田代駅にて 佐賀から鳥栖を経由し、田代の快活で宿泊。明くる日肥前国一宮「千栗八幡宮」を目指した。当社を知らない人ならば、大方「ちくり」または「ちぐり」と呼ぶだろうが、正式には「ちりく」と呼ぶ。なぜこんな呼び方をするのかというと、逆さになった千個の栗から栗の木が生えたという創建の由来があるからだ。しかし、戦前の『神道大辞典』には「ちぐりはちまんじんじゃ」と載っているし、今日他の辞典を調べても「ちくり」「ちぐり」の両名が見受けられる。それに素直に読めば「ちくり」なのだから、自慢げに「ちりく」と答える必要はない。誤って「ちくり」と呼んでしまった方、チクリと来たかも知れぬが何も恥ずることはないとだけは…