アンシャン・レジーム

社会

アンシャン・レジーム

あんしゃんれじぃむ

Ancien Regime(仏)


直訳すれば「古い体制」。狭義には大革命以前のフランス社会を指す。

フランス革命によって価値観を否定された社会であり、転じて古くからの慣行や因習に縛られた社会や組織、体制を指す場合にも(批判的なニュアンスを込めて)用いられる。

概略

基本的には絶対王政下のフランス社会を指す語で、年代的には16世紀の宗教内戦を治めたブルボン朝の時代以降が範囲だが、特に革命直前の時代を指すことが多いか。

太陽王の時代にフランスは数々の対外戦争を遂行し、威信や軍事力の面では欧州随一の国家となったが、その出費や損害も大きなものだった。また、ナントの勅令の廃止(1685年)によってユグノーたちとともに経済力が国外に流出してしまった*1

また、租税収入の拡大に失敗したため*2政府の財政基盤が弱体だったことも大きな問題となった。

ルイ15世の時代には改革の試みがあったが、結局は旧来の既得権益層と新興の市民層のいずれもが満足を得られずに社会的不安が蓄積されていった。

最終的に七年戦争アメリカ独立戦争という二つの戦争が要求した戦費が政府財政を危機に陥れ、新規課税のために招集された三部会が革命の発火点となった。

*1オランダイングランドに塩を送った形になったとされる

*2:教会財産や免税特権やその他の中世的な諸制度が生き残ってしまったため。