キウイフルーツかいよう病

サイエンス

キウイフルーツかいよう病

きういふるーつかいようびょう

キウイフルーツの枝や新梢、葉、花蕾に細菌が感染して発生する病気。 学名は「Pseudomonassyringaepv.actinidiae」。

概要

キウイフルーツなどのマタタビ属に一度感染すると葉に斑点が現れ、最終的には木が枯れるとされる。カンキツかいよう病のひとつ。病原性の異なる4系統が発生しており、日本とイタリアでは「Psa1系統」で韓国では「Psa2系統」、日本と中国イタリアフランススペインポルトガルでは「Psa3系統」、オーストリアニュージーランドの「Psa4系統」がある。中でもPsa3系統の病原性が強いとされる。

発生生態及び被害

  • 病原菌の発生は、雨や作業器具、接ぎ木で伝染する。
  • 生育に好適な温度は15~25度であり、32度以上の高温で死滅する。
  • 病原性が強い系統は、緑色果実品種より、黄色果実品種に被害が大きいと報告されている。
  • 被害は、枝や新梢では、2月頃から症状が見られ、傷口等から白色で粘質の細菌液が浸出し乾いて褐変する。その後、褐変部より上部が萎凋、枯死する。葉では、4月頃に褐色斑点で黄色いかさ(ハロー)を伴った病斑を形成し、ひどい場合は落葉する。
  • 病原性が強い系統では廃園の事例も報告されている。

防除方法

  • 感染した枝や葉は本病の伝染源となるため除去し、埋没又は焼却行って処分する。また、病徴が著しい感染樹は伐採する。
  • 傷口から感染するため、防風垣や防風ネットによる風対策を行い、剪定後は必ず傷口に癒合促進剤を塗布する。
  • 薬剤防除は、細菌性病害に効果の高い銅水和剤(ボルドー)や抗生物質(カスガマイシン、ストレイプトマイシン等)を使用する。