新井素子の長編小説で、「ブラック・キャット」シリーズ第3巻のタイトル。
タイトルの由来はチェスの特殊ルール「キャスリング」。
『コバルト』(集英社)に2回分載された。
文庫版『キャスリング』後編には、「星へ行く船」の後日談「αだより」が収録されている。
【 Castling 】
チェスの特殊ルールの一つ。「キングを城の中に入れる」という意味。
チェスでは通常1手で1つの駒しか動かすことができないが、ある条件を満たしている場合のみ、キングとルークの2つを1手で動かすことができるようになり、それを「キャスリング」と呼ぶ。
自軍一番手前の横線上で、キングをそのルーク側に二ます動かし、ルークをキングの逆側に動かす。
動かすのは必ずキングから。左右どちらのルークとでも行うことができる。