相場格言に「事故は買い、事件は売り」というのがある。 突発的な事故は企業業績に短期の影響が出る可能性があるものの回復することが多いので瞬間的に突っ込んだ所は「買い」。一方、事件はその会社の体質・姿勢に根本的な原因があることが多いので企業業績に長期の悪影響が出るため「売り」、ということを意味している。 昨29日午後、例の「紅麴」事件の小林製薬が記者会見を開いたが三時過ぎに同社の株式情報を見て驚いた。 (小林製薬の29日5分足チャート、野村證券サイトより寸借) 記者会見が始まったのは14:00、株価は4,950円前後。そして14:17頃の小林社長発言「公表遅れ批判、真摯に検証」辺りから急に買われ出…