Clement Greenberg(1909-1994)
アメリカの美術評論家。『パルチザン・レヴュー』、『ネーション』等の雑誌で批評活動を展開。ロジャー・フライ、クライヴ・ベルが述べたフォーマリズム批評をさらに推し進める。思想的なバックグラウンドはカント、ヴェルフリンなど。特にカントの影響が強く見られる(『モダニズムの絵画』参照)。ジャクソン・ポロックの絵画についての批評を繰り広げたことが有名。批評家と芸術家のコンビが顕著になった形態のあり方としても捉えることができよう。その影響は大きくマイケル・フリード、ロザリンド・クラウス、日本では藤枝晃雄に見られる。