Alexandre Dumaine (1895-1974) フランス料理の三大料理人のひとり。ソーヌ・エ・ロワール県のディゴワン生まれ。主に、パリ、ヴィシー、カンヌなどの大ホテルでキャリアを積み、北アフリカのホテルチェーンでも総料理長として活躍した経験を持つ。1932年、コート・ドール県ソーリューにホテル・レストラン、ラ・コート・ドールを開店、1951年にはミシュランガイドの3ツ星を得た。1964年に引退。
我が家ではもはや正月恒例になった観のあるこの料理。 最近中華圏を旅行しておらず、乾物類のストックが枯渇してろくなものが入っていないのだが、フカヒレとナマコだけは入れているので、「佛跳墙」と名乗ることをギリギリ許されるのではないかと思っている。 「美味しい食材を全部入れて煮込んだらきっとメチャクチャ美味くなる」という食いしん坊の思い付きをそのまま具現化したようなこの料理。単純な発想だけに同じことを考える奴がどこの国にもいるらしく、辻静雄先生のご著書によればフランスの「ドダン・ブーファンの生涯と情熱」という小説に「佛跳墙」と同じく”全部入り”スープの話があり、それをアレクサンドル・デュメーヌという…