古代ギリシアのエレゲイア詩人。ホメーロスと並び称される。 それまで叙事詩よりも下と見做されていたエレゲイア詩のほうが優れているという評価をローマ人から受け、古代ローマ時代の代表的なエレギア詩人(カトゥルス、セクストゥス・プロペルティウス、オウィディウス、ティブッルス)に大いに模倣され、ラテン文学は黄金時代を迎えた。
世界の七不思議は、古代ギリシャ・ローマ時代に、フィロン、アンティパトロス、カリマコスなどの旅行家や歴史家が著した書物の中で、古代地中海世界に存在した7つの巨大建造物を取り上げたものが始まりと言われています。 世界七不思議とは、古代世界において人工物の中で特に優れたものとされた七つの建造物のことを指します。 その七つの建造物は、以下の通りです。 1.ギザの大ピラミッド2.バビロンの空中庭園3.エフェソスのアルテミス神殿4.オリンピアのゼウス像5.ハリカルナッソスのマウソロス霊廟6.ロドス島の巨像7.アレクサンドリアの大灯台 これらの建造物は、古代世界の人々にとって、その美しさや偉大さが非常に重要…
ケオース:目次へ ・前へ ・次へ 前回の「(13):プロディコス(2)」で季節の女神たちホーライや農業の神アリスタイオスが登場したので、ホーライやアリスタイオスに関する記述を調べてみました。まずはホーライについてです。 さてヘーレーは鞭を執(と)り、手ばやく馬を促し立てれば、 おのずから 天(あま)つみ空(そら)の大門の扉(と)は 軋(きし)んで開いた、それを守るは 季節の神女(ホーライ)とて、久方の空、またオリュンポスを司(つかさど)り、 群がる雲をあるいは闢(ひら)き、あるいは鎖(とざ)す役をあずかる。 ホメーロス 「イーリアス 第5書」 呉茂一訳 より イーリアス〈上〉 (1953年) …
一週間で7種のシソ目の植物に出会いました. https://yachikusakusaki.hatenablog.com/entry/2023/07/04/235745 「シソ」と聞くと,ハーブ類を思い浮かべてしまいますが,シソ目の植物は多岐にわたっています.しばらく,シソ目の植物について,簡単な解説を探してまとめていこうと思います. 第一回はキツネノマゴ科ハアザミ属(アカンサス)とタヌキモ科タヌキモ属. ハアザミを選んだのは,6月に鎌倉光則寺と宝戒寺で出会ったから. そしてタヌキモ属は,系統樹上でキツネノマゴ科のすぐ隣の科で,最も有名な食虫植物の属のひとつということで選びました. https…
ケオース:目次へ ・前へ ・次へ (上:コレーシアの町) ケオースの起源伝説を探してみましたが、私は、前回ご紹介したカリマコスの「アコンティオスとキュディッペ」の中の記述しか見つけることが出来ませんでした。しかもこの記述がとても難解です。それでも岩波文庫の注の助けを得ながら、何とか意味を探っていきましょう。 発端は、巨大なライオンにパルナッソスを遂(お)われて、 この島に住んでいた、コリュキオンのニンフらのこと、 島が、ヒュドルサと呼ばれることになった謂(いわ)れだ。次いで、 キロデスが・・・・カリュアイに住みなした次第。 さらに、カリア人とレレゲス人がここに住みついたこと、 ラッパの音と共に…
ケオース:目次へ ・次へ ケオース島はアテーナイの近くにあり、住民もアテーナイに由来すると伝えられています。そのことについては歴史家ヘーロドトスも アテナイ人の分れでイオニア族であるケオス人が・・・・ ヘロドトス著「歴史」巻8、46 から 歴史 下 (岩波文庫 青 405-3)作者:ヘロドトス岩波書店Amazon と書いています。アテーナイ人もイオーニア人と考えられていたので、ケオース人もイオーニア人とされていました。ケオース島は現代ではケア島と呼ばれています。 BC 500年頃、この小さな島には4つもポリス(=都市国家)がありました。それらはイウーリス、カルタイア、ポイエーエッサ、コレーシア…
都市一覧へ 1:ケオースのライオン ケオース島はアテーナイの近くにあり、住民もアテーナイに由来すると伝えられています。そのことについては歴史家ヘーロドトスも アテナイ人の分れでイオニア族であるケオス人が・・・・ ヘロドトス著「歴史」巻8、46 から と書いています。アテーナイ人もイオーニア人と考えられていたので、ケオース人もイオーニア人とされていました。ケオース島は現代ではケア島と呼ばれています。BC 500年頃、この小さな島には4つもポリス(=都市国家)がありました。それらはイウーリス、カルタイア、ポイエーエッサ、・・・・ 2:起源 ケオースの起源伝説を探してみましたが、私は、前回ご紹介した…
コリントス:目次へ ・前へ ポテイダイアの件だけが理由ではありませんでしたが、スパルタの民議会は開戦を決定しました。 (スパルタの監督官ステネラーイダースは)監督官の職権を発動して、ラケダイモーン人(スパルタ人)の民議会に決議を要求した。(中略)(彼は)「ラケダイモーンの諸君、和約はすでに破られ、アテーナイ人の侵略は事実であると思うものは、こちら側に立て」、と一方を指示し、「これと反対意見のものはそちら側に」、と示した。(スパルタ)市民らは立って二つの組に分かれたが、こうしてみると和約がすでに破られたと考える者がはるかに多数を占めた。そこでラケダイモーン人は、別席に控えていた同盟諸国代表を呼び…