創意工夫とは何でしょうか。オズボーンのチェックリストでしょうか。KJ法でしょうか。ブレーンストーミングでしょうか。 しかし、これらは発想のツールに過ぎません。 堺屋太一さんの著書「地上最大の行事 万国博覧会」(光文社新書 2018年)を読んで、僕は「創意工夫」を想起しました。 この本では、堺屋さんの生い立ちや最初の万国博覧会から上海万博までのことが記されています。なかでも、1970年に開催された大阪万博(正式名称:日本万国博覧会)の立ち上げから閉会に至るまで詳しく述べられています。 くだんの大阪万博が開催された年、僕は高校1年でした。「月の石」を見るために、家族で一目散にアメリカ館に走ったこと…