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イブン・ハルドゥーン

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イブン・ハルドゥーン

いぶんはるどぅーん

チュニジア出身の歴史家・社会理論家・官僚

アブー・ザイド・アブド・アッラフマーン・ブン・ムハンマドイブン・ハルドゥーン Abu Zayd 'Abd al-Rahman bn Muhammad Ibn Khaldun. 1332-1406

祖先南アラビアのキンダ族出身でアンダルシアに移住者であったらしく,亡命先のチュニスを支配するハフス朝に仕える一族に生まれる.

政治的変遷の激しいマグリブ諸国で法官・政治家として活躍したが,マリーン朝支配下のフェズ(モロッコ),ナスル朝支配下のグラナダ(スペイン),ハフス朝支配下のブジー(アルジェリア)など,政治の世界の現実に裏切られ絶望しつつも転々と流浪.

マグリブ現代史を書くことを志し,その前提として国家・社会・文明の基礎理論を展開すべく,アルジェリアのオランに近い古城に隠棲して一気に執筆したのが『歴史序説』として知られているもので,のちにチュニスで書き続けた諸民族の歴史『イバルの書』の序論にあたる.

1382年にマムルーク朝支配下のカイロに移り,法官としてマムルーク朝に仕え,その地で沒した.この間,ダマスクスを攻囲しているティムールにも使節として面会した.