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ウルル・カタジュタ国立公園

地理

ウルル・カタジュタ国立公園

うるるかたじゆたこくりつこうえん

ウルルエアーズロック」(Uluru 「Ayers Rock」)は、オーストラリア大陸のほぼ真中に当たるノーザンテリトリ(北部準州)南西部にあり、ダーウィンの南約1,900km、アリススプリングズの南西約340 kmに位置する世界最大級の単一の岩石(モノリス)である。地殻変動浸食によって先カンブリ時代の6〜7億年前に形成されたもと考えられ、「地球のヘソ」とも呼ばれオーストラリアのシンボル、海抜867 mで地表から348 m、その周囲はおよそ9.4 kmである。ウルルとはアボリジニの言葉で「偉大な石」を意味し、ふもとには多くの洞窟があり、内部にはアボリジニの描いた壁画が残るアボリジニの聖地である。杭を打って鎖を張った登山路が設置されており、山頂まで登ることもできる。登頂に要する時間は往復で約1時間半〜2時間である。雨の後や風が強い日、アボリジニの儀式の時は登山禁止となる。陽の当たり方で色が変わって見え、朝陽と夕陽による鮮やかな赤色は特に美しい。

先住民アボリジニの土地所有権の法廷闘争によりエアーズロックエアーズロック国立公園の所有権は1985年アボリジニ(Pitjantjatjara and Yankunytjatjara部族を含む Mutijulu Aboriginal community)に返還された。1993年エアーズロックの名称は「ウルル」となり、公園の管理に係わる決定にはアボリジニも参加するようになった。この地域の多くの部分はアボリジナルの聖地であり、現在もピチャンチャチャーラ(Pitjantjatjara)の伝説にまつわる地域は公開されておらず、観光客の立ち入りも禁止されている。旅行者用の施設は1983年から1984年にかけてエアーズ・ロックから20 km離れたリゾートのユラーラ(Yulara)に移された。

カタジュタ「オルガ岩郡」(Kata Tjuta「Mount Olga」は、単一の岩石(モノリス)のウルルエアーズロック)の西約30 kmに位置し、大小36もの岩石(コングロマリット)が集まり、見る場所を変えるといろいろな奇景を見ることが出来る奇岩・奇景が有名である。観光スポットは「ワルパ渓谷(オルガ渓谷)」と「風の谷」。ワルパ渓谷は、海抜1,069 m (地表から546 m)とスケールも大きい。片道2 kmのウオ−キングトレイルもあり、往復約1時間である。カタジュタとはアボリジニの言葉で「多くの頭」を意味する。カタジュタは、ウルルエアーズロック)などとともに頻繁にアボリジニ神話に登場する場所である。それによれば、この山の頂上にはワナンビと呼ばれる蛇が頂上に住んでいて、乾期にのみ下山するという。奇岩群には、宮崎駿監督作品『風の谷のナウシカ』に登場する王蟲のモデルと推測される一つがあり、それを裏付けるように、近くには「風の谷」と呼ばれる場所も存在する。

ウルル・カタジュタ(エアーズロック・オルガ岩郡)国立公園は、1987年アボリジニ文化遺産と壮大な景観自然遺産を併せてユネスコ世界遺産複合遺産)に登録された。