ガザーリー

一般

ガザーリー

がざーりー

通称ガザーリー(al-Ghazali),本名アブー・ハーミド・ムハンマド・イブン=ムハンマドガザーリー(Abu Hamid Muhammad Ibn Muhammad At-tusi Al-ghazali).イスラム中世哲学者神学者(1058-1111).中世ヨーロッパではアルガゼルと呼ばれた.

イランのトゥースに生まれる.1077年からニシャプールのニザーミヤ学院でイマーム・ハラマインに師事,神学などのイスラム諸学を学ぶ.師の没後,イスファハンへ赴き,セルジューク朝宰相ニザーム・アルムルクの宮廷に入る.

1091年からは,宰相ニザーム・アルムルクの命によりバグダッドのニザーミヤ学院の哲学教授を務め,ウラマーとなる.しかし,翌年には後ろ盾であった宰相ニザーム・アルムルクが暗殺され,セルジューク朝スルタンも変死を遂げ,バグダッド周辺が騒乱になりはじめると徐々に精神的危機に陥り,1095年にメッカ巡礼を口実に放浪の旅へと出る.その後は托鉢のスーフィーとなり,禁欲的生活を送るようになり,瞑想と精神修養に専念した.

一時的に,宰相の後継者ファフル・アルムルクの請いによって教職に戻ったが,トゥースに帰る.

アヴィセンナ(イブン・シーナー)哲学を批判し,イスラム教学の中にスーフィズム的要素をとりいれ,後代の神学哲学に大きな影響を与えた.著書も多く,中でも「宗教諸学の再興」が有名.