1 01 至道無難 唯嫌揀択 但莫憎愛 洞然明白 しどうぶなん ゆいけんけんじゃく ただそうあいなし とうぜんめいはく 至上の道というのは 難しいものではなく ただ分別を嫌う。 ただ憎愛の想いが無ければ、 はっきりと明白である。 修行の道というものは 分別によらず、 憎しみや愛好の思いを 棄てるところから始まる。 02 毫釐有差 天地懸隔 欲得現前 莫存順逆 ごうりゆうさ てんちけんかく よくとくげんぜん まくぞんじゅんぎゃく ほんの僅かな 分別による差別の心が有れば、 天地のようにはるかに隔たる 世界が生まれる。 ありのままの世界を 捉えようとするならば、 順逆の分別も あってはいけない。 …