エミール・ガレ

アート

エミール・ガレ

えみーるがれ

1846年5月4日生まれ 1904年9月23日没。フランス人

ガラス工芸家陶芸家、家具職人、植物学者、アート・ディレクター。

アール・ヌーヴォーの雄。

陶磁器とガラス器を商うシャルル・ガレ(1818-1902)の息子として生まれる。故郷ナンシーの中学校を卒業した後、ドイツワイマールに留学、帰国後父の会社を手伝う。

1877より会社の経営を任され、1884年の装飾美術展覧会で金将を受賞、業界の注目を浴びる。1889年のパリ万博ではガラス・陶器・家具の三部門でグランプリ・金メダル銀メダルを獲得。ガラスの新たな質感を追求しつつそこに詩文を刻んだガレの作品は、それまで「小芸術(The lesser arts)」であった工芸を「大芸術(The great arts)」に匹敵するものであると示すものであった。1890年代に台頭していた象徴主義文学や美術の影響で「悲しみの花瓶」という詩的なブランド名で黒いガラスを使用し、精神世界と結びついた画期的な作品であった。巨匠ガレの登場によって、ガラスは芸術家の独創的な表現の媒体として変貌を遂げた。ガラス工芸史において、19世紀末はガレという一人の傑出した個性が支配した時代であった。