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エースコンバット

(ゲーム)
えーすこんばっと

『ACE COMBAT』。ナムコのゲームソフトのシリーズ名。
フライトシミュレータではなく、3Dフライトシューティングという割り切ったゲームデザインが特徴で、簡潔な操作系と操作感覚を持ち、フライトゲームとしては比較的幅広いプレイヤー層に受け入れられている。
元々はアーケードゲーム『エアーコンバット』『エアーコンバット22』を大幅にアレンジした移植。

各タイトルの特徴

PS『エースコンバット』1995年6月30日発売

  • PS創成期に発売された初代。傭兵部隊の一員となり、テロ鎮圧に参加する。
  • PS初期という事もあり地面や壁はテクスチャ無しのベタ塗りであったり、航空機のモデリングも荒い。
    • 搭乗する航空機は、フェニックスを模したオリジナルカラーリングとなっている。
    • ゲームロード時のミニゲームをクリアする事で、迷彩色にも変更ができる。
  • ミッションはマップ上のポイントを進んでいくマルチシナリオ式であるが、この仕様はXと今作のみ。
  • この当時からフライトシューティングというスタンスは確立しており、対空・対地共用のマルチミサイルや扱いやすい挙動はシリーズと共通している。また超巨大兵器や谷抜けなども既に存在している。
  • 作戦中(リトライ不可)に撃墜されると搭乗していた自機がハンガーから消えたり、寮機が作戦中に撃墜されると復活しなかったり、SAMの追尾精度が非常に高かったりと、難易度は実はシリーズ屈指のシビアさだったりもする。
  • なお、今作と2作目はAWACSのテンションが異様に高い。

http://www.namco-ch.net/acecombat/

PS『エースコンバット2』1997年5月30日発売

  • 初代から2年後に発売された2作目。初代と同じく傭兵部隊の一員となり、テロ鎮圧に参加する。
  • グラフィックは初代から劇的に進歩している
    • 風景は完全にテクスチャマッピングされ、エフェクトも破片の表現などが進化した
    • 戦闘機の収録数も2倍近くに増加しており、オリジナル機体は今でも根強い人気を誇っている。
    • 戦闘機のカラーリングはある程度現実に即した物に変更された。また後部視点の操舵系、エアブレーキ、アフターバーナー等のエフェクトが追加された。
  • ミッションはマルチシナリオから一本道(途中分岐有り)になったが、ミッション数も大幅に増加しバリエーション豊かなものとなった。
    • 10秒間での穴もぐりや地上部隊との連携任務など、オリジナルのミッションも多い。
  • ゲーム性は変更されていないが、SAMの追尾精度が落とされ自機の耐久性などが上げられた他、撃墜時にも自動的に機体が補充されるなど、難易度は落とされている。
  • 寮機は途中から使用可能。永瀬ケイは今作が初登場。

http://www.namco-ch.net/acecombat2/
http://www.namco.com/games/acecombat2/

PS『エースコンバット3 エレクトロスフィア』1999年5月27日発売

  • PS末期に発売された3作目。以前の2作とは大きく方向性が変更され、近未来を舞台にした企業抗争に参加するものとなった。
  • PS末期という事もあり、グラフィックはPSの限界に近いもの
    • 敵撃破時の衝撃波エフェクトやOSLの画面ブレ・ノイズなど、細く凝ったエフェクトが非常に多い他、リプレイアングルの評価も高い。
    • 設定が近未来という事で登場する機体は、既存のものの改良版とゲームオリジナルの機体の二つに大きく分けられる。
    • このオリジナル機体はRシリーズと呼ばれる独特の流線型の機体で、ファンの中でも好みが綺麗に二分されるものとなっている。
    • また今作から右スティックによる視線移動が可能となり、視点を360度移動する事が可能となった。
  • ミッション数は、未だシリーズ最大の50ミッション弱
    • ゲーム中の選択肢によって分岐するマルチエンディング制となっている。
    • オリジナルのバリエーションは比較的少なく、2のミッションの焼き直しや単純な制空・対地ミッションが多い。
  • 今作からミッション中のリトライが可能になり難易度が大幅に下がった。しかし定番のトンネルはシリーズ最狂との呼び声も高い。
  • 飛行特性はシリーズ随一の空気感を誇るもので今でも評価が高い。失速が急激でなくなったのも今作から。

http://www.namco-ch.net/acecombat3/
http://www.namco.com/games/acecombat3/

PS2『エースコンバット04 シャッタードスカイ』2001年9月13日発売

  • ハードをPS2に移し発売された4作目。今作ではプレイヤーはISAFに配属されたパイロット「メビウス1」となり、大陸戦争に参加する。
  • PS2を得てグラフィックは大きく進歩
    • しかしクオリティ上昇により機体収録数、マップ数共に大きく減った。
    • 機体は風防が透明化・外部兵装がモデリングされる様になった他、爆弾層や可変空気取り入れ口などのアニメーションが再現された。また、リプレイの様な3人称視点の際にも、アフターバーナのエフェクトが再現される様になった。
    • マップは衛星写真を元に描かれたものとなり、PS時代からクオリティが大幅に上がっているが、エフェクトはテクスチャ1種と大破片表現のみと、PS時代に比べて退化した。
  • ミッション数は大幅に減少
    • それに伴いイレギュラーなミッションは減り、スタンダードな対空・対地任務がメインを占める。シナリオ自体は完全な一本道。
    • ミッション合間にはアニメ絵によるサイドストーリーが挿入され、敵エース部隊である黄色部隊の話が展開される。
  • 今作から特殊兵装が追加される。全機種に3種類が準備。
  • シリーズ1の制限高度を誇る高い空は必見。到達可能高度や空の色の変化など、純粋な空の美しさでは未だシリーズ最高傑作の呼び声が高い。
  • また南の島を舞台にした空中戦ミッション「ソラノカケラ」は風景・シチュエーション・音楽含め、シリーズ屈指の名ミッションとされている。

http://www.acecombat04.com/
http://www.namco-ch.net/acecombat4/
http://www.namco.com/games/acecombat4/
http://www.acecombat-dt.com/

PS2『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』2004年10月21日発売

  • PS2での2作目。04とは同じ世界・違う大陸の出来事となっており、プレイヤーはUSEAに所属する新米パイロット「ブレイズ」となる。
  • グラフィックは進化よりは内容の充実に重点がおかれた
    • 04より機体モデリングは若干進歩しているが、それよりは機種数の充実に重点がおかれている。
    • 機体は進化系統樹別に準備されており、例えばF-15Eに乗りたければF-15Cの経験値を溜める必要があるが、その分細かなバリエーションが増えて収録機体数は大幅に増えた。
    • 特殊兵装はバリエーション機種の増加や寮機システムとの兼ね合いで、一機につき一種類に減らされた。
  • ミッション数も純増
    • それに伴い、捜索・救出ミッションなどといった比較的イレギュラーなミッションも復活している
    • 前作で批判を受けた長期ミッションは廃止され、また全体的に対空攻撃のミッションが増加した
    • ミッション合間のムービーでは、3Dキャラクターを用いたストーリームービーが挿入される。
  • 寮機システムが初登場したのが今作。基本的には主人公を含めた4機編隊でミッションを遂行することになる。寮機の機体は毎ミッションごとにプレイヤーが選択する。
  • またミッション中の問い掛けに十字キー左右で返答できる様になり、寮機や地上部隊との掛け合いが可能になった。
  • 2Pとの対戦モードは今作には搭載されていない。代わりにアーケードモードが収録され、前作『ACE COMBAT 04』の続編という設定のアーケードゲーム的なセッションをプレイできるが、『04』が英語音声のみだったからかこのモードは音声が英語オンリーである。設定については、前作のものを一部共有している。『ACE COMBAT 04』のサイドストーリー脚本を担当した片渕須直が今回はゲーム本編のストーリー・コンセプトと脚本(主要な台詞部分)を受け持っている。

http://www.acecombat.jp/
http://namco-ch.net/acecombat5/index.php
http://www.namco.com/games/acecombat5/
http://www.acecombatgame.com/

GBA『ACE COMBAT ADVANCE』2005年2月22日発売(日本未発売)

  • 海外にて発売されたGBA用エースコンバット
  • 世界感は3を引き継いでおり、プレイヤーはU.A.D.の新米パイロットとなりゼネラルリソースの勢力と争うことになる。
  • 中身は縦スクロールの2Dシューティングであり「もはやソレってエースじゃないだろ」という突っ込みもある。

http://www.namco.com/games/ace-combat-gba/

PS2『エースコンバット ゼロ ザ・ベルカン・ウォー』2006年3月23日発売

  • PS2における最新作。5の設定を引き継いでおり、5の15年前に起こった戦争に焦点を当てている。プレイヤーはウスティオ共和国の傭兵「サイファー」となり戦争に参加する。
  • システムは完全に5からの引継ぎであり、プラスディスク的な要素が大きい。
  • グラフィックは爆発・破砕エフェクトの進化に重点がおかれた
    • 特殊兵装が再び機種あたり三種設定され、その分用途が被る進化機種が減らされた事で登場機種は減っている。
    • 初登場機種は実在機種では三菱F-1のみ。また04や5からのオマケ機種が準備されている。
  • ミッション数は減少
    • エーススタイルにて変動するミッション数は多いが、実ミッションの数では04と同等。
    • ミッション合間に挿入されるムービーは、実写人物と3D背景の合成とされた。
  • 新要素としてエーススタイルというシステムが実装された。
    • これはミッション中の行動によって変動するパラメータで、これによりプレイヤーのスタイルが3分され、それに応じてミッション中に登場する敵エースや無線内容が変化する様になっている。
  • 寮機システムは引き継がれたが、5とは違い寮機は常時1機のみ。寮機の機種は変更不可能で特殊兵装のみが変更可能となっている。
  • 敵ネームドエースには5の登場人物が存在したり、オマケミッションでは04ユーザーには伝説的なエースが出現するなど、シリーズプレイヤーに対するサービス要素も多い。

http://www.acecombat.jp/ace-zero/top.htm

PSP『ACE COMBAT X Skies of Deception』2006年10月26日発売

  • PSPで発売された作品。PS2までの世界設定を引き継ぎ、プレイヤーはオーシア大陸南半球におけるオーレリア連邦共和国空軍「グリフィス隊」の隊長、グリフィス1として戦争に参加する。
  • PSPにあわせて、グラフィックは細部が省略されたものとなっている
    • ステルス機の爆弾層のアニメーションが省略されたり、テクスチャーの解像度が下がっているが、各動翼のアニメーションやスラストベクタリング、アフターバーナーのエフェクトなどはPS2に準拠したクオリティで再現されている。
    • 初登場機種はSAAB J37ビゲンのほか、オリジナル機種が6機種となっている。オリジナル機は2に登場したXFA-27が再登場し、3のRシリーズの試作機と思われる機体も登場する。
    • また、オリジナル機体はミッション中に取得するパーツによってチューニングが可能となっており、特性を変化させることが可能となっている。
  • ミッションはプレイヤーのミッション選択によって、同じマップでも登場するミッションが変わる、Strategic AI Systemを搭載している。
    • 1と共通でマップ上を移動するが、敵の配置がプレイヤーの選択にしたがって変化するために、同一マップでも違うミッションとなるシステムとなっている。
    • そのためマップ数はシリーズ最低だが、ミッションのバリエーションそのものは非常に多い。
  • ミッション合間には04と同じくアニメ絵によるサイドストーリーが挿入され、戦争取材に訪れた海外記者の視点から敵国の真の思惑を追っていく。
  • ワイヤレス通信対戦が可能となっており、プレイヤー4人、CPU4人の最大8人同時対戦が可能となっている。
  • ボーナスミッションでは過去作をやったユーザーには懐かしいエースが登場。またサイドストーリーの記者もシリーズプレイヤーに対するサービス要素である。

http://www.acecombat.jp/ace-x/
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060414/acx.htm

Xbox360『エースコンバット6 解放への戦火』2007年11月1日発売

  • プラットフォームをXbox360に移して発売された作品。現在のシリーズ最新作。世界観はPS2・PSPの過去作と同じ。アネア大陸のエメリア共和国空軍「ガルーダ隊」1番機「ガルーダ1」としてエストバキア連邦から祖国を解放すべく戦う。
  • Xbox360の性能を活かし、グラフィックが大幅にパワーアップしている。Xbox Liveによるオンライン対戦も可能。
  • 新しく急角度旋回・急角度ヨーイングが可能な「ハイGターン」、敵機の軌道を先読みしてミサイルを撃つ「偏差射撃」、通常ミサイルが当たらなくても敵機に接近するだけで爆発してダメージとなる「遠隔信管」という要素が加わった。
  • 撃墜されても途中からやり直せたり、障害物に激突してもダメージだけで即墜落扱いにならない初心者設定ができるようになった。
  • 1ステージで複数ミッションが同時進行する形式を取っている。攻略中にたまっていく支援要請ゲージを消費して味方に攻撃支援を要請することができ、作戦行動中の味方が総力を結集して援護を行ってくれる。
  • 機体バリエーションは大幅に削減されている。DLC特殊カラーは豊富に配信されているが、登場機体は少ない。これまで初期機体として登場したF-4EはCPU専用。東側の戦闘機はSu-33とSu-47のみで、オリジナル機も1機のみ。
  • マーケットプレースで各種追加コンテンツが配信されている。内容は以下の通り。
    • 特殊カラー戦闘機。通常の機体とは性能が異なる。
    • 過去作品の主人公部隊カラー機。2007年11月に配信された2のスカーフェイス隊を皮切りに、12月には04のメビウス隊と0のガルム隊、2008年1月には3のUPEO隊と5のラーズグリーズ隊、3月にXのグリフィス隊、6月に5のウォードッグ隊が登場。全作品の主人公部隊の特殊カラー戦闘機が使えるようになっている。ライバルも、1月に04の黄色中隊が登場している。
    • 「アイドルマスター」のアイドル達が描かれた、痛車ならぬ痛戦闘機。11月の星井美希をはじめ、12月には萩原雪歩、1月には星井美希(覚醒)、2月に如月千早、3月に高槻やよい・天海春香、4月に水瀬伊織、5月に双海亜美・双海真美、6月に秋月律子・三浦あずさ機が登場。性能はアイドルのプロフィールに準拠。特殊兵装・ミサイルなどはスリーサイズに合わせてある。普通の特殊カラー戦闘機は200MSPだが、アイマス戦闘機のみ、400MSP。
    • オンライン対戦用の追加ステージデータ。
    • 上級者向けミッション「ACE OF ACES」の追加ミッション。

http://www.acecombat.jp/ace6/

以降の作品

エースコンバット アサルト・ホライゾン』、および『エースコンバット 3D クロスランブル』は当該項目参照。
エースコンバットX2 ジョイントアサルト』は現在何も書かれていません。

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