ダイバーシティ 女性の正規雇用の割合が20代後半ごろから下がる「L字カーブ」の解消が進まない。総務省の労働力調査によると、2023年は20代後半の59%から30代以降下がっていき、50代は3割にとどまる。20代後半から30代で労働力率が落ち込む「M字カーブ」はほぼみられなくなってきたが、非正規から正規への流れは途上。女性の働き方を巡る課題はなお多い。 3月8日は国際女性デー。日本での女性の労働環境には世界の目も厳しい。経済協力開発機構(OECD)は1月の対日経済審査の報告書で、日本における女性の非正規雇用割合の高さを指摘。こうした状況が「生産性の伸びを鈍化させている」と改善を促した。 女性の労…