秋の陽光の中でアキアカネ(秋茜)の姿が目立ち出しています。トンボ科アカネ属のアキアカネは俗に「赤とんぼ」と呼ばれてきましたが、赤くなるのは成熟したオスだけで、未成熟のオスやメスは黄色っぽい色をしています。赤い色は婚姻色で、成熟したオスであることのアピールだと考えられてきました。でも、還元型オモクローム色素(赤色の色素)を多く持つことは縄張りを守る際に受ける紫外線による酸化ストレスを軽減するためという説も出ています。 ところで、三木露風作詞の「赤とんぼ」(大正10年発表、作曲山田耕作)の詞の内容は露風自身の子供の頃の思い出を書いたものと言われています。 夕焼け小焼けの赤とんぼ おわれてみたのはい…