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クロスカントリースキー

スポーツ

クロスカントリースキー

くろすかんとりーすきー

野山を歩き滑走するスキーのこと。

細く長く軽い板で踵が固定されていないことから、軽快に雪の野原で活動することができる。

板の滑走面にはステップカットと呼ばれる刻み目があるものとないものがある。足下周辺をステップカットしたものは、キャンバーと呼ばれるたわみの強さで片足に加重したときにはステップが雪面に接触し推進力を生み、両足に加重するとキャンバーの強さでステップが雪面から浮くような設計がなされている。そのため、少々の斜面なら両足を前後に動かす動作のまま滑り上がることができる。こうした刻み目がないものはワックスを塗布することにより、前方向への滑走性能と、蹴り出しの力伝達を高め、後ろ方向へ滑りにくくする。

クロスカントリースキーの用具の特徴として、踵が固定されていないことが挙げられる。そういう種類のスキーをヒールフリーと呼ぶこともある。踵が固定された急峻な斜面を滑るスキーをアルペンスキーと呼ぶのに対して、ヒールフリーのスキーを発祥の地ノルウェーにちなんでノルディックスキーと呼ぶ。一方、アルペンスキー北欧からアルプス山脈の地方に伝えられ工夫したものである。

ノルディックスキーでは、競技スキーとして距離競技も行われ、両足を平行にして前後に動かすパスカング走法(ダイアゴナルとも呼ぶ)を主体としたクラシカルと、スケーティング走法を多く用いることが可能なフリーと走法や距離、リレーやスプリントなどの競争方法でいくつもの種目がある。同じノルディックスキー種目のジャンプ競技と組み合わせて実施されるのが、ノルディックスキー・コンバインド(複合)競技で、瞬発力と持久力を高いレベルで求められることから、その勝者は「キング・オブ・スキー」の称号で呼ばれる。ワールドカップで19勝の記録をもつ荻原健司選手が有名。

狩猟の技術をシミュレートした射撃と距離競技を組み合わせたバイアスロンがあるが、これはノルディックスキーには含まれない。銃の所持が難しい日本ではアーチェリーと組み合わせた競技も実施されている。

ウォーキングやカントリーウォーク、トレッキングの人気と相まって、クロスカントリースキーを体験する人も増えてきている。スキー場でも常設のコースを組み、ツアーや講習会などを行っているところも増えてきた。

テレマークスキークロスカントリースキーの仲間。スノーシューなどと同じように、冬の山に入って、自然の深みを愉しむには格好のスポーツである。