
エシャレットは、ラッキョウを、軟白栽培(根元に土を盛ることで柔らかく白く育てる)したもので、生食用に特別に育てられたもの。「エシャ?」ともいう。
発祥は浜松で、一般的なラッキョウほど香りやクセが強くなく、味噌やマヨネーズを添えて食されることが多い。
したがって、エシャレットは品種名ではない。
栽培が開始された1955年ごろ、「根らっきょう」という名称では売れないだろうと言う事で、筑地の大手青果卸、東京中央青果常務の川井彦二がヨーロッパの香味野菜「エシャロット」(フランス語)に似ていたことから、「エシャロット」名付けられたとされる。
しかし、ヨーロッパの「エシャロット」が日本でも広まり始めると、混同されるようになったことから、若採りのらっきょうの方は「エシャレット」や「エシャ」と呼ぶようになった。
なお、海外で広く使われている「エシャロット」はタマネギの仲間であり、外観もタマネギに似ていて、類似種ではあるもの、基本的には違う野菜である。