ひびきの高校

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ひびきの高校

ひびきのこうこう

KCE東京恋愛シミュレーションゲームときめきメモリアル2』の発売をきっかけに、ユーザー同士のコミュニケーションの場としてオープンさせた、ユーザー参加型ウェブサイト。通称「ひび高」。

ひびきの高校」というゲームの舞台をそのままウェブ上に再現したものであり、各クラス、体育館、談話室、購買部など、本当の学校施設を模したチャットルームが幾つも設けられ、参加するユーザーは「ひびきの高校の生徒」という身分で活動するため、実際のゲームの会話などは一切タブーであった。

また、ゲーム内に登場するキャラクター(陽ノ下光、一文字茜、など)は、「著名キャラクター」という位置付けであり、登場した途端ものすごい人数が集まることでも知られていた*1。また、このサイト独自のオリジナルキャラクターも数人用意された。

ひびきの高校への「入学」は、ときめきメモリアル2のソフトに付いてくるシリアルナンバーを入力し、パスワードを設定。その後は生徒名(ハンドルネーム)を設定し、入学手続きは完了。自動的にクラス分けがされ、自分のクラスにあいさつ文を書き込むことから、ひびきの高校での学園生活がスタートするのである。

サービスが開始された当初は数多くのユーザーが健全な交流を行い、ユーザー有志による生徒会設立。必然的に同じ趣味を持つ仲間が集まるわけだから、どんなユーザーでもすぐに溶け込み、非常に楽しい空間として機能していたようである。

また、大手ファンサイトの管理人なども大勢参加していたようで、一般人からしてみると少し引いてしまうようなコアな内容のやりとりも、積極的に行われていたようである*2

やがて、各部活動や著名生徒のファンクラブなどが設立され、更に大きな賑わいを見せたひびきの高校は、各専門誌にも取り上げられるようになり、某ゲーム雑誌の有名編集者も参加していることが分かるなどして、ますます人が集まるようになっていった。

しかし、やがて一部のユーザーが暴走し、暴言を吐いたり、場を荒らすなどのネチケットに反する行為をとり始め、各コンテンツに乱れが生じ始めるが、管理側の手早い対応により彼らはひびきの高校から追放され、再び平和が訪れる。

2000年に入るとユーザー間の交流も固まり始め、決まったユーザー同士でコミュニケーションを取ることが多くなり、決まった場所、決まった人との交流がところどころで目立つようになる。また、オフ会も各地で行われるようになり、ひびきの高校を生活の中心に置く人間まで現れるようになる。

ところがしばらくすると、旧来のユーザーの馴れ合いが酷くて新規ユーザーが入り込めない、公然とナンパが行われる、ネカマがウザイ、などの問題が続発。また、著名生徒のみを執拗に追い回す生徒や『ときめきメモリアル2』のソフトを複数購入し、複数のアカウントで入学し自作自演を行う生徒も現れ、困惑の度を呈してきた。

これらの問題に生徒会も何らかの対策を講じていたようだが、その生徒会自体が馴れ合いの塊と化していたため、やがて一般生徒の中に生徒会に対して不満を持つ者も現れ始めた。

新規ユーザーが入り込めない、という問題には「まずあなたが何か話題を振ってください」というまるで「(あなたが)私の書く話題が嫌なら、この掲示板を見なければ良い」的無責任な発言ばかりを繰り返し、実際話題を振って中に入ろうとしたユーザーもいたが、元より馴れ合いの巣窟と化していた場所に、新参者が話題を振っても相手にされるわけがなく、そのユーザーに対し別のチャットで陰口を叩く生徒まで現れ、じょじょにユーザー間の歪が大きくなっていく。

そして止めを刺したのが、2ちゃんねるネットウォッチ板に立てられた「ひびきの高校スレッド」であった*3匿名ユーザー*4が書き込むひびきの高校の内部事情や生徒間の人間関係などの暗部に、ネット初心者が多かったひびきの高校の生徒は見事に踊らされ、修復不可能なまでの内部分裂を引き起こし、やがては生徒会内部にまで疑心暗鬼の度は広がり、信頼関係を失った生徒同士などがひびきの高校からじょじょに離れ始めた。

この出来事により、一時期には一日中どの時間帯でも人が大勢いたひびきの高校であったが、2000年後半の段階では過疎化が急激に進み、各団体の馴れ合いに馴染むことが出来なかったユーザーたちは、違うサイトや各ファンサイトへと移っていった。

そして2001年3月末日。ひびきの高校は後味の悪いままサービスを打ち切った。

閉鎖後は、有志の人間によって存続を模索するための「分校」や「第2のひび高」といったものを作っていたようだが、ただでさえ尻すぼみとなっていたひびきの高校の人気に加え、散り散りになっていったユーザーたちが帰ってくるわけもなく、数多くあったひびきの高校系列のウェブサイトは閉鎖されていった。

現在では萌え高校http://www.et.sakura.ne.jp/~nayuki/)がその役割を引き継いでいるとも言えるか。

インターネット上では何かと話題となった「ひびきの高校」であったが、「この場で初めてチャットをした」というユーザーがいたり、「ひびきの高校で知り合ったユーザーと今でも親交がある」というユーザーも大勢おり、参加したユーザーにとって、ネット活動に大きな影響を与えた場であったことは、間違いないところである。「宿主」「ひびカップル」など、ひびきの高校独自の文化が発生したことも特筆すべき点と言えるか。

2004年1月、「ひびきの伝承委員会」という当時の有志が作りあげたサイト「ひび高Replica!」が開設。当時の雰囲気を伝承した形を取っており、新たな活動が期待される。URLhttp://a.gunmamap.gr.jp/hibikou/

*1:実際はKCE東京の社員(?)がキャラになりきって発言していたわけだが……。

*2:というか、一般人はこんなところに来ない。間違いない。

*3:それまでも2ちゃんねるにはひびきの高校関連のスレッドは幾つも立っていたのだが、一番性質が悪いとされるネットウォッチ板スレッドひびきの高校に晒され、ひびきの高校の一般生徒に知られるようになった。

*4:中にはひびきの高校に在籍する生徒もいたようだ

ゲーム

ひびきの高校

ひびきのこうこう

恋愛シミュレーションゲームときめきメモリアル2』の舞台となる高校。

「ひびきの市」という架空の街に存在する。