エルンスト・カッシーラー
Ernst Cassirer
1874-1945
ユダヤ系ドイツ人の哲学者であり、コーヘンらに代表される新カント派(マールブルク学派)の立場から出発し、のちに独自の文化哲学を展開する。
『認識問題 第二巻』でベルリン大学の私講師に就き、のちに当時新設のハンブルク大学に転任。1933年、この年成立したナチス政権を避け、国外に移住。最後は米国で没する。
主な著作に『認識問題』(全四巻)
『実体概念と関数概念』(1910)
『自由と形式:ドイツ精神史研究』(1916)
『カントの生涯と学説』(1918)
『象徴形式の哲学』(全三巻)
『言語と神話』(1925)
『個と宇宙:ルネサンス精神史』(1927)
『啓蒙主義の哲学』(1932)
『英国のプラトン・ルネサンス:ケンブリッジ学派の思想潮流』(1932)
『人間:シンボルを操るもの』(1944)
『国家の神話』(1946)
などがあり、一部(『認識問題』の第一部、第三部)を除き、上記の著作にそれぞれ邦訳がある。