(「1990年まで、なぜ、日本経済は成長できたのか」を考えます) 1)ヴォーゲル氏の分析 1979年に、エズラ・ヴォーゲル氏は、この疑問に対する解答として「ジャパン・アズ・ナンバーワン(Japan as Number One: Lessons for America)」を書きました。 英語版のウィキペディアでは、ジョン・W・ダワー氏による次の評価が紹介されています。 < ジョン・W・ダワー氏による日本に関するアメリカの戦後研究の概観では、ヴォーゲル氏の研究は、近代化理論を傲慢として拒否する「西洋覇権主義と文化帝国主義」に懐疑的な見解の持ち主として、日本をアメリカの産業モデルにますます似てくる近…