのシフトを敷いていた。
しかし、施術を身につけるための「練習」や清掃、顧客の予約管理業務などでシフト通りに終わらないことが多かった。月80〜100時間の残業が常態化していたにもかかわらず、時間外割増賃金(残業代)が一切支払われておらず、「不払いの姿勢は悪質」としている。
元従業員は記者会見で「お客さまのために一生懸命働いたが、本当に労働時間が長く、身も心もぼろぼろだった。会社は私たちを利益を上げる道具としか思っていなくて、残念」と述べた。
不二ビューティ側は「訴状が届いていないので詳細は答えられないが、これまで専門家指導の下、残業代について提示してきた。回答が得られないまま提訴に至ったことは残念。」とコメントした。*9

マタハラと残業代未払いで提訴される

2014年10月29日、東京都内の店舗に勤務する20代の女性が、マタニティーハラスメントを受けた分の損害賠償200万円と、残業代の未払い分約1400万円を求めて、運営会社「不二ビューティ」を提訴した。
この女性は立ったまま長時間働くエステの仕事に従事していたが、2013年末に妊娠が分かり、2014年5月から負担の軽いフロント業務への転換や、短時間勤務への変更をするよう上司に申し入れたが、「空きはない」と拒否されたり、「妊娠5ヶ月で産休に入らないといけない。復職後はフルタイムの正社員で必ず戻ってこないといけない」などと正しい産前・産後休暇を教えて貰えなかった。
労働基準法では、妊娠中の女性が請求した場合、事業主は軽易な作業に転換させなければならない。
妊娠してから働いている時は、お腹の張りと腰痛がひどく休みたかったが、通常の9時から22時までの仕事を出産3か月前くらいまで続けていたという。「おなかの命が失われるのではと、心配が、自宅安静後も頭を離れなかった」。
また、月60〜200時間程度の時間外労働をしていた過去2年間、3653時間分の残業代が支払われていなかったとして、約1400万円の支払いも求めている。*10
女性が弁護団などを通じて公開した『告白文』には、

・忙しくておにぎり1つ食べられない
・定期代4万円のうち、交通費2万円を自己負担しながら通勤した
・売上を達成させる為に、自社商品(使わないコースや美顔器)を自分でローンで買った。手取り月10万程度で、給与(二十数万円)の約半分は会社のために使っていた。
・異動を2日前に告げられ、強制された。引っ越し費用や交通費も自己負担した。
・長時間労働をし、遅番や早上がり、休みの日でも関係なく、サービス労動でタイムカードを押さずに働くことも多くあった。
・お客様に合っていないコースへ誘導したりもした。ペースがゆっくりのコースを受けたい方に、痩身(※客の身体への負担が強いが、単価が高い)を勧めたりした。必要のないパックを勧めたりもした。
・産休をとった人は3、4人しか見たことがない。基本的には妊娠をしたら、みんな退職をしていった。会社はちゃんとした情報をくれない。

たかの友梨、提訴の女性社員が告白「売上のため自分で3重ローン」 - withnews(ウィズニュース)

といった、切実な実体験が記録されている。

「今までこの会社を信じて身を削り頑張ってきましたが、いろいろと矛盾があったことに気付いてからは、『ブラック企業』ではないかと思いはじめました。これから働く人や、いま働いている人、産休をとる人のため、会社が変わってほしいです。若い女性が中心の会社で、従業員みんなが過重労働がなく、産休を取って安心して働き続けられる会社になってほしいです。「100年企業」をめざす会社のためにも現状を理解し改善していただきたく、今回の裁判を行うことに至りました。」

たかの友梨、提訴の女性社員が告白「売上のため自分で3重ローン」 - withnews(ウィズニュース)
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