アメリカのSF作家、デイヴィッド・ウェーバーによって生まれた、宇宙の英雄。
恒星間宇宙に地球人類が飛び出し、政治形態はある一定の後退をしてしまったが、それでも男女平等が保たれている*1世界。有力な勢力の一つマンティコア王国航宙軍に所属するオナー・ハリントン宙佐補は、曰くつきの軽巡洋艦<フィアレス>を指揮し、バシリスク駐屯地へと向かう・・・・・・・。
主人公オナーが所属するマンティコアは宇宙でも有数の勢力を誇るが、それに対して対抗しようとするのはヘイヴン人民共和国。シリーズは主にヘイヴンとの関係で進んでいく。
オナー・ハリントンシリーズは、さしずめ宇宙のホーンブロワーシリーズである。なんといっても、Horatio HornbrowerとHonor Haringtonと、スペリングを比べれば、それは一目瞭然といったところ。着実に戦果を挙げて進級、理解のある上官(彼女にとっては雲の上の人だが)の存在がいい味を出している。これからのシリーズ展開が楽しみである。
ただし、このシリーズは「上下巻で1作品」という構成で出版されている。購入時には注意が必要である。
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*1:グレイソンのような例は除外