あっという間に師走。あれこれと今年を振り返っているところです。2月の「菜の花忌」に東大阪にある司馬遼太郎記念館を訪れた際、空き時間を利用して「天満天神繁昌亭」で久しぶりに落語を聴きました。落語に目覚めたのは中学生の頃です。当時、早大教授で落語研究家の興津要さんが編集した『古典落語』(講談社文庫)を読み始めたのがきっかけでした。転職で20代後半に上京するまで、寄席とは無縁。そもそも、地方都市に定席などないのですから。今年の夏、何気なくテレビの番組表を眺めていて見つけたのが、NHKの「超入門落語THE MOVIE」という番組です。誰しも、日テレの人気長寿番組の「笑点」のような番組を想像するのではな…