いつぞやの「午後のロードショー」にて、フランス制作のサスペンス映画、『クリムゾン・リバー』を見ました。舞台はアルプスの麓にある大学町ゲルノン。そこで発見された他殺遺体は拷問され、そのうえで目玉がくり抜かれていた。 場違いな猟奇殺人犯を捕まえるため、町に派遣されたのはパリでその名を轟かせたジャン・レノ扮するニエマンス警視。一方、殺人事件と並行して、ゲルマンにほど近い田舎町サルザックでは、ヴァンサン・カッセル演じる若手警官が墓荒らしの捜査にあたっていた。 一見無関係に見える二つの事件が思わぬ繋がりを見せ、その過程で二人が出会い、捜査がにわかに進展していく様は面白く、事件の真相、並びにその背後に浮か…