Althusser, Louis (1918-1992)
マルクス主義哲学者。 『マルクスのために』〔1965〕『資本論を読む』〔同年〕により、マルクス主義哲学の理論的革新の旗手として大きな影響を与えると同時に、共産党のプロレタリア独裁の放棄に反対して論陣を張った。若いときから何度も精神的危機を経験したが、1981年に錯乱に陥り、妻を絞殺する。精神鑑定の結果免訴とされ、その後は精神病院で過ごした。1981年以後は、自伝『未来は長く続く』を執筆し、1992年から、著作集5巻が刊行されている。
最近の話題のニュースといえば!ジャニーズもあるだろうけど、その前にあったのはAFURIが吉川酒造を商標権侵害で提訴した話題だよな。 b.hatena.ne.jp まあ俺は多くの人同様、吉川醸造の方に共感した。地名や山の名前、歴史や文化に根ざした名前、その歴史的ブランドを独占しようとするなんて傲岸不遜!ラーメン屋のAFURIは、ラーメンに集中せい!ってね。いっぱい、商標登録してるけどよ。 patent-i.com 特に登録6609897ってのがな。 patent-i.com 何だこの、山みたいなロゴは!?阿夫利山を自分の山みたいな、みんなの山やろ~!?品性がないと俺は思ったね。歴史的自然遺産、既…
大学のサークルの合宿で北陸を旅行してきました.東京との往復の新幹線と現地での移動には,JR東日本が提供する特別企画乗車券「北陸応援フリーきっぷ」を利用しました. 旅程は3泊4日で,1日目~3日目は集団行動,4日目は単独行動でした. この記事は約25,000字ありますので,すこし読み応えがあると思います.写真をふんだんに使い,あえて枝葉末節まで書き起こすことにより,4日間の北陸旅行を追体験できるような記事(旅行記)に仕上がっていると思いますので,お時間があればぜひ全文をお読みいただきたいですが,以下の目次から気になる章・節に飛んで拾い読みしていただいても結構です. 1日目 スタート:東京駅 車窓…
曇り空で時折ぱらぱらと雨が降る。運転免許の更新に朝から出かける。講習を聴きながら車の運転はつくづく無理だと思う。明石駅前まで出たので「台湾牛肉麺 群ちゃん」で担仔麺と魯肉飯のセットを食べる。どこかに寄ろうと思うが、どこにも寄らず。帰り道の途中で、車が民家のブロック塀に突っ込んでいるのを見る。やはり車の運転は難しいものだ。 アルチュセールの「「ピッコロ」、ベルトラッチーとブレヒト」をゆっくり読んでいる。行きつ戻りつしながら、ひとり読書会のような具合に、いちいち確認しながら。 晩御飯のあと、柚子と昨日のケーキの残りを食べる。大島渚の『少年』の後半を見る。本を読みながら寝てしまう。
昨日から、といっても、別に昨日からしてるようなことは特にない。久々にブログを書くだけだ。 なにを書こうか、と思う。そんなに、書きたいことが明瞭に決まってはいない。なにかをしたい、のではなく、ただしたい、という状況だ。 「なにか」を書きたい、のではなく、「書きたい」という状況だ。なにかを、書くことが好きなら、そのなにかのための手段として、書くことはあるだろう。 その一方で、ただ「書きたい」というときは、「書く」ことそのものが、目的になっている。 なにかを、書くことは、そのなにかは、こういうとき、些細な問題なのかもしれない。 なにかをしたい、のではなく、したい。それは、ちょっと、すごい感情だ。ただ…
人生の中で「奇蹟」と思えることは、超自然的な現象というものより、得難い人との出会いだろう。誰でも友達を6人たどれば、全世界の人に行きつくという現象(スモールワールド現象、6次の隔たり)こそ、その奇蹟の客観的な表れである。 多くの人は、日常で同じような少数の人と関わる生活を送っている。少人数の知人をたどると世界に行きつくのが不可思議なのは、普段の暮らしのあり様とのギャップがあるからだ。 東浩紀の『観光客の哲学』で教えられたのは、日常的な生活圏を破りランダムに外に飛び出す人がごく少数いるだけで、飛躍的に人間関係が広がり「6次の隔たり」を実現してしまうということだった。数学的な理論モデルでそれは説明…
さて月も明けまして恒例の新刊チェックです。この記事のために見かけた書名を控えておくのですが、いざこれを書こうとすると発売が延期になっていることもしばしば。みなさま苦労して本を刊行されているのかと思います。面白い本をどんどん出してくれる著者翻訳者出版社のみなさまに感謝しつつ1月の気になる新刊を見てみましょう。 ミヒャエル・コールハース チリの地震 他一篇 (岩波文庫 赤416-6) 作者:クライスト 岩波書店 Amazon 「チリの地震」が有名な19世紀ドイツの作家クライストの新訳短編集が岩波文庫より。訳者は他にベンヤミン、カール・クラウスなど手掛け、『映画に学ぶドイツ語』『現代メディア哲学 複…
誰しもワーグナー『トリスタンとイゾルデ』を論じるとなれば、ニーチェの『この人を見よ』の《あれこれ考え合わせてみると、私はヴァーグナーの音楽がなかったら、私の青年期を持ちこたえることが出来なかったと思う。(中略)レオナルド・ダ・ヴィンチの示すあらゆる異様な魅力も、『トリスタン』の最初の一音で魔力を失ってしまうであろう》あたりの、いかに『トリスタンとイゾルデ』に麻薬的に魅了されたことから始まって(そして後年のニーチェの愛憎相半ばしたワーグナーへの毀誉褒貶のいきさつも眺めたうえで)、トーマス・マンの『リヒャルト・ヴァーグナーの苦悩と偉大』におけるショーペンハウアーの「意志と表象」、ドイツ・ロマン派の…
何を書くか、よくわからない。 しかしまあ書かねばならぬ。というか最近思ってるのは個人的なことを書きにくいことだ。 なんか、話を人前でしなくてはならない。まあ論理哲学的なこともいう。しかし、それだけでは人に伝わらない、というと嘘ではある。まあ論理思考が好きな人には伝わる。「アルチュセールは理論を否定したんですよ。哲学は理論でないといったのですよ」とか。まあこんなこととは分野が違うが。まあ哲学とか理論といって蕁麻疹が出ないタイプの人はいい。 それなら大丈夫だ。しかし、そんな人ばかりじゃない。感覚的感性的なことがわかりやすい人もいる。経験や比喩を交えなくてはならない。というか、比喩や経験こそメインや…
1983年9月、最先端の哲学を扱った高度な内容の『構造と力―記号論を超えて―』(浅田彰著)という単行本が勁草書房という出版社から刊行され、何と15万部を超える大ベストセラーになった。それを契機にして「ニュー・アカデミズム」(略称「ニューアカ」)現象が起きて、世の中に一大センセーションを巻き起こした訳だが、この『構造と力』が初版から約40年の歳月を経て、最近やっと文庫化(中公文庫)されたのである。2020年代の混迷する世界を理解する上で今なお新しさを失わないその「思想」を、多くの市井の人々にも知ってもらいたいという思いからであろう。 1983年当時、私は30歳前の年齢で、愛媛大学教育学部附属小学…
昨年末、浅田彰の『構造と力』が出版後40年で、初めて文庫化された。それで、年末年始休みには、この本をはじめとする当時の現代思想ブームの本を読み直してみたいと考えて、なんとか『構造と力』だけは三が日で読み終えた。 今では思想書が文庫になるのは珍しくないが、40年間鮮度を保って、文庫化が待望されるというのは異例だ。その手の文庫化の走りだったと思うが、僕の学生時代、吉本隆明の『共同幻想論』が角川文庫になって話題になった(1982年)が、それも原著出版(1968年)の14年後のことだ。 再読して、文章がみずみずしく論理が圧倒的に明晰であることに驚いた。小さな注にいたるまで文章のすべてが記憶に残っている…
田辺元という人は、哲学者にしては珍しく大変な秀才だったと言われる。確かに、著作を読む限り、同時代の哲学者だけでなく、現在に至る日本の哲学者の中でも、頭の出来はピカ一だったのではないだろうか。もっとも、頭の出来がいいからと言って、面白いものを書けるかと言えば、必ずしもそうではないだろうし、大きな業績を残せるとも限らない。 17世紀西欧のような特殊な時代は例外として、近代以降の学問の細分化・専門化の時代にあっては、頭の出来がいい者が進んで哲学を専攻することは稀なことだとの感がある。廣松渉も「今の時代、アホだから哲学をやるという風になってしまった」と言っている通り、優秀な者が率先して哲学を専攻しなく…
リシャルリソン、ありがとう。 近所の本屋の閉店に伴い、岩波文庫が80%offだったので、クンデラの冗談、リョサの緑の家(上下)、フォークナーの八月の光(上下)を1116円で購入する。 血液内科の論文面白すぎ問題、発生...! アルチュセールを読みたいな、と思う。けれども、きっと読めない。結局手持ちの札で戦っていくしかない。
なにかどうでもいいこと、のほうができる。いまもだ。といってもかなり主観的。だけど書けることは書けるのである、というか、こんなことを分析するのが一番やばい。テクノクラートになっちゃう。うまくいく方法を分析してうまくいくように、わざとものごとをどうでもよくする…なんてアホらしすぎる。今日はライトノベルと推理小説がどうでもよくなり楽しめるようになった。あとマルドロールの歌は読んでてびりびりくる。あとダンスも以外と楽しい。すぐ振り付けも覚えれた。何を書くか、何を書くかと思わなくても書ける。かなり緩い。倫理がない。なぜだろう。好きなことができない、好きなことなのに楽しくない、というずれ。むしろ転倒か。楽…
街角で新聞を広げてる人 ▶ アマチュアながら作詞や戯曲を書いたり、日記は20年近く続けているけど、主力にしている情報源が新聞や雑誌、紙媒体ではなくてスマートフォンやテレビだったら、慌ただしくて苦痛だったかもしれない。 ♪カシオペア「ミント・ジャムス」の「Take me」 選曲というものは「場の筋道」が読めれば大概の曲はハマるのだけど、北斗七星と完璧な対称性でありながら影をひそめているカシオペア座のバンド名のこの曲に、いきなりガチャコンと軌道修正するのは意外と難しい。 そこには、紙が寝返りを打つような「間」やガサゴソガサというノイズの調整が要るからね。バズじゃなくて。 では後半戦行ってみよう。 …
「心神喪失」の名の下で,あの殺人者が戻ってくる!「テレビがうるさい」と二世帯五人を惨殺した学生や,お受験苦から我が子三人を絞殺した母親が,罪に問われない異常な日本."人権"を唱えて精神障害者の犯罪報道をタブー視するメディア,その傍らで放置される障害者,そして,空虚な判例を重ねる司法の思考停止に正面から切り込む渾身のリポート――. ロナルド・レーガン大統領(Ronald Wilson Reagan)の暗殺未遂犯ジョン・ヒンクリー(John Warnock Hinckley, Jr.),ロシア皇太子をサーベルで襲撃した津田三蔵,妻を殺害した哲学者ルイ・アルチュセール(Louis Althusser…
Jジェイムズ・ジョイスを読むJ 4 Eveline 謎々『ダブリナーズ』その4 「死の家の記録」――『ダブリナーズ』「エヴリン」を読む 【凡例】 ・『ダブリナーズ』からの引用は原則として新潮文庫版を使用し、適宜他の訳書も参考にした。また、英語原文はwebサイト『Project Gutenberg(プロジェクト・グーテンベルク)』(Dubliners by James Joyce - Free Ebook (gutenberg.org))によった。 ・『新英和中辞典』(研究社・電子版)はwebサイト「weblio」からの引用であり、以下「新英和」と略記し、最終更新日、閲覧日については省略する。一…