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カザンザキス

読書

カザンザキス

かざんざきす

ニコスカザンザキス Nikos Kazantzakis (1883-1957) ギリシャ詩人劇作家小説家翻訳家クレタ島イラクリオに生まれ、アテネ大学で法律を、パリでベルグソンのもとで哲学を学ぶ。キリスト教のみならず仏教など世界の宗教に関心を寄せた。1912年第一次バルカン戦争が勃発すると、志願兵として従軍した。19年にはギリシア厚生省の局長として、カフカスと南ロシアにいる約15万人のギリシア難民の帰還事業に成功。第一次世界大戦後一度は共産主義に向うが、ソビエトの実情に幻滅する。45年には一時入閣を果たすが、46年にユネスコ古典翻訳部長を務め、48年以後はフランスのアンティーブに住み、57年にドイツのフライブルグで死去するまでギリシャには戻らなかった。作品に長編詩『オディシーア』(38年)、小説に『その男ゾルバ』(47年、のち64年にカコニヤス監督により映画化)、『キリストはふたたび十字架に』(55年、のち57年にジュール・ダッシン監督により『宿命』として映画化)、『キリスト最後のこころみ』(51年、のち88年にマーティン・スコセッシ監督により『最後の誘惑』として映画化)がある。歴史上の英雄を題材にするのを好み、豊臣秀吉を扱ったものもあるらしい。第二次世界大戦の前後二回にわたって来日、その際の旅行記はギリシャではその創作よりもひろく読まれたと言う。ほかにゲーテダンテなど多数の翻訳がある。