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クマタカ

動植物

クマタカ

くまたか

九州から北海道までの森林地帯に広く分布する、わが国を代表する大型猛禽類

翼開長は160cmから170cm。尾と翼には白と濃茶の横班があってとても美しい。

中小型の哺乳類鳥類爬虫類を食し、イヌワシと並んで、日本の森林生態系の頂点に位置する。

クマタカは、幅広い翼を利用してスピードをコントロールし、巧みに林内を飛翔しながら獲物を探したり、枝の上から獲物を待ち伏せし、翼をパラシュートのように開いて獲物を襲うことが得意である。

しかし林内に生息するため調査が難しく、確実な生息数は明らかになっていない。一腹一卵であるうえに、繁殖成功率が低く、繁殖時に人為影響を受けやすいため、個体群存続可能性は安定的とはいい難い。

冬になると、つがいが空中で向き合って翼をはためかせ、求愛ダンスをする。

そして、ブナ・ミズナラ・キタゴヨウ・スギ・アカマツ・モミなどの大木に、直径1m以上におよぶ大きな巣を架ける。

春になると産卵し、約1ヶ月半、主にメスが卵を温める。時折オスも交替で卵を温める。

初夏になると卵が孵化し、孵化したヒナは、3ヶ月ほどかかって巣内で成長する。

この間も、はじめの1ヶ月近くはメスがつきっきりでヒナを温めたり、餌を千切って与えたりする。その間、オスは家族3羽分の餌を賄わなければならないため、クマタカがこの国で子孫を残し続けて行くためには、豊富な餌とそれを育む健全な森林生態系が必要なのである。

子育てはヒナが巣立っても続き、次の繁殖期まで、時には1年以上先まで、森の中で、人知れずクマタカ一家の子孫を残すための闘いが続く。

タカ目、タカ科、クマタカ属、学名 Spizaetus nipalensis

「国内希少種」「絶滅危惧IB類」