●歌は、「山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなくに」である。 茨城県土浦市小野 朝日峠展望公園万葉の森万葉歌碑(高市皇子) 20230927撮影 ●歌碑は、茨城県土浦市小野 朝日峠展望公園万葉の森にある。 ●歌をみていこう。 一五六から一五八歌の題詞は、「十市皇女薨時高市皇子尊御作歌三首」<十市皇女(とをちのひめみこ)の薨(こう)ぜし時に、高市皇子尊(たけちのみこのみこと)の作らす歌三首>である。 ◆山振之 立儀足 山清水 酌尓雖行 道之白鳴 (高市皇子 巻二 一五八) ≪書き下し≫山吹(やまぶき)の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなく (訳)黄色い山吹が咲き匂っている…